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A 需要の価格弾力性 C

ドキュメント内 ミクロ経済学 Keida's Website (ページ 37-43)

供給の価格弾力性

価格弾力性は,税負担の割合を決めるだけでなく,課税によって生じる死 荷重の大きさとも密接な関係がある

A

)課税前の市場均衡のもとで,需要と供給の価格弾力性のどちらかが

[     ]なら,課税により発生する死荷重は小さくなる

B

)需要と供給の価格弾力性がともに[     ]なら,死荷重は大 きくなる

以下でこれを説明する。まず(

A

)について。

死荷重の大きさ(1)

需要の価格弾力性が小さいため,消費者価格が上昇し てもあまり需要量が減らない。そのため,需給量はあ まり減少せず,余剰の損失分,つまり死荷重が小さい

死荷重の大きさ(2)

需要の価格弾力性が大きいため,消費者価格が上昇する と大幅に需要量が減ってしまう。そのため,需給量が大

幅に減少し,余剰の損失分,つまり死荷重が大きい

① 供給曲線は同じで,需要曲線が異なる場合

需給量 価格

D! S!

X E!

O! P’!

S’

税額分

E’!

P F!

消費者価格

生産者価格

P!

X’! 需給量

価格

D! S!

X E!

O! P’!

S’

税額分

E’!

P F!

消費者価格

生産者価格

P!

X’!

死荷重の大きさ(3)

このことから,需要の価格弾力性の[    ]財に課税すると,社会的余剰 の損失が大きくなり,余剰の観点から望ましくないと言える

反対に, 需要の価格弾力性の[    ]財に課税する方が,社会的余剰の損 失が小さくすむのでよい

→ 酒やタバコに高い間接税が課される理論的根拠

→ 酒やタバコは嗜好性や習慣性が強く,代用品がないため,需要の価格弾力

性が[    ]

→ 高い税を課して消費者価格が高くなっても消費量があまり減らず,社会的余

剰の損失が小さくすむ

死荷重の大きさ(4)

② 需要曲線は同じで,供給曲線が異なる場合

供給の価格弾力性が小さいため,生産者価格が下落し てもあまり供給量が減らない。そのため,需給量はあ まり減少せず,余剰の損失分,つまり死荷重が小さい

供給の価格弾力性が大きいため,生産者価格が上昇する と大幅に供給量が減ってしまう。そのため,需給量が大

幅に減少し,余剰の損失分,つまり死荷重が大きい 需給量

価格

D! S!

X E!

O! P’!

S’

税額分

E’!

P F!

消費者価格

生産者価格

P!

X’! 需給量

価格

D! S!

X E!

O! P’!

S’

税額分

E’!

P F!

消費者価格

生産者価格

P!

X’!

このことから,供給の価格弾力性の[    ]財に課税すると,社会的余剰 の損失が大きくなり,余剰の観点から望ましくないと言える

反対に, 供給の価格弾力性の[    ]財に課税する方が,社会的余剰の損 失が小さくすむのでよい

 土地や固定資産に課税する理論的根拠

以上,①および②の結果をまとめると次のようになる。 需要と供給の価格弾力性 のどちらかが[    ]なら,課税により発生する死荷重は小さくなる。特に,いず れかの価格弾力性が

0

となる(いずれかの曲線が垂直になる)ような極端なケースで は,死荷重はまったく発生しない

死荷重の大きさ(5)

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