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58 (2)観光業による利活用

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図 2.5.4 沖縄県の観光客数と観光収入の推移 平成 23 年版観光要覧 平成 25 年 9 月 沖縄県

図 2.5.5 沖縄県の県民総所得と公共投資、観光収入、基地関係受取の推移 復帰後の沖縄経済の構造変化と政策課題に関する調査研究 報告書

平成 22 年 3 月 ㈶南西地域産業活性化センター

図 2.5.6 沖縄県の県民総所得に占める公共投資、観光収入、基地関係受取の推移 復帰後の沖縄経済の構造変化と政策課題に関する調査研究 報告書

平成 22 年 3 月 (財)南西地域産業活性化センター

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表 2.5.1 沖縄県観光振興基本計画(第 5 次)の概要

項目 内 容

計画の期間 平成 24 年度(2012 年度)から平成 33 年度(2021 年度)までの 10 か年と する。

計画の目標 本計画は、沖縄県観光振興条例(昭和 54 年条例第 39 号)が示す観光 の意義と本県の特性を踏まえ、長期的視点に立った沖縄の観光振興に 向けた課題を整理したうえで、観光の振興によって真に美しい豊かな 郷土の創出を目指す施策を推進するとともに、沖縄全体の今後の目指 すべき姿を指し示す沖縄21世紀ビジョンで掲げる「世界水準の観光 リゾート地」の実現に向けて、沖縄観光が国内外に広く認知される基 盤を構築することを目的とする。

なお、各施策の目標値となる基本的な指標を設定し、時宜を得ながら 検証を行うことにより、計画の進捗状況や施策効果などを踏まえた適 切なフォローアップを実施する。

目標フレーム 本計画に掲げた諸施策を積極的に展開することにより、以下に掲げる 目標値の達成を目指すものとする。

(平成 33 年度達成目標)

・観光収入:1 兆円

・観光客 l 人当たり県内消費額:10 万円

・平均滞在日数:5 日

・人泊数:4,027 万人泊(うち国内客 3,152 万人泊、外国空路客 875 万 人泊)

・入域観光客総数:1,000 万人(うち国内客 800 万人、外国客 200 万人) 出典:沖縄県観光振興基本計画(第 5 次) 平成 24 年 5 月 沖縄県

2)課題

本計画に関連する課題として、観光によるサンゴ礁への影響は直接的な利用による破壊 や観光施設建設に伴う開発の影響、入域観光客数の増加に伴う汚水負荷の増大などの「環 境問題」に対する対応が挙げられます。

青い海、青い空をつくり上げている沖縄の自然と、そこから得られる豊かな恵みを質の 高い状態で次世代へ継承していくため、自主的なルールづくりを策定するなどエコツーリ ズムを推進し、環境保全に十分配慮した持続可能な観光振興を図っていく必要があります。

また、県内の自然・文化環境への配慮に加えて、地球温暖化をはじめとした世界規模の 環境問題に対しても、責任ある態度と行動を示し、観光客の環境意識の高まりに応えるた めのブランド戦略として前向きに捉え、積極的に対応することが求められています。

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(3)伝統的・文化的・自然との触れ合いによる利活用 1)現状

沖縄県の沿岸には、浜辺からリーフに至るまでのイノーと呼ばれる地先の海があります。

イノーは、古い言葉で「海方う み ほ うぎ り」とも呼ばれ、古くより半農半漁の生活の中でコモンズと して水産資源を利用してきました(玉野井 1995)。

沖縄には「海はみんなのもの」という共同体意識があり、漁業者が漁業権にもとづいて 利用する海と、地域住民が慣行使用する住民の海が同時に存在してきました(上田 2006)。

地先の海は、産業な利用だけではなく、経済的意味よりもはるかに大きな社会的意味を もつマイナーサブシステンス(副次的生業)の場としても利用されています。

また、地先の海は、ニライカナイ信仰に代表されるように、国指定の重要無形文化財に 指定されている国頭村安田のシヌグ、西表島の節祭、塩屋湾のウンジャミ、各地のハーリ ー、ハマウイ、アブシバレーなど各種の伝統行事に利用されてきました。

近年では、海岸の利用形態は、古くからのイザリ、海水浴、釣りに加えて、スキューバ ダイビング、サーフィン、ビーチパーティーなどと多様化しており、都市部近郊に整備さ れた人工ビーチでは、多くの人の利用により活況を呈しています。

さらに最近では、自然環境を保全しつつ自然と触れ合う活動の場としてのエコツーリズ ムの対象としての利用もみられるようになりました。

このように海岸域は、生活の場、伝統行事の場、スポーツ・レクリエーションの場、環 境教育の場として多くの人々によって利用されています(沖縄県琉球諸島沿岸海岸保全計 画 2003)。

沖縄での里海づくりの活動例

近年、全国で里海づくりの活動が盛んとなっています。里海の定義は地域・人により様々 ですが、沖縄では、人と地先の海の関係のあり方や生物多様性の保全と持続的利用のバラン スをとることが重要です。

沖縄県内では、恩納村や八重山などで里海づくりの取組みが行われています。恩納村では、

「恩納村沿岸域の利用・保全ルール」を策定するとともに、水産資源管理のための漁場保全 活動を実施し、オニヒトデ駆除や赤土等流出防止対策、サンゴの養殖、沿岸域の利用・保全 ルールの取組みが行われ里海や総合沿岸域管理の先進地域となっています。また、石垣島の 白保では、漁業者や観光事業者に加え、農業者や畜産農家など多様な村民が参加する「白保 魚湧く海保全協議会」が設立され、サンゴ礁の保全と持続的な利用による地域活性化の取組 みが行われています。伝統的な定置漁具「石いし」は、干潟や浅いサンゴ礁海域に石を積ん で垣を造り、潮汐を利用して魚をとる古い漁法であり、観光教育や観光利用の面で見直され、

自然環境の保全と伝統文化の継承に取組んでいます。

鹿熊信一郎「里海の課題」2011 より抜粋

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