Group D i s c u s s i o n from t h e Keynote A d r e s s and t h e Symposium
R i t s u k o Yamazaki
11 .はじめに
この特別セッションは、東日本大震災発生から 2年8ヵ月経過した現在 (20l3年11月9日)、被 災者と本学会および全国の本学会員との緋がどの ようになっているかを検討することが主なねらい であった。この意図を達成するために 本学会大 会における基調講演ならぴにシンポジウムを通し て感じたことを述べ合う"機会をつくり、小グ、ルー プに分かれての話し合いを実施した。以下、その 概要を報告したい。
2 .
実施日時・参加者および人数・方法 (1) 日時2013年(H25)11月9日(土)16 : 10 ~ 17 : 10 (予定は 15: 50 ~ 17 : 00であったが、遅れて 始まった)
(2 )参加者
①田中伸彦、吉原さちえ、坂口正次、鈴木秀 雄、二重作昌満、
② 嵯 峨 寿 、 沼 津 秀 雄 、 上 野 直 紀 、 青 木 康 太 朗、下嶋聖、
③麻生 恵、師岡文男、南条正人、島崎百恵、
清宮啓太、町田怜子、
③ 浮 田 千 恵 子 、 前 橋 明 、 金 賢 植 、 粥 川 道
l 余暇問題研究所代表取締役・震災対応委員会委員長
子、上野幸、石井浩子、
④ 迫 俊 直 、 堀 江 久 樹 、 土 屋 薫 、 贋 凹 治 久 、 高崎義輝、渡遁真也
山崎律子(敬称略、順不同、
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はグループ) (3 )参加人数…29名(ゲストおよび大会出席学会員) (4 )方法
1)コーデイネーターのオリエンテーションに続 き、同所から複数出席の場合は分散して、
5
グループに分かれ (1グループ5・6名)、そ れぞれ司会、記録、発表者を決め、自己紹介 から始めた。2)討議・発表・まとめの実質時間は、約40分 であった。
3)発表者(発表)11貢)第lグループから順に各発 表は5分で行われた。
①田中伸彦・・・東海大学
② 嵯 峨 寿 … 筑 波 大 学
③島崎百恵・・・東海大学
④石井浩子…京都ノートルダム女子大学、
金 賢 植 … 早 稲 田 大 学
⑤贋田治久・・・余暇問題研究所 4)まとめ…コーディネータ一 山崎律子
President & CEO, Japan Institute ofLeisure Services and Education, Co Chaire: Coping Committee with the East Japan Disasters
74 レジャー・レクリエーション研究73,2014
( 5 )討議・発表要旨
1)このままであると、震災が風化していく恐れ があるO それはバランスのとれた学会として 立ち位置を考え、個々がバラバラでなく、学 会員も被災している事実を踏まえ、本学会と しても個人の生きる喜びを考えていく必要が ある。
2)どのステージで行われた支援活動の良し悪し を整理していくことが大切である。できれば 本学会とレクリエーション協会との連携も視 野に入れたい。
3)本学会は、さまざまな分野があることを踏ま え、各分野の位置づけや全体像がわかる チャートをつくることが必要で、あるO それに よって被災者のニ}ズ、を把握・整理したり、
新しい研究テーマを見出したり、学会ならで はの提言をすることができるO
4)良い都市計画は、安全に住みやすい環境空間 が必要であるO したがってソフト面とともに ハード面も考えていくことが本学会に求めら れる。
5)被災者は、個人的にも集団的にもどのような ニーズがあるかを把握し、受動から主動・自 立に向けて中長期への提言(たとえば公園を 多くするなど)を行い、本学会の持つ力や役 割を明確化するO
6)シンポジウムでは、男性ボランテイアが少な
くなっているという。その理由の解明(ニー ズの把握、実践と客観的データなど)が必要 である。
7)レクリエーションが現場で、今求められてい るものは何かを把握し、継続していくことが 必要である。それとともに方法論の明確化(経 済的なパックアップが必要)。今こそレクリ エーションがどのように社会的に認められて いるのか取り組む時期であろうO
( 6)コーディネーターのまとめ要旨
参加者全員(会長、副会長も出席)が活発に自 分の考えを披露したことに感謝。加えて今本学会 として実現可能な提案等があり、今後の学会大会 でも、なんらかの形で、震災後の状況を報告する 場を設けていきたい。
3 .
まとめ以上がグループ討議の要旨である。震災対応委 員会として本企画当初に狙ったことは、現在本学 会員がこの大震災をどのように感じているのかを 検証したいことであった。もちろん幾多の提案・
ご意見があり、当初の目的を遂行できたと感じて いるO それに加え、少なくても全国的に散らばっ ている学会員同士が小グループで話し合った機会 を得たことは、望外の喜びであった。参加してく ださった方々に深く感謝したい。
レジャー・レクリエーション研究第73号:75 ‑80, 2014 Journal ofLeisure and Recreation Studies No.73
<日本レジャー・レクリ工ーション学会第 43 回学会大会
ワークショップ於:東北福祉大学>
幼児・児童の活動性を高めるための仕かけづくり
前 橋 明
1C o n d i t i o n N e c e s s a r y f o r C h i l d r e n t o A c t i v e E n e r g e t i c a l l y and t o Make a S i g n i f i c a n t C o n t r i b u t i o n
A k i r a Maehashi
11 .近年の子どもたちが.抱える問題の流れ 睡眠リズムが乱れたり、運動不足になったり、
食事が不規則になったりすると、メラトニンとい う脳内ホルモンの分泌の時間帯がずれてきます。
また、朝、起こしてくれるホルモンが出なくな り、起きられません。つまり、寝ているわけです から、日中、家に引きこもって、学校に行けない 状態になるわけです。
また、脳温を高め、意欲や元気を出させてくれ るホルモンが、ずれて夕方くらいから分泌される ようになると、夜に活動のピークがくるというよ うな変なリズムになってしまうのです。言い換え れば、朝、起床できず、日中に活動できない、夜 はぐっすり眠れない、という生活になっていきま す。
要は、睡眠のリズムが乱れてくると、朝ご飯が 食べられない、摂食のリズムが崩れていきます。
エネルギーをとらないと、午前中の活動力が低下 し、運動不足になってきます。そして、自律神経 の働きも弱まってきて、体温リズムの乱れを生 じ、やがて、ホルモンの分泌のリズムも崩れてき ます。
こういう状態になってくると、子どもたちは、
体調の不調を起こして、精神不安定にも陥りやす くなって、勉強どころではありません。学力低下 や体力低下、心の問題を引き起こすようになって いきます。
l 早稲田大学 Waseda University
つまり、睡眠、食事、運動の機会が子どもたち の生活に保障されないと、自律神経の働きが悪く なって、オートマチィックにからだを守ることが できなくなるのです。意欲もわかず、自発的に、
自主的に行動できなくなっていくのです。教育の 世界で言う「生きる力」は、医学・生理学で言う と「自律神経の機能」なのです。ぜひ、子どもた ちの「睡眠」、「食事」、「運動」というものを、大 切に考える大人たちが必要です。もし、自律神経 の機能低下を生じたならば、運動療法をお勧めし ます。イ可も、スポーツをしろというのではないの です。スポーツができるくらいだ、ったら、問題は ありません。自律神経の機能低下を生じると、動 こうという意欲すらもてなくなるのです。散歩ゃ からだ動かしに誘いながら、おなかがすき、そし て、眠れるように、ゆっくり導くのです。
子どもたちの活動力や体力の低下を防ぐため に、睡眠と食事に家庭の協力がいるし、活動力が 低下している子どもたちをどういうふうに受け入 れて、どういうふうに保育や教育実践の中で、よ
り良い状況にしていくか、より良い学習効果が得 られるようにするにはどうしたらよいか等、園や 学校現場での模索や研究が大いに必要になってい ます。
その結果、生み出した国民運動は、「早寝、早 起き、朝ごはん」運動なのです。ここで、図
1
を 提示します。ご覧ください。わが国の子どもたち76 レジャー・レクリエーション研究73,2014 睡眠リズムが乱れると
↓
摂食リズムが崩れる(朝食の欠食)
午前中の活動力の低下・ 1日の運動量の減少(運動不足・体力低下)
↓
オートマチックに体を守る自律神経の機能低下
(昼夜の体温リズムが乱れ、自発的に自主的に行動ができなくなる) ホルモンの分泌リズムの乱れ
(朝、起床できず、日中に活動できない、夜はぐっすり眠れなくなる) 体調不良・精神不安定に陥りやすくなる
学力低下・体力低下旬不登校・暴力行為
図1 日本の子どもたちの抱える問題発現とその流れ の問題が、どうやって進んできたかを示した流れ
ですが、学力低下を食い止めるためには、まずは
「睡眠」ですね。だから、「早寝・早起き」なので す。
そして、続いて、睡眠が崩れると「食」の崩れ を生じますから、「朝ごはん」なのです。この国 民運動は、 2行日までしか、ケアーできていない のです。意欲をもって、自発的に、自主的に動け る子ども・考える子どもを期待するならば、 3行 目の「運動」刺激が生活の中になくてはなりませ ん。運動や運動あそびは、自律神経機能の発達に 不可欠なのです。つまり、自律神経機能を高めな いと、意欲をもって自発的に勉強に取り組むなん でできません。そのためには、「早寝・早起き・
朝ごはん」という国民運動に、「運動
J
を入れな ければいけません。つまり、「食べて
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動いてJ r
よく寝ょう」なのです。是非とも、動きの大切さを導入したキャ ンベーンを打ち出して、実行に移してもらいたい のです。こうして、将来を担う子どもたちが、健 康的な生活を築き、いきいきと活躍してもらいた いと願っています。
2 .
子 ど も た ち の 活 動 性 を 高 め る た め の 条 件 子どもたちが生き生きと活動でき、もっている 力を十分に発揮できる条件、あるいは、運動やスボーツ、レクリエーションへ、より意欲的に参加 できるようになるためのきっかけづくりを考えて みますと、まずは環境条件(生活環境と運動環境)
と人的条件(人の関わり)を整備・提供すること でしょうO
そして、子どもたちに指導したことが、感動体 験として、心の中に残るということが大切に感じ
ます。
(1)安心できる生活環境(生活環境条件) 1)健康的な生活リズム(図2)
曾鵡忠勤喜理主事廷報通民寺子
予告ご範的意選付議ゐ階上大枠戦
阜稲回大学 前 橋 劇 研 究 室
図2 生活リズム