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7 7 3)SGX :Singapore Exchange

ドキュメント内 Microsoft Word - 委託調査報告書.docx (ページ 79-83)

現時点で LNG 取引のクリアリングのみならず、エネルギー関連の取引のクリアリングは行 われていない。今後、クリアリングを実 施する計画もない。

4)LCH.Clearnet :London Clearing House .Clearnet

現時点で LNG 取引のクリアリングは行われていない。

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4.その他 LNG に関する各種情報収集

4.1 LNG の取引実態

1)LNG を取り扱う事業者が抱えているリスク

LNGを取り扱う事業者(LNG 液化プロジェクト開発者、LNG 現物/デリバティブのトレーダ ー、LNG 取引のブローカー、LNG の最終需要家)は、LNG 取引において様々な価格リスク を抱えている。

リム情報開発が 2013 年 1~12 月に収集した LNG 契約実 績を参考にすると、スポット契約 実績 325 件・ターム契約実績 62 件において採用された LNG 価格指標は以下のとおりであ る。スポット契約では固定価格の採用が圧倒的に多く、ターム契約では原油価格、もしくは HH 価格の採用が多い。スポット/ターム契約とも、NBP を価格指標とした契約は報告されて いない。

図表 3-5 LNG 契約実績における LNG 価格指標

出所)リム情報開発資料より NRI 作成

LNG 液化プロジェクト開発者の収 入は、LNG 価格を決定する JCC/Brent/HH/スポット LNG 価格のリスクがあるが、通常の LNG 液化プロジェクトではその価格リスクを織り込んだ 十分な投資リターンが確保されているため、LNG 液化プロジェクト開発者の LNG 価格ヘッ ジニーズはほとんどないと考えられる。

LNG 現物/デリバティブのトレーダーの収入は LNG 取引の価格差から得られる。LNG 売 値・買値の価格差に JCC/Brent/HH 等のリスクがある場 合、LNG トレーダーはそのリスクを ヘッジする意向を持つと考えられる。ただし、現状では LNG トレーディング件数が非常に少 ないため、ヘッジニーズも拡大していない。LNG 取引のブローカーは取引のポジションを持 たないため、価格リスクはない。

LNGを取り扱う事業者のうち、最も LNG 価格ヘッジニーズがあるのは LNG の最終需要家 である。LNG の最終需要家 は、LNG 価格を決定する JCC/Brent/HH/スポット LNG 価格の

スポットLNG契約実績 タームLNG契約実績

原油価格 JCC 3 9

Brent 0 3

oil 3 6

天然ガスハブ価格 NBP 0 0

HH 14 13

スポットLNG価格 NE Asia(RIM) 1 0

固定価格 162 0

不明 142 31

合計 325 62

LNG価格指標

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リスクを負っている。LNG 取引数量の大半を占めるのは、JCC/Brent/HH 連動価格での取 引であり、その価格リスクは従来の原油・天然ガスデリバティブ取引でヘッジ可能である。

図表 3-6 LNG を取り扱う事業者と LNG 価格リスク

2)商慣行

テイクオアペイ条項

LNG 液化プロジェクトは初期投資が大きいため、売主・買主間の LNG 売買契約にテイ クオアペイ条項が付帯することが多い。テイクオアペイ条項とは、実際の LNG カーゴの受 入数量に関わらず、最小受入数量に相当する金額の支払いを買主に義務付ける条項 である。例えば、ターム LNG 契約において、最小受入数量が年間 30 万トンに定められて いる場合、買主が 20 万トンのカーゴを受け入れたとき、受け入れなかった 10 万トン分に ついても代金を支払う義務が買主に発生する。

欧州の天然ガスの取引においても、同様のテイクオアペイ条項が付帯することがある。

ロシア産天然ガスの売買契約の場合、契約数量未達分に相当する代金の 90%前後の支 払いが要求される。テイクオアペイ条項は、他のコモディティ取引ではあまり見られない、

LNG/天然ガス取引に特有の商慣行と言える。

仕向地条項

受け渡しされる LNG の仕向地を制限する仕向地条項が LNG 売買契約に付帯すること がある。その内容は LNG プロジェクトや売買契約により異なる。一般に、カタール

(Qatargas/RasGas)との売買契約における仕向地条項が厳しいと言 われている。欧州向 けカーゴの仕向地条項は緩和されており、生産国から一旦受け入れた LNG が再輸出さ れるケースが見られる(ベルギー、オランダ、スペイン、フランス等)。

LNG取引における LNG価格決定で参照される価格指標 LNG取引における

ポジション JCC Brent NBP HH スポットLNG注1) ヘッジポジション LNG液化プロジェクト

開発者 LNG現物 トレーダー LNGデリバティブ トレーダー LNG取引 ブローカー LNG 最終需要家

注1)JKM(Platts)、EAX(ICIS)等のスポットLNG価格

注2)○:契約実績が多い、△:契約実績がすくない、×:契約実績がほとんどない 出所)NRI

○ △ × ○ ×

△ △ × △ ×

- - - -

-○ △ × ○ ×

△ △ × △ ×

売り手 売り手・買い手 売り手・買い手

なし 買い手

ショート ショート・ロング ショート・ロング

なし ロング

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仕向地条項は原油取引にも付帯している。日本が輸入 するドバイ原油以外のすべて 中東原油は、基本的に仕向地が制限されている。中東産油国は、市場での原油取引と 価格決定を避けたい思惑から、原油の仕向地を制限 しているが、今や世界の原油価格 決定はほぼ完全に市場に委ねられており、原油に関して仕向地制限は価格決定にほと んど影響を与えていない。

3)価格決定方式

価格指標として、主に原油価格(JCC/ブレント)、天然ガス価格(ヘンリ-ハブ/NBP)が参 照される。価格参照方法は、スポット LNG と短・長期契約ターム LNG で異なる場合が多 い。

<スポット LNG>

固定価格が主体であるが、 稀に原油(JCC、ブレントなど)や天然ガスに連動する場合が ある。特定の指標に連動する場合、カーゴの到着する月の限月の平均値がベースになる のが通常。例えば、アルゼンチン向けに NYMEX Henry Hub(HH)+13 ドルで年間のターム 契約が決着した場合、3 月に到着するカーゴの価格には、HH3 月限が指標の期近物とな ってから限月落ちするまでの平均値が適用される。

<短期・長期契約ターム LNG>

JCC に連動する契約の場合、カ-ゴが供給される以前の JCC が用いられることが多い。

到着月を基準に、過去 3 ヵ月間や 6 ヵ月間の JCC の平均値が参照されることが多い。ブ レント連動の場合も同様に、過去の平均値が参照されることが多い。

4)価格変動要因

LNG 価格変動要因として、以下の要因を列挙することができる。

① 需要と供給のバランス(気温を含む天候の変動、設備の突発的なトラブル、需要 構造の変革を含む)

② 原油価格の変動(JCC が変動→長期契約価格が変動する→スポット購入の際に 損益分岐点が変わる)

③ 地政学的要因(各地における紛争など)

④ 天然ガスの公設先物市場における価格変動(ヘンリ-ハブおよび NBP)

⑤ 石油製品価格の変動(ナフサなど代替燃料として比較されるため)

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