6 データベース作成
6.1 ASMCA を利用したディスク・グループの作成
11g R2
からASM
管理のためのGUI
ツールとしてAutomatic Storage Management Configuration Assistant
ASMCA)
が提供されています。ASMCAはASM
インスタンスの作成やアップグレード、またはディスク・グループ、ボリューム、Oracle ACFSの管理作業を行えます。
構成によってディスク・グループの追加や作成が必要な場合は、コマンド・ラインあるいは
ASMCA
を使用して 作成します。データベース作成後でDatabaes Control
を構成した場合であれば、EMからでも同様の操作が可 能です。本項では、DBCAによるデータベース作成の前に
ASMCA
を実行し、データベースの高速リカバリ領域用のデ ィスク・グループ(FRA)を作成します。1. ASMCA の起動
Oracle Database
をインストールしたユーザー(ここではAdministrator
ユーザー)で、「スタート」メニューから「
Automatic Storage Configuration Assistant
」をクリックします。または、
Oracle Grid Infrastructure
のホーム・ディレクトリ下のBIN
から起動コマンドを実行します。> <
GRID_HOME>
¥BIN¥asmca「ディスク・グループ」タブの画面には既存のディスク・グループが一覧表示されます。ディスク・グループの新 規作成を実行する場合は「作成」をクリックします。
2. ディスク・グループの作成
ディスク・グループの作成に必要な情報を入力後、ASM で使用可能なデバイスにするためにディスク・ヘッ ダーへマーク付け(スタンプ)をします。ここでは、「ディスク・グループ名」に「FRA」を入力し、「冗長性」に「通常」
が選択されていることを確認した後に、「ディスクのスタンプ」をクリックします。
「Add or change label」ではラベルの追加や変更を実施します。ここでは、「Add or change label」が選択 されていること確認し、「次へ」をクリックします。
すべての共有ディスク・パーティションが候補として表示されます。Ctl キーを押しながら、ディスクをクリックし ます。ここでは、「DATA」ディスク用に、「Harddisk4」と「Harddisk5」を選択し、「Generate stamps with
prefix」にチェックが入っていることを確認してから、作成するディスク・グループ名「FRA」を入力し、「次へ」をク
リックします。「ASM link name」と「Device」の項目を確認し、「次へ」をクリックします。
内容を確認し、「完了」をクリックします。
ディスク・グループに使用するデバイスを、スタンプされたディスクから選択し、ディスク・グループの作成を行 います。ここでは、使用するディスクを選択し、「OK」をクリックします。
ディスク・グループ「FRA」を作成しています。
作成が完了するとメッセージが表示されます。ディスク・グループが正常に作成されたことを確認し、「OK」をク リックします。クリック後、ディスク・グループの一覧画面に戻ります。
3. ディスク・グループの作成後の確認
作成したディスク・グループ「FRA」が正常にマウントされていることを確認します。ここでは、ディスク・グルー プ「FRA」の「状態」が「MOUNTED」となっていることを確認し、「終了」をクリックします。
6.2 DBCA による単一インスタンス・データベースの作成
DBCA
を使用して単一インスタンス・データベースを作成する手順を紹介します。1. DBCA の起動
Oracle Database
をインストールしたユーザー(ここではAdministrator
ユーザー)で、「スタート」メニューから「Database
Configuration Assistant」をクリックします。
または、Oracle Databaseのホーム・ディレクトリ下の
BIN
から起動コマンドを実行します。>
<DB_HOME>
¥BIN¥dbca2. DBCA の起動画面
DBCA
を起動すると、「ようこそ」画面が表示されます。内容を確認し、「次へ」をクリックします。3. 実行する操作の選択
実行する操作を選択します。ここでは、「データベースの作成」を選択し、「次へ」をクリックします。
4. データベース・テンプレートの選択
データベースの作成に使用するテンプレートを選択します。ここでは、データファイルを含むテンプレートの「汎 用またはトランザクション処理」を選択し、「次へ」をクリックします。
5. データベース識別情報の入力
データベースの構成に必要な「グローバル・データベース名」と「SID」を入力します。ここでは、「グローバル・
データベース名」と「SID」に「orcl」と入力し、「次へ」をクリックします。
6. 管理オプションの選択
管理オプションを選択します。Database Controlの構成やオプティマイザの統計の収集などのメンテナンス・タ スクを自動管理する機能の設定ができます。設定の変更は、「Enterprise Manager」あるいは「自動メンテナン ス・タスク」タブを切り替えて選択します。ここでは、Database Controlを構成するため、「Enterprise Manager の構成」がチェックされていることを確認し、「次へ」をクリックします。
7. データベース資格証明の指定
データベース管理者アカウント(SYS ユーザー、SYSTEM ユーザーなど)のパスワードを設定します。なお、
パスワードの長さは
8
文字以上で、アルファベットの大文字と小文字、および数字をそれぞれ1
文字以上使うこ とを推奨しています。ここでは、「別の管理パスワードを使用」を選択し、各ユーザーのパスワードを入力して「次 へ」をクリックします。8. データベース・ファイルの位置の設定
データベース・ファイルを配置する記憶域のタイプと配置場所を指定します。「記憶域のタイプ」では、「自動スト レージ管理(ASM)」 あるいは「ファイルシステム」を選択することができます。ここでは、「自動ストレージ管理
(ASM)」を選択し、使用するディスク・グループとして「+DATA」を設定します。設定した後に、「次へ」をクリックし ます。
ASM
を 利 用 す る 場 合 、ASMSNMP
ユ ー ザ ー の パ ス ワ ー ド を 要 求 さ れ ま す 。 「4.1 Oracle Grid
Infrastructure
インストールと構成」 の「6. ASMパスワードの指定」で指定したASMSNMP
ユーザーのパス ワードを入力し、「OK
」をクリックします。9. リカバリ構成の設定
データベースのリカバリ・オプションを選択します。「高速リカバリ領域の指定」にチェックをつけた場合、高速リ カバリ領域が設定されます。また、「アーカイブ有効化」にチェックをつけた場合、ARCHIVELOG モードで運用さ れます。ここでは、「高速リカバリ領域の指定」にチェックをつけ、「高速リカバリ領域」に事前に作成したディスク・
グループの「+FRA」を設定します。「高速リカバリ領域のサイズ」のサイズはデフォルトのままとします。そして、
「アーカイブの有効化」にチェックをし、「次へ」をクリックします。
10. データベース・コンテンツの設定
サンプル・スキーマの追加やデータベース作成後に実行する
SQL
スクリプトの設定が可能です。「サンプル・ス キーマ」あるいは「カスタムスクリプト」タブを切り替えて選択します。ここでは、「サンプル・スキーマ」のチェックを 外したまま、「次へ」をクリックします。11. 初期化パラメータの設定
初期化パラメータの設定を行います。ここでは、「キャラクタ・セット」タブをクリックし、データベースの使用言語 を「Unicode(AL32UTF8)を使用」に設定した後に、「次へ」をクリックします。
12. データベース記憶域の確認
データベース作成用の記憶域パラメータを設定します。設定可能なオブジェクトには、制御ファイル、表領域、
データファイル、ロールバック・セグメント、REDO ログ・グループがあります。これらのオブジェクトの新規作成や 変更を実施する場合は設定を行います。ここではデフォルトのまま、「次へ」をクリックします。
13. 作成オプションの選択
作成オプションを選択します。作成するデータベースをテンプレートとして使用する場合は「データベース・テン プレートとして保存」にチェックを入れます。また、データベース作成スクリプトを生成する場合は「データベース 作成スクリプトの生成」にチェックを入れます。ここでは、データベースのみ作成するため、「データベースの作成」
にチェックを入れたまま、「完了」をクリックします。
14. サマリーの確認
作成するデータベースのサマリーを確認します。内容を確認し、「OK」をクリックするとデータベースの作成が 開始されます。
15. 構成の実行
DBCA
によるデータベースの作成が開始されます。データベースの作成が完了すると、次の画面が表示されます。内容を確認し、「終了」をクリックすると、データ ベースの作成は完了です。
6.3 データベース作成後の確認
6.3.1 データベース稼働確認
リソースが正常に稼動していることを確認する場合は、次のコマンドを実行します。
>
<GRID_HOME>
/bin/crsctl status resource -t次に、リソースを確認した例を記載します。
ここでは、<GRID_HOME>は
D:¥app¥grid¥product¥11.2.0.3¥grid
です。ora.orcl.db
の「STATE_DETAILS」が「Open」になっているかを確認します。> D:\app\grid\product\11.2.0.3\grid\BIN\crsctl status resource -t
--- NAME TARGET STATE SERVER STATE_DETAILS ---
Local Resources
--- ora.DATA.dg
ONLINE ONLINE server1 ora.FRA.dg
ONLINE ONLINE server1 ora.LISTENER.lsnr
ONLINE ONLINE server1 ora.asm
ONLINE ONLINE server1 Started ora.ons
OFFLINE OFFLINE server1
---
Cluster Resources
--- ora.cssd
1 ONLINE ONLINE server1 ora.evmd
1 ONLINE ONLINE server1 ora.orcl.db
1 ONLINE ONLINE server1 Open
6.3.2 Oracle Enterprise Manager Database Control 稼働確認
emctl
コマンドを使用して、Database Control
が稼動していることを確認します。また、接続にあたり環境変数ORACLE_HOME
およびORACLE_UNQNAME
を設定します。> set ORACLE_HOME=
<DB_HOME>
> set ORACLE_UNQNAME=
<ORACLE_UNQNAME>
>
<DB_HOME>
\bin\emctl status dbconsole次に、本ガイドでの接続例を記載します。
ここでは、<DB_HOME>は
D:¥app¥oracle¥product¥11.2.0.3¥dbhome_1
です。> set ORACLE_HOME=D:\app\oracle\product\11.2.0.3\dbhome_1
> set ORACLE_UNQNAME=orcl
> D:\>app\oracle\product\11.2.0.3\dbhome_1\BIN\emctl status dbconsole
Oracle Enterprise Manager 11g Database Control Release 11.2.0.3.0 Copyright (c) 1996, 2011 Oracle Corporation. All rights reserved.
https://server1.jp.oracle.com:1158/em/console/aboutApplication Oracle Enterprise Manager 11g is running.
---
Logs are generated in directory D:\app\oracle\product\11.2.0.3\dbhome_1/server1.
jp.oracle.com_orcl/sysman/log
最後に、Database Controlへ接続できることを確認します。接続には、次の
URL
を使用します。https://
<ホスト名>
:1158/em/次は、本ガイドの環境におけるログイン画面例です。「ユーザー名」と「パスワード」を入力します。ここでは、