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CV 径

ドキュメント内 敗血症の補液 (ページ 36-86)

• エコーでの

CV

径の絶対値および変動の測定は 循環⾎漿量の判断基準として広く⽤いられる

• 測定が簡便で広く知られるために具体的な数値 の基準なしにいわゆる「ハイポ」の診断に

⽤いられがち

Does inferior vena cava respiratory variability predict fluid responsiveness in spontaneously breathing

patients?

Crit Care 2015; 19: 400-7

【⽬的】IVC径の呼吸性変動とfluid responsiveness 関連の検討

【⽅法】2施設前向き研究

⾃発呼吸のあるICU⼊室患者59⼈のベースライン、

PLR500mlfluid challenge後のIVC径、⼼拍出量を測定 IVC径の呼吸性変動とresponsivenessの関連を解析

【結果】IVC径の呼吸性変動はresponsivenessの予測に 有⽤とは⾔えない

ベースラインでIVC径の42%以上の呼吸性変動は特異度、

陽性的中率が⾼い

Ten situations where inferior vena cava ultrasound may fail to accurately predict fluid responsiveness :a physiologically based point of view

Intensive Care Med 2016; 42: 1164–67

IVC

径の変動による

fluid responsiveness

の予測が

偽陽性

(FP)

もしくは偽陰性

(FN)

となる

10

の状況を解説

FloTrac

• 外部較正を必要とせず、動脈圧波形のソフト ウェア解析のみで⼼拍出量等の数値を算出

• ⾎管作動薬を使⽤していない⾃発呼吸下の患者 の拍出量増加の予測能は

TEE

と同等

• 昇圧薬を使⽤している

septic shock

を対象と し た研究で⼼拍出量の指標に使われておらず

responsiveness

の予測能は明らかではない

Critical Care 2009; 13: R195.

SVV and PPV

SVV: Stroke Volume Variation

PPV: Pulse Pressure Variation

⼀回拍出量の変化率

(SVmax-SVmin) / SV mean で算出される 動脈圧波形の解析 (pulse contour)から計算

脈圧の変化率

(PVmax-PVmin) / PV mean で算出される

脈圧の変化なので通常のAラインからも計算可能

SVVについてはPiCCO, FloTracなどで解析される

Decrease in pulse pressure and stroke volume

variations after mini-fluid challenge accurately predicts fluid responsiveness

BJA 2015; 115: 449-56.

【⽬的】⼈⼯呼吸管理下にある重症患者の

PPV, SVV, CCI

による

fluid responsiveness

予測を⽐較検討する

【⽅法】

100ml/1min

の負荷の前後での数値の変化と

それに続く

400ml/14min

の負荷後の⼼拍出量の 変化の関連を解析する

※⼼拍出量は経肺熱希釈法で測定

【結果】

SVV, PPV

の変動は

CCI

の変動 より良好に

responsiveness

を 予測する

乳酸値

• 乳酸クリアランス

(

初回の測定からの低下の割合

)

<10%

は予後不良

SSC 2012

では乳酸値を組織の循環不全の指標と

しての

fluid resuscitation(30ml/kg)

を推奨

• ただし推奨度はgrade2Cと低く、⼗分な根拠に 基 づくとは⾔い難い

Crit Care Med 2004, 32:1637–42.

Intensive Care Med 2012; 39: 165-228.

sepsis

によって

Na+ K+-ATPase

の活性が上昇し組 織での乳酸の産⽣を亢進させる(内因性、外因 性カテコラミンの

β2

受容体を介した反応)

• 組織の低酸素、低灌流を必ずしも反映しない 乳酸値を循環の指標として

resuscitation

を⾏う ことは無理がありそう

Critical Care 2014; 18: 503.

PLR: Passive Leg Raise

• 仰臥位の患者の両下肢全体を

45

度挙上すること で静脈還流を増加させる⼿技

• 約

150-300ml

の補液の負荷と同等の効果が

得られる

• 補液量を増加させずに

responsiveness

の評価がで きる

• ⾃発呼吸や⼼房細動の有無に関係なく

responsiveness

を評価できる

Intensive Care Med 2016; 42: 1493–95.

• ⼀⽅で

noradrenaline

などの⾎管作動薬や弾性ス トッキングの使⽤によって下肢の⾎液量が 影 響を受けるため、還流の増加が不⼗分となる可 能性がある

• 腹腔内圧が⾼い、腹部や下肢に疼痛があるなど の状況では実施が困難

Critical Care 2015; 19: 237.

Predicting Fluid Responsiveness by Passive Leg Raising: A Systematic Review and Meta-Analysis of 23 Clinical Trials

Crit Care Med 2016; 44: 981-91.

【⽬的】

PLR

fluid responsiveness

の診断能⼒の検討

【⽅法】メタ解析

1)Fluid challenge

responder

の判定基準 として⽤いている

2)

実際に

PLR

が⾏われている

3)

陽性、偽陽性、陰性、偽陰性のデータが

⽰されている

23

の⽂献をメタ解析

Subgroup

として

PLR

後の測定項⽬についても 診断能⼒を解析

【結果】

Flow variables

感度 85% (95% CI, 78–90) 特異度92% (95% CI, 87–94) PPV 感度 58% (95% CI,44–71) 特異度 83% (95% CI, 68–92)

p<0.001

感度

86% (95% CI, 79–92)

特異度

92% (95% CI, 88–96)

AUROC 0.95(95% CI, 0.92–0.98)

Flow variables

• ⼀つのモニターの単⼀の絶対値と

septic shock

における

responsiveness

を評価した研究はない

• モニターの数値から

hypovolemia

を検出する 研究は存在しない

PLR

fluid challenge

とモニタリングの 組 み合わせで拍出量の変化を評価する 必 要がある

ここまでのまとめ

Targeted Fluid Minimization Following Initial Resuscitation in Septic Shock A Pilot Study

CHEST 2015; 148: 1462-69.

【⽬的】Sepsis患者に対する補液量の適正化(Targeted

Fluid Minimization: TFM)が予後を改善するか検討

TFMの実現の可否の検討のためのpilot study

setting】単施設ランダム化⽐較試験

【対象】初期の補液(>30ml/kg)から12時間以上が経過し 昇圧薬の投与が必要とされるseptic shock患者

【⽅法】PLRの前後でPPV, SV, IVC径を測定し

responderと判定された場合のみに補液を⾏う群と

通常通りの補液を⾏う群にランダムに割り付ける 割り付けから3, 5⽇後の補液量を

primary outcomeとする

【結果】両群に

41

名ずつが割り付けられた

Day3, 5

の補液量に有意差なし

Secondary outcome

にも有意差なし

Restricting volumes of resuscitation fluid in adults with septic shock after initial management: the CLASSIC

randomised, parallel-group, multicentre feasibility trial

Intensive Care Med 2016; 42: 1695–1705.

【⽬的】Septic shock患者への初期治療終了後に

補液を制限することの効果を検討する

【⽅法】多施設ランダム化⽐較試験

>30 ml/kgの初期補液が⾏われたseptic shock患者

⾎清乳酸値>4 mmol/L, noradrenaline投与によっても MAP>50mmHgを達成できない, 膝蓋部に斑紋が出現,

<0.1 ml/kgの乏尿(割り付け後2時間以内のみ)

循環不全の指標として晶質液250-500mlbolus投与を

⾏う群(restriction)SSCG2012に沿った臨床判断で 補液を⾏う群(standard)にランダムで割り付け

Primary outcomeは割り付けから5⽇⽬までおよび ICU滞在中の循環の安定のために投与された補液量

【結果】

Resuscitation fluid

は有意に減少 総補液量は変わらない

割り付け後

90

⽇の

AKI

の悪化は

standard

群で多い

ここまでのまとめ

non-responder

への補液は循環に有利に働かない

• 補液は

responsiveness

を予測した上で⾏う必要があ る

PLR+PiCCO

での⼼拍出量測定(不整脈がなければ

SVV, PPV

も)での予測が簡便で正確か?

fluid responder

に対して補液を⾏う

=

⼼拍出量の適正化を⾏うことで予後が 改 善することも証明されていない

輸液の害

• 重症患者における正の⽔分バランスの増加は 肺外⽔分量の増加を来し

ARDS

の原因とり得る

• 溢⽔のみでなく⼼筋浮腫、⼼拡張能障害に よっても⼼不全を来し得る

• 過剰な補液による

CVP

の上昇は

AKI

のリスク を 上昇させる

• 多量の補液は

abdominal compartment syndrome

のリスクを上昇させる

Ann Intensive Care 2014; 4: 21-29.

Intensive Care Med 2013; 39: 1190–1206.

⽔分が⾎管内に留まりにくくなるため、⽔分の負荷によって 肺外⽔分量が増加しやすくなる

Fluid resuscitation in septic shock: A positive fluid balance and elevated central venous pressure are associated with increased mortality

Crit Care Med 2011; 39: 259-65.

【⽬的】

Septic shock

resuscitation

の際の⽔分バランス および

CVP

と死亡率の関連の検討

【⽅法】

VAAST study

のデータの後ろ向き解析

割り付けから

12

時間、

4

⽇の時点での⽔分

バランスで

4

群に分けて、

28

⽇死亡率との関連 を解析

【結果】

Quartile4

1, 2

と⽐べて 有意に死亡リスクが⾼い 割り付け

12

時間後の

CVP>12mmHg

も死亡 リスクとなる

A positive fluid balance is an independent prognostic factor in patients with sepsis

Crit Care 2015; 19: 251-57.

【⽬的】補液量がsepsisの独⽴した予後予測因⼦であるかを 検討する

【⽅法】単施設観察研究

Sepsisと診断されICUに⼊室した成⼈患者の

⽔分バランスと死亡との関連を解析

【結果】⽣存者と⾮⽣存者の間で⽔分バランスに有意差が 認められた (13±19ml/kg vs.29±22ml/kg p<0.001)

⽣存者の

5

⽇⽬以降の平均⽔分バランスはマイナス

Association Between a Chloride-Liberal vs Chloride-Restrictive Intravenous Fluid Administration Strategy and Kidney Injury in Critically Ill Adults

JAMA. 2012; 308: 1566-72.

【⽬的】Chlorideを制限する補液とAKIの発⽣の関連を検討

【⽅法】単施設前向き研究

ICU⼊室患者を対象に6か⽉間のcontrol period

通常通りの補液、その後6か⽉間のintervention period

chlorideを制限した補液を⾏い、⾎清Crの上昇、

RIFLE分類に基づいたAKIの発⽣率をprimary outcome として解析

Secondary outcomeとして死亡率、RRT施⾏率を解析

【結果】⾎清

Cr

上昇は介⼊後に有意に低下

Injury, failure

のクラスの

AKI

発⽣も介⼊の 後で有意に減少

投与

chloride

量は⼀⼈当たり

198 mmol

減少

14.8 μmol/L (95% CI, 9.8-19.9 μmol/L) vs 22.6 μmol/L (95% CI, 17.5-27.7 μmol/L) (P=.03;

adjusted P=.007)

Increase in serum Cr level

⾎圧のターゲット

⾎圧

組織循環だが、連続した測定が可能で 治 療の指標とされることが多い

MAP ≧ 65mmHg

2014/7/1 慈恵ICU勉強会

Helsinki University Hospital 9床の混合ICU1999年から2002年に1419患者が⼊室

Sepsisと診断され⼊室から48時間vasopressor supportを要した111症例を後向きに解析

MAP60/65/70/75mmHgを閾値としたときのArea under MAPを算出

30⽇死亡率との関連性:MAP<65mmHgが最もAUC-ROC⾼い0.853 (95% CI 0.772-0.934) 2014/7/1 慈恵ICU勉強会

A high mean arterial pressure target is associated with improved microcirculation in septic shock

patients with previous hypertension: a prospective open label study

Crit Care 2015; 19: 130-37.

【⽬的】⾼⾎圧症を既往に持つseptic shock患者の⾎圧を病前と 同等に保つことで微⼩⾎流が改善するかを検討

【⽅法】単施設open-label研究

⾼⾎圧症の既往があるICUに⼊室したseptic shock患者を ターゲットMAP65mmHgと病前の⽔準に合わせる群に ランダムに割り付け

Sidestream Dark Field imagingで⾆下微⼩⾎流を測定し MAPとの関連を解析

【結果】病前

MAP

をターゲットとした群で微⼩⾎流は 有意な増加が認められた

その他の

outcome

については解析なし

High versus Low Blood-Pressure Target in Patients with Septic Shock

N Engl J Med 2014;370:1583-93.

【⽬的】

SSCG2012

で推奨される

>65mmHg

より

MAP

の ターゲットを⾼く保つことの影響を検討する

【⽅法】多施設ランダム化⽐較試験

Septic shock

と診断された患者を

MAP

ターゲット

80-85mmHg, 65-70mmHg

の群に割り付ける

⾎圧の調節は⾎管作動薬で⾏う 介⼊期間は最⻑で

5

⽇間

28

⽇死亡率を

primary outcome

として解析

【結果】

Primary outcome

28

⽇死亡率に有意差なし

Secondary outcome

RRT

導⼊は⾼⾎圧症の 既往のサブグループでは介⼊群で少ない

Day28: p=0.57 Day90: p=0.74

International Study on Microcirculatory Shock Occurrence in Acutely Ill Patients

Crit Care Med 2015; 43: 48-56.

【⽬的】微⼩⾎管の⾎流と重症患者の予後の関連の検討

【⽅法】多施設観察研究

ICU⼊室患者を対象に⾆下のSidestream Dark

Field imagingによる微⼩⾎管⾎流測定を⾏い

院内死亡率との関連を解析する

【結果】微⼩⾎管⾎流の低下と 院内死亡率に関連なし

HR>90bpmのサブグループ では関連が認められた

Crit Care 2015; 19: 101-7

Ø腎機能に焦点を当てると

• ⾼⾎圧症患者の

Target MAP

80-85mmHg

とするこ とで腎代替療法導⼊率が減少する可能性がある

MAP 75mmHg

未満は

AKI

の発症リスクとなる

Ø⼀⽅で

• ターゲットを

65mmHg

より⾼くしても死亡率に影 響はない

• 上記の

AKI

および腎代替療法の導⼊も死亡との 関連は認められていない

⾎圧を⾼く保つと

AKI

の発症が減少する可能性が⽰されている

• 死亡リスクの減少は⽰されていない

• 末梢組織灌流は改善する可能性がある

• 末梢組織灌流がアウトカムの改善に寄与するか は不明

ドキュメント内 敗血症の補液 (ページ 36-86)

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