以上のととから結論としてはまず第11ζ,日本の自 然や風土性,歴史性がかみ合った空聞に対して,如何 に利用を一致させていくかという①レク開発の風土性 と立地が問題となる。
また②資源というものに対して,使い捨てではなく 育てながら使う方法の検討が必要である。
③計画性の重視という面では,利用率を上げながら かっ容量に見合ったものを如何につくるという全体の 計画性が重要である。
最後に 3の「レクの本質から何を選択し重視する か」を本学会の主要課題として取りあげ,様々な投げ かけをしてほしい。 4.の「レク空間の具備すべき条件
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は, 3.と4.のやり取りが大切である。乙れらを詰めて いげば日本のレク資源も維持され,空間も整備される だろう。E 公 的 レ ク リ ヱ ー シ ョ ン 施 設 一一特に利用の実態と運営のプログラム,
レクリーダーとの接点一一 杉 尾 邦 江 1
. 我国におけるレク政策と公的レク施設事業の 実態
我国のレク政策として,諸官庁14省において172の 事業が実施されている。余暇関連の公的施設は全国で 7万カ所,それに対する投入建設費は毎年4.000億円 に達しており,都市公園だけをとりあげても約885億 円もの投資が行われている。したがって公的レク施設 はある面では政治的な手段として使われる乙とも多L。、
とれらの問題点としてまず第ーにあげられる乙とは
政策の一元化という乙とである。現状では,様々な施 設が輔湊して設けられ,各省庁とも同じような政策を 実施している。つまりレク政策としてのコンセブトが大 変不明瞭な状態にあり,資金,資源,労力の投下の必 要性Ie:応じて,強力なリーダーシップをとる省庁の存 在が欠けているといえよう。その結果,ビジョン,調 整機能の欠如や,レクプログラムが効果的に実行され ず,施設の建設だけが先行する,また立派な施設がで きても効果的な運営がなされない,といった問題が発 生している。
更に,そうした施設等の建設が,環境アセスメント 的手法をとり入れないで行われる乙とによって,資源,
空間,環境面においてかなりの混乱や質的低下が生じ ており,それらの保全とコントロール,統一的な管理 システムの開発,調整が必要である。また,それに係 わるプログラムや,それを効果的に実施してし、く指導 員,レクリーダ一等の指導体制の確立も必要とされる。
乙うした現状からどの様な幣害が生じているかとい う乙とであるが,まず第ーに,需要と供給の面でアン バランスを呈しているのではないか,という乙とであ る。公的施設の建設が地域の振興に大きなインパクト を与えている例はしばしばみられる。例えば,民宿等 を中心とする比較的小規模な続光地において,立派な 公的宿泊施設が建設されると,建設段階では確かに投 資効果がみられるが,出来上ってしまうとそれが民宿 の経営を圧迫する。従来からの地域lζ根ざした組織を 公的施設が壊してしまうのである。このように,地域 の中での機能や役割分担が明確にされないまま,補助 金(建設資金)を無計計画に投入していく,そうした 政策が地域Ie:大きな幣害をもたらしている事例は大変 多い。
乙乙で公的レク施設における歴史を考えると,自然 公園においては昭和30年代から野外レクの需要が高ま り急激に発展した。昭和40年代は自然公園政策が自然 保護に傾き,本来の公園利用という測面をあまり重要 視しない政策がとられた。しかし,高度成長により余 暇の拡大,野外レクの大衆化が促進され,その後のオ イルショック,低成長によって,環境や自然に対する 関心が高まった。今日ではレクの多様化,クオリティ 志向が進み,また都市近郊における身近かなレク需要 が高まる一方で,交通体系の整備によって自然性の高 い地域への資源利用の拡大が進行している。しかし一 方で,乙うしたレク需要の拡大による資源,空間,環
境の破壊問題が生じ,またそれによって資源の価値や ポテンシャルの低下が顕在化してきた。例えば,富山 県の立山では,観光ルートが整備されたために一般の 観光客が急増し,それに押されて本来の登山客が寄り 付かなくなった。その結果,稜線の山小屋の経営が危 機に瀕するという状況さえ生じている。
乙れらの問題に対しては,資源の保全,回復,コン トロールといった技術的対応と同時に, レク資源,空 間の最適利用,つまり資源、の資,グレードに応じた利 用を行なう,という乙とが重要である。特1<::ソフト面 の対策として,利用,活動,活用のプログラムの開発 と実施,乙れらを行なうためのレクリーダーに対する トレーニングプログラムの開発が必要とされる。また 一般のレク志向もスポーツ感覚から知的感覚,ネイチ ュア感覚へと変化してきており,新しい環境や自然に 親しむためのテクニックをリーダーたちが身にっけな ければならない。更に,啓蒙,指導,教育的サーヒース を拡充していく政策が必要であり,それらの面を具体 的に行う環境教育,あるいは環境教育指導者の養成が 望まれる。
2 .
レク体系化の必要性 (1 ) アメリカのレク政策
アメリカのレク体系を,
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年のORRRC
のレポ ートにより紹介したし、。乙のレポートでは,先ず①強 力なリーダーシップが必要であると述べている。乙れ は政策の一元化というととである。また②レクプログ ラムの効果的調整,③資源のコントロール,④レク資 源の体系化と分類,すなわち資源のグレードに応じた レク活動と管理が当然なされるべき乙となど,積極的 にアウトドアレクの重要性と政策やプログラムの必要 性を強調している。乙のレポート1<::よれば, レク資源は次の6段階l己分 類されている。①高度利用地区,②一般野外レク地域,
③自然環境地域,④特別自然地域,⑤原始的地域,⑥ 歴史的文化地域である。乙れはレク資源の管理を助け その質を高め,レク地域の開発を適正かつ容易にする ととをねらったもので,
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年から実施に移されてい る。1 9 6 0 ‑ 1 9 7 0
年にかけて,アメリカではベトナム戦争 など社会情勢の大きな変化がみられ,アウトドアレク においても環境教育的ニードが高まった。また世界的 規模での環境問題への認識の一般化により,アメリカ では環境教育を体系化し,重要政策として位置づけ,‑ 63 NEED, NESA, NEEL,その他のシステムを 開発,実施ζi移している。 ζれは従来のアウトドアレ クに供されている資源,空間を活用するものであり,
特にナショナルパークでも自然観察等の施設を整備す ると共に,環境教育指導を実施している。
(2) 富山県におけるレク政策の体系化
我固においては国レベルのレク政策の体系化はほと んどなされていないが,富山県には県レベルのナチュ ラリスト制度が設けられている。乙れは富山県自然解 説員設置要領に基づくものであり,昭和49年7月1日 に施行された。乙の制度の目的としては,自然解説や 自然環境保全に関する知識の普及,利用指導等をあげ ている。立山自然保護センターおよび自然博物園セン ター「ねいの里
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をその活動の拠点としている。これ らの企画から建設まではナチュラリストが参加してき たが,乙のナチュラリスト制度は一種のレクリーダー としてとらえる乙とができる。3
今後のレク空間計画とレクリーダーの役割 レク資源は,それのみではレク空間とはならない。資源に加工(施設化)を加え,利用の圧力を制御する 保全とコントロールを行ない,適正な利用を促す乙と によって,始めてレク空間として成立する。乙れが本 来のレク空間であり,また乙の作業がレク空間プラン ニングであって,造国家及びプランナーの重要任務と いえる。
更に,乙の空間利用を活性化,効率化し,効果を高 めるよう,ユーザーとの聞の媒体的役割を果すのがプ レイリーダーの役割である。今後プレイリーダーはナ チュラリストである必要があり,プレイリーダーの教 育,養成が望まれる。
最後にレクの体系化ということであるが,レク空間 は大きく資源型,施設型,ソフト型に分ける乙とがで きょう。資源型の代表として自然公園があげられ,非 日常的空間としての性格をもっ。施設型には都市公園 があり,乙れは日常的レク空間である。またソフト型 はプログラム活動型という乙とになろう。
乙乙で重要な乙とは,先述したように資源のグレー ドに応じた活用を考えるという乙とである。どとでも 同じような活動を行うのではなくて,資源のタイプに 応じたレク活動があり,一種のすみ分け,つまり「レ クリエーション生態学j といったものを考えねばなら ないであろう。
もう 1つは,行政レベルで強力なリーダーシップを