d gb s gr gr
φgr N
D L qL ⎟⎟
⎠
⎞
⎜⎜
⎝
⎛ +
= 1
8ε (A2.41)
式(
A2.40)を境界条件として式(A2.39)と式( A2.38)と式( A2.41)などで表される,D
gbとNdと
φ
gbとφ
grの関係を,図( b ) に示す。粒界捕獲準位が深いガウス型準位であるときと比較すると,
Ngb
= D
gbφ
grとおくと,定性的には,図 ( a ) と図( b ) は,同様の傾向であるが,定量的には,特に φ
gbが ,差が見られる。これは,φ
gbが高くなるとともに,式(A2.31)に従ってρ
く なりA2.32)と式( A2.33)に従って φ
gbが低くなり,といった自己整合性による。粒 準位が深いガウス型準位であるときもフラット分布であるときも,部分空乏化の 完全空乏化のときも,ngrは,
φ
grの定義から,ngr= n
iexp( φ
gr/E
T)で表される。N
gbとNdとngrの関 図A2.15
に示す。横方向に電圧印加したときの,ポテンシャルバリアを越えるキャリアを,図A2.16 に示す。ここ では,横方向に電圧印加しているか で,Efは傾いている。すなわち,
左側の結 ら結晶粒界に向かってエネルギー は上がっているので,逆の方向のキャリア 高
,式 界捕
い範囲で
( 獲
gbが
と 係も,
低
きも
ら,正味のキャリア流があるの
晶粒か バンド
Ef
Ec
Ev
Ei
φag
ドリフト 正味
拡散
-0.1 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.
1E+15 1E+16 1E+17 1E+18 1E+20
-3 ) 7
0 50
y (nm)
Ec (eV)
1E+9 1E+10 1E+12 1E+14 1E+19
n (cm
Nd=2×1018〔cm-3〕 深いガウス型準位 Ngb=5x1012〔cm-2〕 poly-Si 薄膜
ε=11.8 Eg=1.08〔eV〕
ni=1.45
s
×1010〔cm-3〕 Ec-Ed=0.04〔eV〕
Lgr=50〔nm〕
-50
1E+11 1E+13
Ef
っ て,エネルギーバンドは下がってい 方向のキャリアのドリフトがあり,キャリア密度 は濃くなっているので,逆の方向のキャリアの拡散があり,ドリフトから拡散を減じた差が,正味
ルバリアは左側よりも右側 が高いので,ドリフトは左右で キャリア密度の変化は同じであるので,拡散は左 右で同じであり,これらの差が,ポテンシャルバリアを越えるキャリアの起源である。なお,正味 の
図A2 . 16 ポテンシャルバリアを越えるキャリア
のドリフトがあり,キャリア密度は薄くなっているので,この方向のキャリアの拡散があり,拡散 からドリフトを減じた差が,正味のキャリア流となる。一方,結晶粒界から右側の結晶粒に向か
るので,この
のキャリア流となる。これらの正味のキャリア流は,もちろん同じである。つまり,結晶粒界から 左右の結晶粒に向かって,エネルギーバンドの変化すなわちポテンシャ
差があり,一方,
キャリア流はF = −
μ
n(∂Ef/∂x)で表されるが,キルヒホッフの電流則からFは一定であるので,結晶
粒内では,nが高く|∂Ef/∂x|が小さく,粒界近傍では
nが低く|∂Ef/∂x|が大きくなる。
φ
gbとngrから,電気伝導率σ
が求められる。おおざっぱには,φ
grよりも高いエネルギーをもつキャ リア密度は,電子占有確率としてfMBを用いて,ngrexp(− φ
gr/E
T)となるので, σ
は,次式で表される9)。gr gbn qμ
σ = (
A2.42)
⎟⎟⎠
⎜ ⎞
⎝
⎛
T gb
gb E
φ (
A2.43)
N
⎜−
=μ
μ exp
関係も,図
A2.15
に示す。図( b ) のD
gbとφ
grの関係では,高いDgbでは完全空乏 化も,同じことが起こる。
σ
の実測と解析式の比較を,図A2.17に示す12)。ここでは,後述するレーザー結晶化におけるレgb
N
gbとNdとσ
ので,Ndと
φ
grの関係では,低いNdでは完全空乏化で,φ
gbが一定または低くなるものの,φ
grが低くな り,nが低くなり,σ
は低くなる。すなわち,ポテンシャルバリアは低くなるものの,キャリア密 度も低くなるので,電気伝導率は低くなる。結晶粒径が小さくなることによる完全空乏化のときに1E-6 1E-5 1E-4 1E-3 1E-2 1E-1 1E+0 1E+1 1E+2 1E+3 1E+4
1E+19 1E+20 1E+21
Nd (cm-3) σ (Scm-1 )
Ngr=1.4×1013 〔cm-3〕 1.8×1013
実測 レーザー照射 エネルギー 460 〔mJ/cm2〕
解析式
180
2.4×1013
340
1E-6 1E-5 1E-4 1E-3 1E-2 1E-1 1E+0 1E+1 1E+2 1E+3 1E+4
1E+12 1E+13 1E+14
Ngb (cm-2eV-1) σ (Scm-1 )
Nd=1×1018 [cm-3]
1×1019 実測
レーザー照射 エネルギー 460[mJcm-2]
解析式
180
粒界捕獲準位密度と電気伝導率 ドーパント密度と電気伝導率
図A2 . 17 電気伝導率の実測と解析式の比較
ザー照射エネルギーが変化すると,Ngbが変化すると仮定している。実測と解析式が,よく一致し
ag
ー
ていることがわかる。
部分空乏化のときは,より詳しくは,式(A2.43)の代わりに,結晶粒界の両側でドリフトと拡 散を考慮し,結晶粒界の両側のポテンシャル差
φ
をとすると,次式が成り立つ13)~16)。1
exp 1 exp
−
⎟⎟
⎠
⎞
⎜⎜
⎝
⎛
⎪⎭⎬
⎫
⎪⎩⎨
⎧
⎟⎟⎠
⎞
⎜⎜⎝
⎛−
⎟⎟ −
⎠
⎜⎜ ⎞
⎝
⎛−
= ag gb ag ag
gb u φE φE φL
μ ⎪ ⎪
gr T T
( )
⎟⎟⎠
⎜⎜ ⎞
⎝
⎟⎟ ⎛
⎠
⎜⎜ ⎞
⎝
⎛ +
⎟⎟+
⎠
⎜⎜ ⎞
⎝
⎛ +
+ +
⎟⎟⎠
⎜⎜ ⎞
⎝
⎛ +
⎟⎟⎠
⎜⎜ ⎞
⎝
⎛
=
T T
gb T
ag gb
T ag gb s
gr T ag
T gb
E E
E E qn
u φ φ
φ φ φ φ
φ
φ μ φ
<
−
ag gb
ag gb
E E
ε φ
3 exp 3 1
1 2 exp
2 1 2
1
2 1
のとき
(A2.44)
T
gb E
φ > のとき
1
( )
( )
212 1
2 1 2
2 1
2
s gr
ag
qn u
φ φ φ
φ ε φ
μ
+ +
⎟⎟⎠
⎞
⎜⎜⎝
⎛
=
ag gb
gb φ +
ag gb gb
詳細な説明は参考文献を参照されたいが,式(