• 検索結果がありません。

RLHS=-0.2

2. B 児5. E児

【両手型の

2

ケース】

Fig. 1-2-5

対象児

L

の読速度(両手型)

1-1

は,

1

1

学期を示す。

Fig. 1-2-6

対象児

N

の読速度(両手型)

【右手型の

2

ケース】

Fig. 1-2-7

対象児

G

の読速度(右手型)

【左手型の

2

ケース】

Fig. 1-2-9

対象児

K

の読速度(左手型)

Fig. 1-2-10

対象児

E

の読速度(左手型)

Fig. 1-2-11

3

タイプの出現率(

N=21

The Japanese Association of Special Education

NII-Electronic Library Service

!!

Fig. 1-2-13

タイプ別に見た

R2HG

の経年変化

資料(研究

2

資料

2-1

対象児

21

名における各学年末の読速度と手のタイプ

3

章 中 途 失 明 児 童 の 点 字 読 速 度 の 発 達 ( 研 究

3

1

節 目 的

眼疾の進行による視力低下あるいは不慮の事故等により,それまで墨字を 使用していた児童生徒が常用文字を点字に切り替える場合がある。その際に 考慮すべき要因について香川・猪平・大内・牟田口(

2010

)は,視力や視野 等の医学的所見,指導効率,疲労度,見る意欲をあげているが,点字指導の 開始年齢も重要である。

従前,文部省(

1953

)は視覚障害を「盲」「準盲」「弱視」に分類し,視力

0.02

から

0.04

までを「準盲」の用語を用い,点字か墨字かのグレーゾーンの 意味で使用していた。現在この「準盲」は使用されなくなったが,常用文字 の境界視力について,柿澤(

2012

)は盲学校在籍児童生徒の調査から,

6

12

歳群で視力

0.02

0.03

13

15

歳群で

0.01

0.02

16

18

歳群で指数弁~

0.01

19

21

歳群で指数弁~

0.01

22

30

歳群で指数弁~

0.01

31

歳以上では手動 弁~指数弁であり,年齢が高いほどより低視力で墨字を使用している実態を 報告している。このように低視力でも墨字を利用する理由は,拡大読書器等 の弱視用視覚補助具開発の効果との解釈もできるが,年齢の高い視覚障害者 の場合,点字習得が極めて困難であり,やむなく墨字を使用しているのが実 態と考えられる(柿澤,

2012

)。成人中途失明者の読速度について管(

1988

) は,1分間

90

文字が大体の完成値で,その習得にはおよそ

2

年半を要するこ と,年代別では

20

歳代で

100

文字,

30

40

歳代で

80

文字,

50

歳代で

60

を使用してきた盲児に追いつくには

2

年くらいかかることを指摘した。阿佐

2012

)は自身の指導経験からではあるが,

10

歳以下で始めた者と

10

歳以 上で始めた者では読速度に差があり,

15

歳以上と以下ではさらに大きな差に なることを述べている。目標となる読速度について文部科学省(

2003

)は,

入門期の基本的な触読学習を終了した時点で

1

分間に

150

マス程度(カナ文 字換算で

100

120

文字),教科学習を普通に行うためには

1

分間に

300

マス 程度(同

200

250

文字)の読速度が必要と述べている。また,優れた点字使 用者はまず左手が行頭を読み始め,行の中央にくると行末までは左手に代わ って右手だけで読み進め,右手が読んでいる間に左手は次の行頭を探るとい う左右の手が別々の機能を持たせた読み方をしており(

Bertelson, Mousty

&

D'Alimonte

1985; Millar,1997; Foulke

1991; Davidson

Appelle, & Haber

1992

),

文部科学省(

2003

)も両手を使用した効率的な読み方を推奨する。このスキ ルの獲得には左右の片手読速度の差が小さいことが必要条件となるが,研究

2

から盲児の読速度発達の特徴として,点字読みの優位な手は点字を導入し た早期に決定することが示された。

そこで本研究では,小学

4

年以上の中途失明児童に対し,教科学習に必要 な読速度をできるだけ早期に達成する指導と効率的な両手の使い方の獲得を 目指した集中指導を実践し,先天盲児との比較を行うとともに,集中指導の 効果を明らかにすることを目的とした。

2

節 方 法

1.

対 象 児

対象児は,

1987

4

月から

2002

3

月までに,盲学校小学部および小学 校在籍途中での視力低下により,常用文字を墨字から点字に切り替えた,も しくはその段階にある児童

7

人であり,いずれも「準ずる教育課程」の対象 であった。そのプロフィールを

Table 1-3-1

に示す。点字指導を開始した学年 は,

4

年次と

5

年次がそれぞれ

2

人,

6

年次が

3

人であった。

A

児は

1

年次か ら盲学校に在籍しており,左手に麻痺があった。

G

児は両眼が

0.01

の強度の 弱視であるが小学校の通常学級に在籍し,在籍校では拡大教科書を使用して いた。本児には視力低下により

6

年次から盲学校で教育相談による点字指導 を行い,その後中学から盲学校へ入学した。残る

5

人は小学校からの転入児 であった。なお

D

児は

6

2

学期に盲学校から小学校に転出した。

2.

点 字 指 導 と 読 速 度 の 測 定

1

)点字指導の概要

すでに五十音の文字指導を終了していた

D

児を除き,他の児童は指導開始 からおよそ

3

カ月,盲学校小学部1年国語教科書にある点字触読導入教材を 使用し,週

2

時間の自立活動を充当して個別指導を行った。指導に当たって は,読速度の左右差が大きくならないよう当初から両手を使った読み方だけ でなく,右手のみ,左手のみによる読み方の指導を心掛けた。線たどり課題 と文字の導入を経て,低学年用の読材料を用いた文章読みへと指導を進めた。

測定読書法(

motivated method

)があるが(佐藤,

1984

),本研究では動機付 けに心掛ける後者を用いた。具体的には,週1回のペースで両手と左右の片 手による読速度を測定し,その結果をその都度対象児に知らせ,さらに前回 読んだ文章を再度読ませることで,対象児自身が読速度の向上を実感できる ようにしながら学習意欲の向上に努めた。効率的な手の使い方については,

行頭は左手,行中程は両手,行末は右手を用いること,また行末を読む間に 左手が次の行頭へ素早く移動する方法(文部科学省,

2003

)を指導した。

2

)読速度データの分析

両手および片手による読速度データの分析は,研究

2

と同様の方法で行っ た。以下に概要を再掲する。

① 左右の手による片手読速度の優位性

RLHS

=(左手読速度−右手読速度)/遅い手による片手読速度 ② 点字を読む手のタイプの分類

B

:

左右の読速度の差が

20%

以内のもの(|

RLHS

|≦

0.2

)。

R

:

右手読速度が左手より速く,その差が

20%

を超えるもの

RLHS

-0.2

)。

L

型: 左手読速度が右手より速く,その差が

20%を超えるもの

RLHS

0.2

)。

③ 両手の利得

R2HG

=(両手読速度−速い手による片手読速度)/

速い手による片手読速度

3

節 結 果

1.

両 手 読 速 度 の 発 達

Fig. 1-3-1

から

Fig. 1-3-3

に各学期末に測定した対象児の両手読速度と回帰 直線を示した。□印とその上方の垂線は,先天盲児群の学年末平均読速度と

+

SD

である。横軸には,

1

年(

7

歳)から

6

年(

12

歳)までを年齢で表示 した。

1

4

年次から指導を始めた

A

児と

B

Fig. 1-3-1

A

児と

B

児の点字読速度である。

A

児(◆印)は,

4

1

学期 末で

39

文字,

3

学期末は

80

文字,

5

3

学期末には

143

文字,

6

3

学期末 には

193

文字であった。

B

児(◇印)は,

4

1

学期末に

40

文字,

3

学期末 には

90

文字,

5

3

学期末には

140

文字,そして

6

3

学期末では

186

文字 まで読速度が向上した。両者の回帰直線はほぼ重なっており,その勾配は,

先天盲児群の

35.8

に対して,

A

児は

59.3

B

児は

51.6

を示し,先天盲児群と 比較した読速度発達の割合はそれぞれ

1.7

倍と

1. 4

倍であった。

6

3

学期 末の読速度は,先天盲児群の平均には到達しなかったが両者とも

-1SD

以内で あった。

(2)5年次から指導を始めた

C

児と

D

Fig. 1-3-2

C

児と

D

児の結果を示した。

C

児(△印)は,

5

1

学期末が

29

文字,3学期末が

71

文字であり,

6

3

学期末には

134

文字まで向上した。

しかしこの値は,先天盲児群の平均

235.8

文字の−1

SD

にあたる

164.4

文字 には達しなかった。

D

児(▲印)は,転入した

5

9

月当初の読速度は

35

割合はそれぞれ先天盲児群の

2.4

倍と

3.0

倍であった。

3

6

年次から指導を始めた

E

児・

F

児・

G

Fig. 1-3-3

E

児,

F

児,

G

児の結果である。

E

児(●印)は

1

学期末に

36

文字であったが,

2

学期末には

182

文字,

3

学期末には

194

文字となった。

F

児(○印)は

1

学期に線たどりと文字導入を経て文章読みに入り,

5

月末の 測定で

52

文字,

1

学期末には

123

文字に達した。さらに

2

学期末に

186

文字,

3

学期末には

238

文字を記録し,先天盲児群の平均を超えた。両者とも

1

年 間で

200

文字に達する読速度であった。回帰直線の勾配は

204.0

237.9

を 示し,先天盲児群の

5.7

6.6

倍とであった。一方,通常学級で学ぶ

G

児(×

印)の発達は,

1

学期末に

24

文字,

2

学期末は

56

文字,

3

学期末には

71

文 字であり,先天盲児群の

2

年生初期の読速度であったが,その回帰直線の勾 配は

2.1

倍を示した。

2.

集 中 指 導 の 効 果

本節では,集中指導を実施した

5

人の読速度を詳細に検討した。

1

4

B

児への指導(

Fig. 1-3-4

B

児には

4

年転入直後の

4

月から導入指導を開始し,文章読みが可能にな った

1

学期末の結果は,両手読みは

40

文字,右手読みと左手読みはともに

29

文字であった。夏休みを挟み,

9

月最初の測定では両手読み

37

文字,右手 読み

43

文字,左手読み

40

文字で大きな変化は見られなかった。その後

12

月までに

13

回の指導を行い,

2

学期末には両手読み

67

文字,右手読み

84

文 字,左手読み

68

文字を記録した。冬休み直後は両手読み

69

文字,右手読み

74

文字,左手読み

64

文字とやや減少したが,

9

回の指導の結果,

3

学期末に は両手読み

90

文字,右手読み

100

文字,左手読み

77

文字まで向上した。そ して,

6

3

学期末は両手読み

186

文字,右手読み

156

文字,左手読み

143

文字となった。

3

カ年の読速度から得られた回帰直線の勾配は両手読み

50.7

関連したドキュメント