2.33σ
2σ
正規乱数の生成方法(一様乱数から作る方法)
様分布
(ⅰ) 一様乱数を作る(右図 )。
Rand()
1
一様分布
×
Rand()
: 0以上で1より小さい乱数を発生させる。
(ⅱ) 一様乱数を標準正規乱数 に変換する(下図 )
0 1
×
(ⅱ) 様乱数を標準正規乱数 に変換する(下図
×
) Normsinv(Rand()): 一様乱数の値を、標準正規分布の「分布関数の逆関数」に 代入すると 標準正規乱数に変換される
代入すると、標準正規乱数に変換される。
標準正規分布 1
分布関数
×
確率密度関数
(ⅲ) 標準正規乱数を(ⅱ)×σ+μにより、正規乱数~N(μ、σ
2
) に変換する。0
(ⅳ) 正規乱数の生成方法には、様々なものがあり、どの方法が優れているか 研究の対象となっている。上記方法は一例に過ぎない
2項分布 結果が2通りある試行(実験)をN回繰り返したとき
2項分布: 結果が2通りある試行(実験)をN回繰り返したとき、2通りの結果のうち一方が起こる回数の確率分布
(例)サイコロを10回振って 1の目が出る回数(K)
0回 f(0)= 10 C 0 (1/6) 0 (5/6) 10 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1回 f(1)= 10 C 1 (1/6) 1 (5/6) 9
2回 f(2)= 10 C 2 (1/6) 2 (5/6) 8 10回 f(10)= 10 C 10 (1/6) 10 (5/6) 0
f(K) 確率 F(K) 分布関数(累積確率)
・ ・ ・ ・ ・ ・
0.8 1 0.4
f(K) 確率 F(K) 分布関数(累積確率)
N 10 1 /6 N 10 1 /6
0.4 0.6 0.2
N=10, p = 1 /6 N=10, p = 1 /6
0 0.2
0
0 2 4 6 8 10
K
0 2 4 6 8 10K
0 2 4 6 8 10 0 2 4 6 8 10
K
1の目が出る回数 1の目が出る回数
(例) VaRを超過する損失が発生する回数(K)
(例) VaRを超過する損失が発生する回数(K)
VaRを超過する確率 p = 1 %
VaRを超過しない確率 1-p = 99%(信頼水準)
VaRを超過しない確率 1-p = 99%(信頼水準)
VaRの計測個数 N=250
発生確率 f(K) C (0 01)
K
(0 99)250 K
0 4
f(K) 確率 F(K) 分布関数(累積確率)
発生確率 f(K) =
250
CK
(0.01)K
(0.99)250-K
0 6 0.8 0.4 1
N=250,p=1% N=250, p = 1%
0 2 0.4 0.6 0.2
0 0.2
0
0 2 4 6 8 10
K
0 2 4 6 8 10K
VaR超過損失の発生回数 VaR超過損失の発生回数
(4)確率変数の期待値
確率変数(X)は、平均的にみてどんな値をとるのか?(4)確率変数の期待値
(例)サイコロを振ったときに出る目の数 確率
P(X)
1/6
( )
1 2 3 4 5 6 X
サイコロを振ったときに出る目の数の「期待値」
6
XP(X)
= 1× (1/6) + 2×(1/6) + 3×(1/6)
Σ
X=11 (1/6) + 2 (1/6) + 3 (1/6)
+ 4× (1/6) + 5×(1/6) + 6×(1/6)
= 3.5
例 変 率
(例) TOPIXの変化率(X)
確率密度関数 f(X)
X X X
XX (現在値) X X
X
X
下落(-) 上昇(+)
X
0
(現在値) X‐1
X‐2
X
‐3
TOPIXの変化率(X)の期待値
∫
+∞X f(X)dX( )∫
-∞
(5)確率変数の独立
(5)確率変数の独立
【定義】
確率変数 X、Y が互いに影響されず、それぞれの確率分布にした がって値をとるとき、確率変数 X、Yは、互いに「独立」であるという。数式で表すと P(X=a、Y=b)=P(X=a)P(Y=b)
【定理】
確率変数 X、Y が互いに「独立」のとき、以下のことが 成り立つ。① 確立変数 XY の期待値は それぞれの確率変数の期待値の積になる
【定理】
① 確立変数 XY の期待値は、それぞれの確率変数の期待値の積になる。
E(XY)=E(X)E(Y)
② 確率変数 X+Y の分散は、それぞれの確率変数の分散の和に等しい。
② 確率変数 の分散は、それぞれの確率変数の分散の和に等し 。 V(X+Y)=V(X)+V(Y)
③ 確率変数 X と Y は無相関である。
ρ(X、Y)=0 (証明省略)
(例)サイコロを振ったときに出る目の数
1回目: X
1
= 1、 2回目: X2
= 1 3回目: X3
= ?回目
1
、 回目2
サイコロの目(X
3
) 1 2 3 4 5 6確 率 1/6 1/6 1/6 1/6 1/6 1/6
2回続けて1の目が出ても、3回目の結果には影響確 率 / / / / / /
を及ぼさない。
ずれ が る確率も
3回目は、いずれの目が出る確率も1/6。(例)株価 金利 為替等リスクフ クタ の変化率
(例)株価、金利、為替等リスクファクターの変化率
過去の変化率(実績)が、将来の変化率(予想)に影響 を及ぼすことはないと考えて、互いに独立な確率変数と して捉えることが多い。リスクファクター(X)の推移と、その確率分布
X
0X X
Xs
0 X
X
Xt
?
t0 Xt
現在 将来 47
過去
しかし リスクフ クタ の変化率が時点間で独立とは
しかし、リスクファクターの変化率が時点間で独立とは 限らず、相関関係が認められることも少なくないので 注意を要する。注意を要する。
- 下図は、TOPIX・日次対数変化率1期前の変化率との相関
をみたもの 独立の判定には 様々なタイムラグを置いて相関の
1期前
をみたもの。独立の判定には、様々なタイムラグを置いて相関の 有無をみる必要。
2 3 4
0 1
-4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4
当期
-3 -2 -1
相関係数 0 037
相関係数 ρ = 0.037 -4
4.推定と検定
(1)記述統計と推測統計
(2)推定
(3)検定
(3)検定
統 推 統
(1)記述統計と推測統計
記述統計 基本統計量の算定や図表 グラフを利用して
記述統計 : 基本統計量の算定や図表、グラフを利用して 観測データが持つ特性を分析・記述する。均
(例)特定の集団(N人)の身長の平均と分散を計算する。
X =
X1+X2+・・・+XN 平均
N
(X X)2+(X X)2+ +(X X)2 分散
Vp =
N
(X1-X)2+(X2-X)2+・・・+(XN-X)2 分散
推測統計 : 標本として集めた一部の観測データに基づき、母集団の特性について推測し、検証する。
母集団 特性 推測 、検証す 。
(例)任意に抽出したN人(標本)の身長を計測して、日本人 全体(母集団)の身長の平均と分散を推定する
X +X + +X 平均
全体(母集団)の身長の平均と分散を推定する。
X =
N
X1+X2+・・・+XN
(X1-X)2+(X2-X)2+・・・+(XN-X)2 分散(不偏標本分散)
Va =
N-1
1 2 N
(注)上記定義(偏差平方和をN 1で割る)による標本分散V については 理論上
(注)上記定義(偏差平方和をN-1で割る)による標本分散Vaについては、理論上、
「その期待値が母集団の分散となる」ことが知られている。Vaは母集団の分散を 偏りなく推定する統計量となるため、 「不偏標本分散」と言う。
(2) 推 定
母集団の確率分布、特性値は、誰にも分からない。標本 特性値から 集 特性値を統計的 推測する
(2) 推 定
母集団確率分布
標本の特性値から母集団の特性値を統計的に推測する。特性値 平均μ 標準偏差σ V R など VaR など.
× ×
× × ×
×
×
× 特性値
平均μ*
×
×
×
×
×
× ×
× ×
× ×
×
× ×
× ×
標準偏差
σ
* VaR* など母集団 標本(実現値) 推定
(3) 検 定
一定の確率分布を前提にして推定した値について、値 確率 有意 が
(3) 検 定
その値をとる確率(有意水準α%)が十分に低いとき、
「偶然、珍しいことが起きた」と考えるのではなく、
「推定の際に置いた前提(帰無仮説) が誤 ていた
「推定の際に置いた前提(帰無仮説) が誤っていた」
と結論付ける。
× 真の確率分布
推定に利用した確率分布
② 推定の前提(確率分布)が
② 推定の前提(確率分布)が 誤っていたと結論付ける。
有意水準 α%
① 実現する確率が十分に低い と考えられることが起きた。
実現値
VaRを超過する損失が発生する回数(K)とその確率 VaRを超過する損失が発生する回数(K)とその確率
VaRを超過する確率 p = 1 %
VaRを超過しない確率 1-p = 99%(信頼水準)
VaRを超過しない確率 1-p = 99%(信頼水準)
VaRの計測個数 N=250
発生確率 f(K) C (0 01)
K
(0 99)250 K
発生確率 f(K) =250
CK
(0.01)K
(0.99)250-K
0.4
2 項分布 N =250, p = 1%
0.2
0
K:VaR超過損失
0 2 4 6 8
10
K:VaR超過損失
の発生回数
バックテスト(2項検定)
バックテスト(2項検定)
観測データ数
250
N回 N回の観測で、K回、VaRを超過する確率信頼水準
99% K N K
信頼水準
99%
1-信頼水準
1%
p%VaR超過回数
(K回) 確率 確率
VaR超過回数 (K回以上)
2項分布
N C K p K (1-p) N-K
(K回) 確率 確率 (K回以上)
0
8.11% 100.00%
0回以上1 20.47% 91.89%
1回以上2 25.74% 71.42%
2回以上3 21.49% 45.68%
3回以上回以上4 13.41% 24.19%
4回以上5 6.66% 10.78%
5回以上6 2 75% 4 12%
6回以上6 2.75% 4.12%
6回以上7 0.97% 1.37%
7回以上8 0.30% 0.40%
8回以上9 0.08% 0.11%
9回以上10 0.02% 0.03%
10回以上11 0.00% 0.01%
11回以上12 0.00% 0.00%
12回以上13 0 00% 0 00%
13回以上13 0.00% 0.00%
13回以上14 0.00% 0.00%
14回以上15 0.00% 0.00%
15回以上バックテストは「検定」の考え方にしたがって行う
VaR計測モデルは正しい(帰無仮説)。
VaR超過損失の発生が、250回中、10回以上発生した。V R超過損失の発生が 250回中 10回以上発生する
VaR超過損失の発生が、250回中、10回以上発生する 確率は0.03%と極めて低い。
VaR計測モデルは誤っている(結論)2種類の過誤
「検定」では、次の2通りの「過誤」(エラー)が起きる可能性 がある したがって バックテストの結果も「過誤」(エラ )2種類の過誤
がある。したがって、バックテストの結果も「過誤」(エラー)
を伴っている可能性がある点、注意を要する。
第1種の過誤(エラー)
本当は帰無仮説(VaR計測モデル)が正しいのに、
検定の結果、
帰無仮説(VaR計測モデル)が誤っていると結論付けてしまう。
第2種の過誤(エラー)
本当は帰無仮説(VaR計測モデル)が正しくないのに、
検定の結果、
帰無仮説(VaR計測モデル)が正しいと結論付けてしまう。
帰無仮説( 計測 デ ) 結論付け まう。
真の確率分布 推定に利用した確率分布 = 真の確率分布 推定に利用した確率分布 =
第1種の過誤
実現値 実現値
真の確率分布 推定に利用した確率分布 =
第2種の過誤 第2種の過誤
実現値
5.線形回帰分析
(1)線形回帰分析とは
(2)Excel分析ツールを利用した回帰分析
(3)チェック項目(決定係数、P値)
(1)線形回帰分析とは
Xi と Yi の間に 「直線的な比例関係」があることを前提に して、Xi と Yi の散布図の中の各点のなるべく近くに直線 を描くを描く。
Y i = aX i +b+e i Y i aX i +b+e i
変数 Y を変数 X で説明する。
Y i : 被説明変数(目的変数)
X i i : 説明変数 a : 回帰係数
b : 定数項(切片) (注)本例のように、説明変数が1つの場合、
単回帰分析という 説明変数が2つ以上
e i : 残差 単回帰分析という。説明変数が2つ以上
の場合、重回帰分析という。
最小2乗法 最小2乗法
残差e i i = Y i i -aX i i -b
の2乗和を最小にするようにa 、 b
を推定する。それぞれの推定値をa 、 b
と表記する。Y
^ ^
実測値
Y Y Yi
e
i^
理論値
Y
a
^
^ ^ b Yi=a Xi+b
61
X X
(2)Excel分析ツ ルを利用した回帰分析
(2)Excel分析ツールを利用した回帰分析
【手順】
①「ツール」メニューから「分析ツール」を起動。
②ボックスの中の「回帰分析」を選択してOKをクリック。
③「入力Y範囲」 「入力X範囲」に それぞれデータ範囲を入力
③「入力Y範囲」、「入力X範囲」に、それぞれデータ範囲を入力。
チェックを入れると観測値、
残差のグラフ等をを表示
(注)PCによっては、分析ツール のアドインが必要です。
(例)E cel分析ツ ル 回帰分析の出力結果
(例)Excel分析ツール・回帰分析の出力結果
概要
回帰統計
重相関 R 0 956320779
X 値 1 観測値グラフ 重相関 R 0.956320779 0 25
重決定 R2 0.914549432 補正 R2 0.90844582 標準誤差 0.022258115
観測数 16
分散分析表 0
0.05 0.1 0.15 0.2 0.25
Y Y
予測値 : Y 分散分析表
自由度 変動 分散 観測された分散比 有意 F
回帰 1 0.074233006 0.074233006 149.8374126 7.24E-09
残差 14 0.006935932 0.000495424
合計 15 0.081168938
係数 標準誤差 t P-値 下限 95% 上限 95% 下限 95.0% 上限 95.0%
-0.05 0
0 0.2 0.4 0.6 0.8
X 値 1
係数 標準誤差 t 値 下限 95% 上限 95% 下限 95 % 上限 95 %
切片 -0.047846512 0.013516678 -3.539813066 0.003266347 -0.07684 -0.018856096 -0.076836928 -0.018856096 X 値 1 0.37369024 0.03052823 12.24080931 7.24475E-09 0.308214 0.439166839 0.308213641 0.439166839
残差出力
観測値 予測値 : Y 残差 標準残差
1 -0.027293549 0.028293549 1.315772009 2 -0.023182956 0.024182956 1.124611728 3 0.009328095 -0.008328095 -0.387292319 4 0.051555092 -0.050555092 -2.351029759 5 0 104619106 -0 011619106 -0 540338532
X 値 1 残差グラフ
0.02 0.04 5 0.104619106 -0.011619106 -0.540338532
6 0.092287328 0.006712672 0.312168184 7 0.097145301 0.001854699 0.086251488 8 0.097145301 0.001854699 0.086251488 9 0.108729699 -0.009729699 -0.452472943 10 0.117698264 -0.018698264 -0.869549921 11 0.12629314 -0.02729314 -1.269248692
-0.06 -0.04 -0.02 0
0 0.2 0.4 0.6 0.8
X 値 1
残差
63
12 0.175993942 -0.003993942 -0.185735522 13 0.177862393 0.018137607 0.843476924 14 0.167399066 0.028600934 1.330066732 15 0.176367632 0.019632368 0.912989753