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4.4 CafeOBJ 仕様変換器 C-TRAS を用いた検査法
4.4. CAFEOBJ仕様変換器C-TRASを用いた検査法
図
4.15: C-TRAS
を用いた検査法のフロー図4.4. CAFEOBJ仕様変換器C-TRASを用いた検査法
1)
仕様中の軽微な誤りの場合,反例より容易に仕様が修正できる.修正後,再び も出る検査を行う.2)
仕様中の重大な誤りの場合,反例よりその原因を特定し仕様の修正を試みる.この作業は困難であり,誤りを修正した仕様を作成できないかもしれない.
3)
実現不能な問題をとこうとしている場合.仕様の修正を繰り返しても,反例を 取り除くことはできない.1, 2
の場合,反例より仕様の修正が容易になる .反例が自動で得られることか ら,証明論敵手法に比べ早期に誤りを発見し,修正することができる.•
反例が発見されない場合,その原因は二つ考えられる.1)
制限によって切り捨てた状態遷移機械に反例が含まれている.2)
振舞仕様に誤りが存在しないため,モデル検査で反例が得られない.制限によって得られた
SMV
仕様では誤りが無いことを示すことはできない.こ のためより強い確信を得たい場合は,制限を緩め再びモデル検査を行う.十分 な確信が得られた時点で,CafeOBJ検証器による検証に切り替える.• CafeOBJ
検査器による検証無限状態に対する証明はモデル検査器では直接行う事ができない.このため
CafeOBJ
を用いて検証を行う.証明論的手法による検証は,公理と仕様から証明できること は限られており,多くの場合 検証の途中で定理を追加する必要がある.定理を追加するためには,その定理が成り立つことを振舞仕様上で成り立つこと を証明しなければならない.この作業は容易ではなく,検証者の能力に大きく依存 する.しかしモデル検査によって定理の証明を支援することができる.定理の候補 をモデル検査で検証することにより,誤りのある定理候補の証明を試みる事が無く なる.定理を証明するために別の定理が必要になることもあり,モデル検査によっ て候補を絞って検証できることは能率的な検証に大きく貢献する.
振舞仕様に対しモデル検査技術を適用することは,制限情報を与えること以外,自動で 行う事ができる.また誤りがある場合に反例を示すことができる点で
CafeOBJ
による検 証を支援することができる.両者を併用して検証を行うことにより,誤りの発見と仕様の修正・検証を機械と人で分 担し,検証を能率良く行う事が期待される.
第 5 章
例題
本章ではいくつかの例題に対し
C-TRAS
を利用してモデル検査を行う事で,事前検査 の有効性を確かめる.
ドキュメント内
JAIST Repository
(ページ 59-62)