観察期間中の併用薬は,吸入ステロイド薬が国内 18.6%(30/161),海外 42.0%(387/921), 80.6%(431/535),
テオフィリン製剤が国内 67.1%(108/161) ,海外 23.6%(217/921) , 15.9%(85/535) ,吸入β 2 刺激薬が国内 27.3%(44/161) ,海外 99.2%(914/921) , 38.3%(205/535) であり,海外では吸入ステロイド薬と吸入β 2 刺 激薬の併用が多く,国内はテオフィリン製剤の併用が多かった。併用薬の使用状況の違いが結果に及 ぼす影響については,11.6.4 項(ト−279頁)で検討した。
観察期の FEV1.0 は国内 0.98 ( L )に対し海外は 1.03 ( L ), 1.22 ( L )であり,国内の試験でやや低か
ったが,重症度を表す FEV1.0 の予測値に対する割合( %FEV1.0 )は,国内 36.8% に対し,海外 38.7% ,
43.1%と大差はなく症例の分布にも大きな違いは認められなかった。
表ト−11.6.2 国内の長期投与試験と海外のプラセボ対照試験,イプラトロピウム対照試験の背景
国内の長期投与試験(試験205.227,ト−19)
海外のプラセボ対照試験
(試験205.117/128,ト−14/15)
海外のイプラトロピウム 対照試験
(試験205.126A/126B,
ト−16/17)
チオトロピウム オキシトロ
ピウム Total チオトロピウム プラセボ Total チオトロピウム イプラトロ
ピウム Total N 110 51 161 550 371 921 356 179 535
男 106 50 156 366 233 599 300 154 454 性別 女 4 1 5 184 138 322 56 25 81
<41 1 0 1 1 1 2 0 0 0
41-50 1 2 3 30 21 51 28 11 39
51-60 12 7 19 119 79 198 89 38 127
61-70 50 19 69 249 155 404 166 82 248
71-80 44 21 65 140 108 248 70 47 117
年齢 区分
>80 2 2 4 11 7 18 3 1 4
Mean 68.4 69.2 68.7 65.1 65.3 65.2 63.6 64.5 63.9
StdDev 7.3 8.2 7.6 8.5 8.9 8.7 8.2 8.1 8.2
Median 70 70 70 65 66 66 64 65 64
Min 40 44 40 40 39 39 41 42 41 年齢
(歳)
Max 83 85 85 87 82 87 82 81 82
Mean 161.7 162.3 161.9 171.1 170.5 170.9 171.7 172.5 172.0
StdDev 5.7 7.1 6.1 9.5 9.5 9.5 7.9 7.4 7.7
Median 162 163 162 172.7 170.2 171.5 172 172 172
Min 142 146 142 144.8 147.3 144.8 150 153 150 身長
(cm)
Max 175 175 175 198.1 198.1 198.1 192 190 192
Mean 54.1 53.9 54.1 76.9 75.5 76.4 74.3 72.8 73.8
StdDev 8.2 9.2 8.5 17.7 17.5 17.6 13.7 11.5 13.0
Median 54.0 52.5 54.0 75.8 73.4 74.5 73.5 72 73
Min 33.0 33.8 33.0 38.3 36.9 36.9 35 43 35 体重
(Kg)
Max 72.0 79.0 79.0 149.4 140.9 149.4 120.4 100 120.4
Mean 62.1 53.7 59.5 62.6 59.0 61.1 34.3 33.2 33.9
StdDev 35.7 22.4 32.2 30.5 30.3 30.5 18.6 16.7 18.0
Median 51.4 50.0 51.0 56.5 54 55 30 30 30
Min 13.5 10.0 10.0 11 10 10 10 10 10 喫煙歴
(Pack-years)
Max 210.0 125.0 210.0 240 160 240 140 117 140
Mean 4.0 4.9 4.3 8.6 8.1 8.4 11.4 11.2 11.5
StdDev 3.4 4.8 3.9 7.4 6.8 7.2 9.9 9.6 9.8
Median 3.0 3.0 3.0 7.0 6.0 6.9 9.0 7.2 8.3
罹病期間 (年)
表ト−11.6.2 国内の長期投与試験と海外のプラセボ対照試験,イプラトロピウム対照試験の背景
(続き)
国内の長期投与試験
(試験205.227,ト−19)
海外のプラセボ対照試験
(試験205.117/128,ト−14/15)
海外のイプラトロピウム 対照試験
(試験205.126A/126B, ト−16/17)
チオトロピウム オキシトロ
ピウム Total チオトロピウム プラセボ Total チオトロピウム イプラトロ
ピウム Total N 109 51 160 550 371 921 356 179 535
Mean 0.96 1.00 0.98 1.04 1.00 1.03 1.25 1.18 1.22
StdDev 0.36 0.43 0.38 0.41 0.44 0.42 0.43 0.37 0.41
Median 0.89 0.85 0.88 0.99 0.91 0.97 1.18 1.10 1.15
Min 0.41 0.48 0.41 0.31 0.29 0.29 0.29 0.47 0.29 観察期*の
FEV1.0(L)
Max 2.08 2.53 2.53 3.03 2.63 3.03 2.60 2.45 2.60
30%以下 45
(40.5%) 15 (29.4%)
60 (37.0%)
163 (29.6%)
125 (33.7%)
288 (31.3%)
66 (18.5%)
30 (16.8%)
96 (17.9%)
30%超〜
50%以下
44 (39.6%)
28 (54.9%)
72 (44.4%)
257 (46.7%)
162 (43.7%)
419 (45.5%)
167 (46.9%)
105 (58.7%)
272 (50.8%)
50%超〜
70%以下
20 (18.0%)
6 (11.8%)
26 (16.0%)
126 (22.9%)
82 (22.1%)
208 (22.6%)
118 (33.1%)
44 (24.6%)
162 (30.3%) 観察期*の
%FEV1.0(%) 分布
70%超 0
(0.0%) 2 (3.9%)
2 (1.2%)
4 (0.7%)
2 (0.5%)
6 (0.7%)
5 (1.4%)
0 (0.0%)
5 (0.9%)
Mean 36.5 37.3 36.8 39.1 38.1 38.7 43.9 41.4 43.1
StdDev 13.7 13.9 13.8 13.7 14.1 13.9 13.3 11.2 12.7
Median 34.7 33.7 34.4 38.4 36.9 37.7 42.4 41.7 42.1
Min 14.2 18.7 14.2 12.8 12.1 12.1 13.9 17.5 13.9 観察期*の
%FEV1.0(%)
Max 69.7 86.6 86.6 74.6 72.5 74.6 74.1 68.2 74.1
Mean 36.8 38.4 37.3 45.8 45.4 45.7 45.7 45.5 45.7
StdDev 8.8 10.8 9.5 11.6 11.6 11.6 10.4 10.0 10.3
Median 35.6 35.5 35.5 44.5 45.3 44.8 45.5 44.7 45.4
Min 18.5 19.5 18.5 20.0 21.4 20.0 18.4 25.7 18.4 観察期*の
FEV1.0/FVC(%)
Max 60.9 64.2 64.2 95.4 92.3 95.4 76.9 81.6 81.6
Mean 2.61 2.63 2.62 2.31 2.23 2.28 2.76 2.62 2.71
StdDev 0.69 0.79 0.72 0.79 0.78 0.79 0.82 0.74 0.79
Median 2.51 2.58 2.54 2.24 2.07 2.17 2.67 2.55 2.63
Min 1.35 1.34 1.34 0.69 0.63 0.63 0.71 1.24 0.71 観察期*の
FVC(L)
Max 4.23 4.65 4.65 5.58 5.09 5.58 6.29 5.36 6.29
*:観察期のFEV1.0,%FEV1.0,FEV1.0/FVCおよびFVCは,海外の試験はスクリーニング時の値を使用したが,国内の試験(試験 205.227,ト−19)についてはスクリーニング時に薬剤のwash outは行っていないために投薬直前の値を用いた。
11.6.3 トラフ FEV1.0 の比較
図ト− 11.6.1 に国内の長期投与試験(試験 205.227 ,ト− 19 )と海外のイプラトロピウム対照試験(試 験 205.126A/126B ,ト− 16/17 )およびプラセボ対照試験(試験 205.117/128 ,ト− 14/15 )の投与 6 ヵ月 後と 1 年後のトラフ FEV1.0 を比較し示した。また,表ト−11.6.3 に試験ごとの平均値とその信頼区 間を示した。
6 カ月後 1 年後
図ト−11.6.1 トラフ FEV1.0 の比較
国内の長期投与試験の投与 6 ヵ月と 1 年後のトラフ FEV1.0 は,それぞれ 0.12 ( L )と 0.09 ( L )上昇 し,95%信頼区間は,それぞれ 0.08〜0.15(L)と 0.05〜0.13(L)であった。海外のいずれの試験の
0.02
0.15
0.10
0.05
0.00
-0.05
オ キ シ ト ロピ ウ ム
169日後 チ オト ロ ピ ウ ム
イ プ ラ ト ロ ピウ ム
プラ セ ボ
LSMean±95%信頼区間 チ
オ ト ロ ピウ ム
チ オト ロ ピ ウ ム 182日後 176日後 国内の
長期投与試験 (Tr205.226)
海外の イプラトロピウム 対照試験 (205.126A/126B)
海外の プラセボ 対照試験 (Tr205.117/128)
‑0.10
0.02
0.15
0.10
0.05
0.00
-0.05
オ キ シ ト ロピ ウ ム
365日後 チ オ トロ ピ ウ ム
イ プラ ト ロ ピ ウム
プ ラセ ボ
LSMean±95%信頼区間 チ
オ ト ロ ピ ウム
チ オト ロ ピ ウ ム 364日後 344日後 国内の
長期投与試験 (Tr205.226)
海外の イプラトロピウム 対照試験 (205.126A/126B)
海外の プラセボ 対照試験 (Tr205.117/128)
‑0.10
トラフFEV1.0(L)
トラフFEV1.0(L)