ターコン®自体は低摩擦材料ですが、バリリップ®シール はすべてシャフト面と接触した状態で使用するように設計 されており、事実、大部分の用途でシール接触面がありま す。シールの仕様と使用条件が正しければ、シャフトの摩 耗は軽い研摩程度に限られますが、過大な圧力、異物、偏 芯その他の理由で摩耗が大きくなる場合があります。シス テムの設計に際して所定の使用期間内に許容されるシャフ トの摩耗を考慮し、シャフトのコーティングなどの摩耗対 策の効果をコストと対照して検討することが必要です。
■ 包 装
バリリップ®シールは数枚を重ねて包装した形で出荷され ます。バリリップ®PDR はシール リップ径がシャフトよ り小さい為、取り付けを容易にするため、シャフトより径 がやや小さいマンドレルに保持した形で出荷されます。こ れ以外にも、ブリスター包装、複数のシールを通した長い マンドレル、カンバン方式用の再使用可能なボックスへの 個別包装など、用途に合わせた包装についてもご相談に応 じます。
また取り付け用工具付きのスリーブで納品することもでき ます。この場合は取り付け作業に別途工具を用意する必要 がなく、多数の遠隔地点で使用するための予備部品として 購入する際に特に便利です。
■ 取り付け上の注意事項
早期の故障の調査から、その多くが不適切な取り付け方法 によって起こることが多く見受けられます。
しかし、次のような点に注意を払うことにより、そのよう な故障を避けることができます。
●取り付け用のスリーブや工具に傷がないかどうかを定期 的にチェックしてください。
●購入時にマンドレルに通してあるシールは、取り付け直 前までマンドレルから外さないでください。
ボール紙製マンドレルからシールを外すときは、マンドレ ルに巻いてある紙がめくれないような方向に外してくだ さい。
●バリリップ®シールの初期トルクを最小にする必要があ る場合には予め使用される流体にて潤滑してから取り付 けてください。バリリップ®PDRシールはシールに溝 が切ってある部分にコンタミでかみ込ませないため、ド ライ状態でシャフトに取り付けてください。
●ゴム製カバー付きシールはハウジングに組み付けるとき、
シール流体を外径側に塗布し、潤滑剤としてご使用くだ さい。
●グリス塗布の際は固形添加物(硫化モリブデンや硫化亜 鉛添加物など)を含有しないグリスを使用してください。
●シールの外径面は、シール材コート、ゴム被覆、メタル ケースのいずれを問わず、傷つけないように注意する必 要があります。
●シールをハウジングに入れるときは、シール外径になる べく近い箇所に力を加えて真直ぐに押し込みます。
●シール リップにらせん溝が切ってあるときは、シャフト の回転方向に対して正しい向きに取り付けるよう注意し てください。
●シールは通常、シールしたい流体にリップを向けて取り 付けます(流体を保持するよりも排除することが重要な 場合に限って逆向きに取り付けます)。
●厳しい使用条件の場合、またはシールの保持のために、
専用のシーラントまたは接着剤をシール外径上に使用す ることができます。しかし バリリップ®PDRシールの 外径がシーラントで予めコーティングされている場合は、
化学的適合性の問題があるためシーラントの使用は避け てください。
●バリリップ®シールの幅は ISO 6194/1および ISO 16589 に従い、ハウジングのボアにシールが密着する ように設計されています。しかし取り付け工具、軸方向ク ランプ、または保持用サークリップを使用したときは、
より狭い幅のシールを使用することもできます。
シール の取り付けに適当な工具をP58の図37、図38 に示します。
バリリップ
®図37:取り付け方法
図38:取り付け方法 硬質プラスチック 製円錐形工具を使 用した取り付け方 法
プラスチック製の 取り付け工具付き スリーブ
バリリップ
®59
■ 推奨取り付け
概 要
下記の図は圧力がかかる使用状況での推奨取付図です。
●塗装を行う場合、シールにマスキングしてください。シ ール リップやシール リップが通るシャフト部分に塗装 剤が付かないようにしてください。また通気口やドレイ ンが詰まらないようにしてください。運転開始前にマス キングを取ってください。
●もし、焼き付け塗装を行う場合や、熱の影響を受ける場 合、シール材料の熱許容を超えないようにしてください。
●洗浄やテスト中にシールの仕様の許容外の薬液や圧力下 で使用しないでください。
図39:圧力 0 . 2 MPa 以下の場合の取り付け図
図40:圧力 0 . 2 MPaから2MPaの場合の取り付け 図41:D タイプの取り付け b
b1
1.2±0.2
20°
R0.5
d1 h11 d2 H8
d4 d5
min.3
圧力 圧力 圧力
バリリップ
®■ 選定ガイド
Yes
No
No
Yes
Yes
Yes
No
No Yes No
No
Yes
Yes No
No
No
Yes
No Yes
es Y
お客様のハウジングにシールを組み込んだ場合やカスタム設計でのシールシステムが求められる場合、EARに使用条件を ご記入の上、最寄のトレルボルグ シーリングソリューションズへお送りください。標準品をご利用の場合、下記フローチ ャートを選定の目安としてご活用ください。
注意:このガイドは圧力と表面速度のみにフォーカスしております。実際の使用環境では、PV値も考慮する必要があります。(P52参照)
シャフトは1方向のみ の回転ですか?
流体の粘性は
高いですか? らせん溝付きシール
表面速度は30m/s 以上ですか?
表面速度は15m/s 以上ですか?
特殊設計リップを推奨
最大圧力差は どの位ですか?
2.0MPa以上
0.5〜2.0MPa
表面速度は15m/s 以上ですか?
表面速度は15m/s 以上ですか?
コンタミ除けの リップは必要ですか?
0.5MPa未満
2 重リップは 必要ですか?
コンタミ除けの リップは必要ですか?
コンタミ除けの リップは必要ですか?
バリリップ® タイプA
バリリップ® タイプ F
バリリップ®
タイプ C
バリリップ®
バリリップ® タイプ B
バリリップ® タイプ E 特殊設計リップを推奨
最大差圧は どの位ですか?
0.1MPa未満 ですか?
0.1MPa以上 ですか?
バリリップ®PDR