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危険時の措置に係 る報告徴収

保安院指示「中期的安全確保 の考え方」に基づく施設運営 計画をH23.10.17以降順次提

H24.5.11保安院指示に基づき 信頼性向上対策に係る実施計 画を提出

※事故後に設置した安定化設 備等の運営(水処理施設や循 環冷却施設の運転・保守等)

「中期的安全確保 の考え方」に基づ く施設運営計画に ついては報告徴収 の対象外。

同左

原子力災害対策 特別措置法

核原料物質、

核燃料物質及び 原子炉の規制に

関する法律

5-4.福島第一 (5・6号機) ・福島第二の設備の状況

50

福島第一5・6号機及び福島第二は、震災時の津波により一部のポンプや電動機、電気系等が 使用不能となったが、仮設設備等により冷却機能等は回復している。

なお、地震による安全上重要な設備に被害は認められておらず、主要設備についても損傷 は認められていない。

【現在の福島第一5・6号機の外観】 【現在の福島第二の外観】

(参考)福島第二の設備の状況

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冷却系復旧までの間、SRV(逃し安全弁)からの蒸気によりS/C(圧力抑制室)の水温 が3日間程度100℃以上に上昇。(圧力抑制機能喪失:原災法15条に該当)

事故時運転操作手順書に従った操作等によって、温度・圧力の上昇を緩和。

冷却系の復旧によって,最終的に温度・圧力低下に成功。原子炉格納容器は設計上の最高使 用圧力を超えず、ベントを行わずに収束に成功。

1~4号機の格納容器内点検を実施しているが、安全上の機能に係わる設備の異常は確認さ れていない。

S/Cの温度が設計値を超えていることから、原子力安全委員会意見を踏まえ、今後その影響 評価を実施、H24年度内に終了する予定。

(参考)福島第二の復旧計画と進捗状況

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福島第二は、震災後、原子力災害対策特別措置法(原災法)に基づく原子力緊急事態宣言の 下、緊急事態応急対策を実施。

事態収束、国による評価に基づき、H23.12.26緊急事態解除宣言が出され、原災法27条に基 づく事後対策へ移行。

現在、原子力事業者防災業務計画に基づき策定した復旧計画(H24.1.31原子力安全・保安院 へ提出・公表)に則り、冷温停止維持に係る設備※等の復旧を進めており、各号機の復旧作 業を確実に実施。

※冷温停止維持に必要な設備:残留熱除去系、原子炉冷却材浄化系及び系統に付随する補助系の電源設備、

非常用ディーゼル発電設備、非常用電源系、直流電源系

炉内に装荷されている燃料は、準備が整った時点で使用済燃料プールへ移動。

※表中の%は、復旧計画に基づく復旧作業(本設備化完了まで)のH24.5末時点の進捗率。

)内は前月末時点の進捗率。

【福島第二1~4号機の復旧計画と進捗状況】

上期 下期

1号機 復旧完了(予定)▽

2号機 復旧完了(予定)▽

3号機   ▽復旧完了(予定)

4号機

平成24年度 平成23年度

▼1/31 復旧計画書を提出

5月末

36%(33%)

35%(35%) 69%(69%)

5/17 復旧完了

100%(95%)

(参考)福島第二の復旧状況

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(参考)福島第一5・6号機の冷温停止維持に向けた対応

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福島第一は、炉規制法67条に基づく冷温停止維持・放射性物質の封じ込めのための

「施設運営計画」を策定・保安院へ提出。

この「施設運営計画」の報告徴収命令は、主に事故対象の福島第一1~4号機に係るも のであり、福島第一5・6号機は、福島第一1~4号機に比べ震災時の被害が少なく、安全 上重要な設備の損傷が認められないことから、共通施設を除き対象外。

1~4号機の原子炉の安定冷却維持が達成されたものの、福島第二と同様に、原災法

26条の緊急事態応急対策の完了を目指している(時期は未定)。

なお、福島第一5・6号機は、福島第二同様、仮設設備を本設備にするなど、原子炉の 冷温停止維持に向けた信頼性向上対策について、社内計画を策定・実施している状況。

(参考)福島第一・福島第二に係る改良設備投資

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福島第一は、炉規制法第67条第1項の要求等により定めた安全対策等※1に係る改良工事を実施。

福島第二は、震災後の原子力安全・保安院指示※2により定めた安全対策等に係る改良工事を実施。

福島第一5・6号機(共通設備含)及び第二合計で、原価算定期間の3年平均で632億円の改良工事 を計画。

※1「中期的安全確保の考え方」に基づく施設運営計画等による

※2「福島第二原子力発電所の緊急時安全対策の実施について(指示)」(平成23年4月20日原第20号)

【福島第一・第二の改良工事費

【改良工事の主な内訳

減価償却費のみ 料金原価に算入

※レートベース には不算入

【左記に対応する減価償却費】 H24 H25 H26 3年平均

福島第一 509 304 420 411 福島第二 263 308 93 221 合  計 772 612 513 632

(億円)

H24 H25 H26 3年平均 福島第一 28 83 101 71 福島第二 19 42 55 39 合  計 47 125 156 109

(億円)

区分 概要

津波対策 5・6号機 津波時の浸水対策のための防潮堤構築 耐震強化 5・6号機 使用済燃料貯蔵用ラックの耐震裕度向上 所内電源増強 共通 非常用電源設備の配電盤取替など

港湾整備 共通 物揚場改修工事や港湾浚渫など

キャスク保管施設増強 共通 燃料保管用キャスク置場増設など ゴミ焼却施設増強 共通 大型焼却炉およびランドリを設置

構内汚染拡大防止対策 共通 警戒区域の縮小に伴うゲート機能強化関連工事など

津波対策 津波時の浸水対策のための防潮堤構築

耐震強化 排気筒の耐震裕度向上

福島第一

福島第二

(参考)津波対策のイメージ

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① 敷地内への浸水、津波の衝撃回避防止対策

• 高さ海抜15mの防潮堤(堤防)の設置

② 建屋内への浸水防止対策

• 原子炉建屋への防潮壁、防潮板の設置

• 建屋外壁扉等の水密化

• 配管等の貫通部の止水

③ 更に、建屋内重要機器室への浸水防止対策

• 非常用電気品室など、重要機器室扉の水密化

【水密扉化】→

【柏崎刈羽の例】 ※柏崎刈羽についても、

「福島第一・第二原子 力発電所事故を踏まえ た他の発電所の緊急安 全対策の実施について (指示)」(平成23年3月 30日原第7号)に従い、

防潮堤設置、水密扉設 置等の改良工事を実施。

57

福島第一 1~4号機

 福島第一5・6号機

 福島第二

福島第一 1~4号機

 福島第一5・6号機

 福島第二 既存設備等の

減価償却費

廃止のため特別

損失として計上 経常費用 特別損失で処理済み

のため原価不算入 原価に算入※

設備復旧 に係る費用

特別損失に計上

(臨時・巨額)

特別損失に計上

(臨時・巨額)

特別損失で処理済み のため原価不算入

特別損失で処理済み のため原価不算入

運転維持費 経常費用 経常費用 原価に算入 原価に算入

企業会計上の扱い 料金原価上の扱い

5-5.福島第一(5・6号機)・福島第二の企業会計上の扱い

福島第一5・6号機・第二の既存設備及び改良工事費に係る減価償却費は、会計上、他の電気 事業固定資産と同様、経常費用に整理。

また、冷温停止維持に係る人件費・修繕費・諸経費等の、いわゆる運転維持費についても、

会計上、経常費用に整理。

他方、震災により被災した設備の復旧工事に係る費用は、平成23年度以降に復旧工事を実 施する将来分も含め、震災直後のH22年度決算において、特別損失に一括計上済み。

こうした会計上の扱いと、今回の料金原価上の扱いは、以下のとおり整合がとれている。

※レートベースには不算入

冷温停止維持に係る 人件費・修繕費・諸経費等

(参考)福島第一5・6、福島第二の災害特別損失について

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福島第一5・6号機、福島第二については、現場確認では大きな損傷は見つかっていない ものの、設備の被災状況の詳細な確認と具体的な復旧作業内容の見極めができておらず、

通常の見積もりが困難であることから、新潟県中越沖地震における柏崎刈羽原子力発電所

(以下、柏崎刈羽)の復旧費用と全体的には同程度とし、これに基づく概算額2,118億円 を災害特別損失に計上。

【福島第一5・6号機,福島第二の冷温停止状態維持等に係る費用2,118億円の算定根拠】

・柏崎刈羽の災害特別損失総額 2,402億円

(柏崎刈羽1~7号機)

・福島第一,福島第二の災害特別損失概算額(補正前) 2,059億円

(福島第一5・6号機、福島第二1~4号機)

・福島第一,福島第二の災害特別損失概算額(補正後) 2,118億円

柏崎刈羽では非管理区域内での作業が一部あるが、福島第一

福島第二では敷地全体が管理区域とし割増補正を実施

震災で被災した資産のうち冷温停止状態維持等に必要な以下の設備の復旧

・電源盤及びケーブル

・原子炉冷却設備(海水系ポンプ等)

・非常用ディーゼル発電設備

※上記設備の仮設復旧終了、現在、本復旧作業中。上記以外の設備に関しては、被害状況の詳 細な確認を踏まえ、必要に応じて復旧工事を実施。

【災害特別損失2,118億円の具体的工事内容(現時点計画済分)】

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【福島第一・第二の今回原価織込額】

(H24~26平均)

今回申請原価における福島第一5・6号機・第二に係る原価額は、減価償却費414億円のほか、

人件費、修繕費などの冷温停止維持に係る運営維持費486億円を計上。

なお、原価算定期間中の平均簿価3,407億円(事業報酬相当:102億円)は、レートベースに 算入していない。

5-6.福島第一(5・6号機)・福島第二の料金原価上の扱い①

・原子炉設備点検修理 34億円

・廃棄物処理設備点検修理 25億円

・共通設備点検修理 19億円

・建物設備点検修理 17億円

・構築物設備点検修理 16億円 など

※修繕費には、震災以前から実施していた各種法令点検や 冷温停止維持に必要な設備の定期的な保守などが含まれる。

震災に伴う被害状況調査のための点検等は特別損失に計上 しており、修繕費には含んでいない。

(注)一部、四捨五入のため合計値に合わない

(億円)

福島第一5・6 福島第二 合計

減価償却費 271 143 414 運転維持費 238 248 486 人件費 27 53 80 修繕費 118 85 203 その他費用 93 110 203

委託費 28 29 5 7

固定資産税 23 27 5 0

固定資産除却費 17 15 3 2

賃借料 14 12 2 6

廃棄物処理費 1 12 1 4

諸費 4 4 8

養成費、消耗品費等 6 11 1 7

ドキュメント内 平成16年3月期 中間決算説明会資料 (ページ 50-68)

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