を指定, 1 1 0 - 14 0 : プロッタ上, y軸, x軸の作 図, 16 0-2 10, 及び230-280 : それ ぞれ Y 軸, 及 びX軸上の座標値をプリントする ことの命令 文である。 そして 図 1 はプロッタ上のペンの作図 例であ る。
1. 2 方眼紙作図用 プログラム
この方眼紙は, 実験観測値 相互の関係を明らかにするため用いられ, 図式的関係から実験式の誘導 に良〈使用きれる。 この場合, 方眼紙には普通の目盛のもの, 片対数, および 両対数方眼紙 等がある。
これらの方眼紙の縦横座標の値や, 目盛間隔は, 実験・考察など取扱いの都合で、任意の値に選ぶ。 す なわち, プログラム上で, 特定の命令 文上の数値を変更して任意の目盛にすれば, 希望する任意の方 眼紙がフ。ロッタ上に作 図できる。 例えば, まず普通の方眼紙作図用のプログラム, 及び作図 例はプロ グラム 2 , 及び 図 2 となる。
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図 2
前と同様, プログラムの行番号とベン動作の関係の説明はつぎのようである。 行番号 10-50 :コン ビュータと XY プロッタ聞の接続, 310-400, 及び420-480 : それ ぞれ2 5本, 及ぴ 18本の縦線, 及び、
横線の作 図をする。 つぎに49 0- 540, 及ぴ560-620 : それぞ、れ縦座標の目盛, 及び横座標の目盛の作 図を 行なう。 その他, 行番号80, 410, 550は, 座標値の文字の大きさの指定信号である。
1. 3 片対数, 両対数目盛方眼紙作図用 プログラム
長い時間, 及び周波数を変数とする実験結果の表示や, それらの関係を考察したり, またそれらの 関係を実験式であらわす ことを目的とするような取扱いにおいて, 良く使用する方眼紙である。 この
-
37-富山 大学工学部紀要第34巻 1983
用紙をプロッタ上の白紙に画かせるためのプログラムは, つぎのプログラム3, 及び4, そして作 図 例は図 3, 図4である。
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図 3
図 4
1.3.
1 片対数方娘紙作成用プログラム(プログラム3, 及び図3参照)
プログラムの 行番号とベン動作の関係に ついて, 簡単に説明する。 行番号 10- 50は前例と同様で、' 80- 160 横軸方向の長きKを対数目盛 1 - 10に分割し縦線を画く。 この操作を指定した Mの値まで 繰り返す。 (図 4参照) 200- 270 : Lの長さに対し 等間隔の横線を作 図する。 横罫線の座標値をプリ ントする。 これらのプリント操作を終了して, 片対数方眼紙が作られるが, その 外 この 図面の意義を 明らかにするため, さらに空白部分の適当な場所 に それ ぞれの内容をプリントする命令 文を付け加え,
プログラムが完成される。
1.3.2
両対数方眼紙作成用プログラム(プログラム4, 及び 図4参照)
1.3.
1での べた片対数方眼紙作成用プログラム中の 80- 19 0 に相当する命令 文中のXを Y としてプ ログラムの 29 0-450までの命令文を付加したものがプログラム4であり, このとき両対数方眼紙が作
成される。
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38一
図 5
小川 ・梅田 ・舘・高瀬・中111 : 制御l系の初等的な諸問題に対する パーソナルコンビュータの利用について
1. 4 極座標系用目盛作成 プログラム
この 図は制御工学におけるベクトル軌跡を求める場合や, その他, 数式を極座標系上に表示する場 合に用いられる。 このプログラム, および作 図 例は, プログラム 5, 及び 図 5の通りである。 なおプ ログラムに対して 簡単に説明すると, 20 - 60 :計算機と XYプロッタ接続命令, 80- 210 原点を中 心とする円の作 図, 235- 375:原点を通る 8 つの方位と その角度との作図。 380- 450 :横軸上の座標 値を表示するための命令である。
2 . 伝達関数のベクトル軌跡
2. 1 簡単な伝達関数に対する一般的な処理方法
一般に伝達関数は, 演算子 S に関する分数式で, その式の分子, 分母は S に関する多項式であらわ きれる。 いま周波数応答特性を考え, S ニjw とおき, 伝達関数の実数部をXl, 虚数部をYlとすれば伝 達関数は複素数 Xl + jYlとなり, これらのXl, Ylは, 後に示すょっに, 円振動数 wの関数として求め られる。 つぎに この 複素量を XY プロッタ面上に表示するには, 特定の換算式を用い(後述の(9 )式),
この式にコンビュータにより計算されたXl, Yl, を代入して, 例に示すプログラム命令によりプロッ タ面上にベクトル軌跡が求められる。 ベクトル軌跡が求められると, それぞれの円振動数に対するゲ イン, 及び位相角の凡 その値が, このようにしてえられた XY プロッタ上のベクトル軌跡から推定で きる。
つぎに一般の伝達関数の中で, 関数の形が異なる比較的 簡単な つぎの伝達関数の式(1) -(4)について も同様に 複素数Xl+jYlの実数部刃, 虚数部Ylを求め, それぞれ式(5) -(8)に示す関係がえられる。
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( 1 +
T2S)(1 +
T3S)(1)
K(1 +TlS)C(S) =
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1
+T2S)( ( 1 +T3S) (1 +T4S)(2)
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G(S)=
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すなわち これら(1), (2), (3), (4)式において, それぞれの場合のXl, Ylは 簡単な計算からつぎのように 求められる。
( Yl
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T3) 2w2(5)
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Z=w(l +T�w2) (1 +T�w2) (1 +T�w2)(6)
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富山大学工学部紀要第34巻 1983
( Yl = CO S(wL)z …L)Z
z
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( E手到向刊…=寸4制叩{に仰附…C∞ωO凶S
Yl = - {SIN(wL)+T 'w'CO S(wLυ) }ν/z
z
= 1 +T2w2
(7)
(8)
複素数Xl+jYlの原点を, XYプロッタ上の任意の点の座標Xo, Yoと一致きせ, プロッタ上の標準長 さとXl, Ylの長さの比を考慮、し, 次の算式により座標変換をする。
X =INT(Xo+αXl)
( 9) Y =INT(Yo+β'Yl)
こ こで, α , βはプロッタの座標の値を基準にした拡大, または縮小率をあらわす。 そしてすでにの べたある換算式とは この式の ことである。
式 ( 1)....・H・' (8)の中の時定数Ti(i= 1,2…・・とする) をプログラム中に記入する際, Tlの代りに便宜上 変数 A, B, C, D, 等とおいて作成した例もある。
つぎに伝達関数のベクトル軌跡を求めた例をしめす。
2.2 G(S)=K(1+T1S)/(1+T25)(l+T:iS)のベクトル軌跡
G( S) =
K(1 + Tl S)/( 1 + T2S) ( 1 + T3 S)のベクトル軌跡を求めるプログラム, 及ぴベクトル軌跡はプ ログラム6, 図 6 となる。 なお, このプログラムと作 図との関係をつぎに説明する。
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-1
図 6
行番号5 -27 0: XY プロッタ上にすでに示 した座標系を作 図する命令 文で, 280 - 36 0
wが0 - 0.5まで 0.005間隔, 0.5 - 1.0 ま で0. 0 1, そして 1 - 7 まで 0. 05間隔に, 行 番号500-620までに書かれたサブプログラ ムにより, Xl, Ylを計算し, ベクトル軌跡 を作 図するものである。 また, 38 0 -44 0:
w=O.lより 5 までそれ ぞれのXl, Yl を計 算し, その近傍に wの値をプリントする命令 文である。 900 - 1 02 0: XYプロッタの空白部に伝達関数 と演算条件をプリントする文である。
このプログラムにおいて, もし別の伝達関数に対するベクトル軌跡を画く場合には, サフーフ。ログラ ム, 5 10- 5 30の命令文の代りに, 表 1 に示した伝達関数に対応する関数式Xl, Yl, Zを代入し, 更に 行番号900- 1 020聞の丈に修正した関数形をあたえると, 新たなプログラムに従った解がえられる。
- 40
小川 ・梅田 ・舘・高j頼・中111 : 制御系の初等的な諸問題に対する パーソナルコンビュータの利用について
2.3 G(S)={K/S(CS+l)(DS+1)} {(AS+1)/(BS+1)}のボード線図
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