第 3 節 賃貸借契約の終了
1. 期間の定めがない賃貸借には,どのようなものがあるか ? 2. 期間の定めがない賃貸借は,どのようにして終了するのか ? 3. 期間の定めがある賃貸借は,どのようにして終了するのか ? 4. 借地借家の場合,更新拒絶が認められる要件は何か ?
5. 賃貸借の解除の効力は,遡及するか ? 6. 他の契約の場合の解除はどうか ?
7. 賃貸借契約から生じた債権関係はいつ消滅するのか ?
8. 賃貸人・賃借人が破産した場合に,賃貸借契約は消滅するか ?
期間の定めのない賃貸借の解約
第 617 条(期間の定めのない賃貸借 の解約の申入れ)
①当事者が賃貸借の期間を定めな かったときは,各当事者は,いつでも 解約の申入れをすることができる。この場合においては,次の各号に掲 げる賃貸借は,解約の申入れの日 からそれぞれ当該各号に定める期 間を経過することによって終了する。
一 土地の賃貸借1
年
二 建物の賃貸借3
箇月
三 動産及び貸席の賃貸借1
日
②収穫の季節がある土地の賃貸借 については,その季節の後次の耕 作に着手する前に,解約の申入れをしなければならない。
解約申し入れ
土 地
1 年前
建物
借家の 家主
から 6 ヶ月前
その他 当事者
から 3 ヶ月前
動 産
1 日前
期間の定めのある賃貸借の解約
民法
第 618 条
(期間の 定めのある賃貸借 の解約をする権利 の留保)
当事者が賃貸 借の期間を定 めた場合で あっても,その 一方又は双方 がその期間内 に解約をする 権利を留保し たときは,前 条の規定を準 用する。借地借家法
借地
第3
条(借地権の存続期間) 借地権の存続期間は,30年とする。ただし,契約でこれより長い期間を定めたときは,
その期間とする。←解約不可
借家
第26
条(建物賃貸借契約の更新等) ①建物の賃貸借について期間の定めがある場合において,,…従前の契約と同一の 条件で契約を更新したものとみなす。ただし,その期間は,定めがないものとする。
第29
条(建物賃貸借の期間) ①期間を一年未満とする建物の賃貸借は,期間の定めがない建物の賃貸借とみな す。
第38
条(定期建物賃貸借) ⑤第1項の規定による居住の用に供する建物の賃貸借(床面積が200平方メートル 未満の建物に限る)において,転勤,療養,親族の介護その他のやむを得ない事情 により,建物の賃借人が建物を自己の生活の本拠として使用することが困難となっ たときは,建物の賃借人は,建物の賃貸借の解約の申入れをすることができる。
この場合においては,建物の賃貸借は,解約の申入れの日から1月を経過すること
賃貸借の更新
民法
第619
条(賃貸借の更新の推定等)
①賃貸借の期間が満了した後賃借 人が賃借物の使用又は収益を継 続する場合において,賃貸人がこ れを知りながら異議を述べないとき は,従前の賃貸借と同一の条件で 更に賃貸借をしたものと推定する。
この場合において,各当事者は,第
617
条〔期間の定めのない賃貸 借の解約の申入れ〕の規定により 解約の申入れをすることができる。
②従前の賃貸借について当事者 が担保を供していたときは,その担 保は,期間の満了によって消滅す る。
ただし,敷金については,この限り でない。借地借家法
第 5 条(借地契約の更新請求等)
①借地権の存続期間が満了する場合において,借地権者が契約の更新を請求したときは,建 物がある場合に限り,前条の規定によるものの ほか,従前の契約と同一の条件で契約を更新 したものとみなす。ただし,借地権設定者が遅 滞なく異議を述べたときは,この限りでない。
②借地権の存続期間が満了した後,借地権者 が土地の使用を継続するときも,建物がある場 合に限り,前項と同様とする。
③転借地権が設定されている場合においては,転借地権者がする土地の使用の継続を借地 権者がする土地の使用の継続とみなして,借 地権者と借地権設定者との間について前項の 規定を適用する。
借地借家法( 5 条, 6 条)における 期間満了と契約の終了
契約終了
END
期間満了
ドキュメント内
契約法各論講義
(ページ 39-44)