あなたは?
あなたは自分の 血圧を知っていますか?
食塩摂取量を知っていますか?
なぜ、
リスクだけを教えて、どうすればよいかを正しく教えようと してこなったのか?
製薬企業と治療医療の保護のためか?
2011/08/12(金)13:00-16:10 予防保健の実践と評価 佐々木敏
予防保健に求められる 調査法と教育法
対象者個人の興味と利益に着目して
(例:BDHQ:簡易型自記式食事歴法質問票)
調査と教育:同時にできたら、最高!
集団で個人指導ができたら最高!
経費計算
実際には、もっと他にも必要でしょうが…。
「地域保健」で求められる質問票の条件
■ 安い!(所内での労働・消耗品も計算に入れること)
■ 参加者の負担が少ない
■ 参加者にとって魅力的で役に立つ(結果が返る)
■ 応諾率が高い
■ 標準化が容易
■ 欠損値や非論理値のチェックと再調査が容易
■ データの入力と処理が容易かつ安価
■ 知りたい情報が得られる
■ 妥当性がある程度明らかになっている 地域保健の担当者に求められる条件:
何を知るべきか、変数レベルまできちんと決められる能力がある
「食習慣を知りたい」とかぼんやりしたことは言わない。
「何を知るか」「何をあきらめるか」を根拠をつけて分けられる。
BDHQ-A 4/43
現在、主に使われている食事調査法
食事歴法
陰膳法
食事記録法
思い出し法
生体指標 調査法には、それぞれ長所と短所があります
使い分けを知って おきましょう
食物摂取頻度法
健康な中年男性3人の1日ごとのエネルギー摂取量(16日間秤量食事記録調査)
ある1日の食べ方 = 習慣ではない
kcal/日
1日間や数日間の食事記録では、個人の食習慣を把握するのは困難
食べるものは日々揺れている。「ある日」を調べても食習慣はあまりわからない。
ていねいな食事記録による
ある健康な中年3人の1日ごとのビタミン
D
摂取量(16
日間秤量食事記 録調査) 縦軸の単位はμg/
日。赤線は目安量(5.5μg/
日)。ていねいな食事記録による
目的は?
ビタミンD摂取量について、○○を知りたい。
■ 平均
■ 分布(平均、標準偏差、最小・最大)
■ 不足者率
(たとえば、目安量[成人で5.5μg/日]を下回る人)■ 骨密度との関連(相対危険)
日本では、1日間秤量食事記録法で行われることが多い 問題は?
過小申告
成人男性における 国民健康・栄養調査(2005年)で得られた年齢 階級別のエネルギー摂取量の平均値と日本人のための食事摂取基準(2010年版)の推定エネルギー必要量(身体活動レベルⅡ)の比較
ほぼすべての食事 調査で過小申告は 起こる。
秤量食事記録法は、
「理想的ではない が、最善の方法で ある」
過小申告の存在を知ること、認めることが大切。
調査法を批判してはならない!
申告誤差の存在と程度を知っていること
例:女性のみ(73人)
個人ごとにみると申告誤差がかなり大 きいことがわかる
エネルギー調整をして申告誤差の影響を除かなければ、食事摂取基準との比較が 困難なことがわかる
全体としては14%の過小申告。30%の過小申告から4%の過大申告のあいだに7割 の人がいる。この範囲に入っていればまずまずだろう。
この講義に出席している学生 男女33人
個人ごとにみると申告誤差が かなり大きいことがわかる
この数値は明らかに真実ではない(おおむね、過小申告)。
二重標識水法で測定した真のエネルギー 必要量(ER)のSDは男性
(200kcal/day)、女性(160kcal/day) 程度。
#6427. Brooks GA, et al.
Am J Clin Nutr 2004; 79(Suppl): 921S-30S.
どこでも起こる申告誤差(BDHQにおける例:エネルギー)
許容限界の理論値はない。どれを除外するかは難しい。
n= 205 平均= -17% 標準偏差= 20%
年齢(歳)
欠損値・非論理値( BDHQ における例)
できるだけ発生を少なくする構造的工夫がたいせつ
チェックし、再調査する姿勢・仕組みがたいせつ
おそらく非論理回答(BDHQにおける例)
チェックし、再調査する姿勢・仕組みがたいせつ
栄養価計算結果は、327kcal/日