(ア)「郷土神奈川」の刊行
県民の郷土神奈川への関心に応えるため、外部の研究者等による広範な調査研 究論文を掲載している。平成 27 年度は第 54 号を刊行し、約 570 部を関係諸機関 に配布した。また許諾を得た論文についてはデジタル版を神奈川デジタルアーカ イブに掲載した。
(イ)「神奈川県立図書館紀要」第 12 号の刊行
県立の図書館職員が、図書館事業や業務遂行にともなう研究成果を発表し、更 なる研鑽を重ねるために紀要を発行した。紀要は、県民に対して、図書館事業に 関する情報を、図書館職員が自らの言葉で説明する機会を提供する役割も果たし ている。平成 28 年2月に発行した第 12 号は、県立図書館と川崎図書館の職員計 10 名が、図書館で実施している事業や所蔵資料の特徴・意義などを、分析・解説 した8論文を掲載した。紀要は 300 部作成し、県内の図書館や都道府県立図書館、
大学図書館等に配布した。
(ウ)その他定期刊行物等の発行
次のような定期刊行物を引き続いて発行し、ホームページにも掲載した。
・「かながわ資料ニュースレター」の刊行(400 部):かながわ資料/新聞・雑 誌室の利用促進を図る目的で隔月刊行している広報誌で、新着資料の紹介や展 示案内を掲載している。平成 27 年度は第 47 号から第 52 号を刊行し、県内公 共図書館や県機関に配布した。
・「トピックスのとびら」:社会状況等を踏まえたテーマ設定を行い、メディア 横断的に関連所蔵資料を紹介。年 12 回、40 部を刊行。
・「Mゾーン」:音楽堂の主催イベントとタイアップして関連する音楽資料、
図書資料を紹介。№17 から 21 を発行した。部数は音楽堂の観客数により増 減があり、100 部から 1000 部を刊行。
・「利用案内」:当館の概要、利用方法等を簡潔に説明するものとして刊行。
簡易な英語版、中国語版、韓国・朝鮮語版も刊行。
ウ 講座等開催事業の実施
(ア)県民公開講座等の開催
図書館見学会、図書館の活用法や情報検索テクニックの紹介、所蔵資料の紹介、
映画会・レコード鑑賞会等の開催などを「県民公開講座」として位置付けている。
当館の職員を講師とした講座や専門家を講師として迎える講座等を多数開催し、
図書館の多様な魅力をPRし、利用促進につなげた。平成 27 年度からの新規企 画として、社会・人文系分野での諸課題を提示し、解決への手がかり、再発見等 の機会を提供することをコンセプトとして多様な切り口からテーマに迫る全4回
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の連続講演会にも取り組み、大好評を博した。
(イ)県立機関活用講座の開催
図書館の施設や資料等を活用し、県民の自主的学習活動を援助するため講座を 企画、実施した。講座の開設にあたっては、県民の学習意欲、参加意欲を喚起し、
県民の関心が高く時宜にかなったテーマを設定した。平成 27 年度は大山参詣の ために使われた大山道に焦点を当て、10 月 17 日、24 日、31 日、11 月 7 日に大 山道研究家中平龍二郎氏を講師として、古地図や道標を元に大山道の歴史、地形、
地名及びルートについて考える連続講座を実施した。
平成27年度 開催講座一覧
開催日 講 座 名 開催場所 参加者数
4月22日 図書館活用講座 蔵書検索ガイド① 県立図書館 2
5月16日 図書館大公開 全館ツアー&お宝紹介 県立図書館 32
5月27日 本が棚に並ぶまで 県立図書館 24
6月3日 ヨミダス歴史館 県立図書館 18
6月17日 16ミリ映写機操作技術認定講習会 県立図書館 9
6月18日 関東地区公共図書館協議会 研究発表大会(1日目) 県民センター 84
6月19日 関東地区公共図書館協議会 研究発表大会(2日目) 県民センター 67
7月1日 所蔵資料上映会① 「パリ・ルーヴル美術館の秘密」 県立図書館 47
7月4日 ボランティアとともに学ぶパソコン講座 県立図書館 11
7月10日 第18回大学で学ぼう~生涯学習フェア~第1弾 聖セシリア女子短期大学 211
7月11日 レコード鑑賞会(1)「没後50年 山田耕筰を味わう」 県立図書館 14
7月15日 図書館大公開 図書館ネットワークの舞台裏 県立図書館 12
7月30日 夏休みかながわ子どもワクワク体験 16ミリフィルムで楽しむ夏休み子ども映画会「だるまちゃん」とおともだち第1回 県立図書館 37 7月30日 夏休みかながわ子どもワクワク体験 16ミリフィルムで楽しむ夏休み子ども映画会「だるまちゃん」とおともだち第2回 県立図書館 11
8月5日 図書館活用講座 蔵書検索ガイド② 県立図書館 2
9月5日 第18回大学で学ぼう~生涯学習フェア~第2弾 県立図書館 113
9月6日 第18回大学で学ぼう~生涯学習フェア~第2弾 県立図書館 76
9月12日 図書の探し方入門 県立図書館 12
9月16日 16ミリ映写機操作技術認定講習会② 県立図書館 10
9月30日 本を保存するために 県立図書館 29
10月10日 平成27年度 公益社団法人けいしん神奈川・神奈川県立図書館 ビジネス支援講座
「-朝食から始まる-人、会社そして社会の健康」 県立図書館
13
10月14日 図書館大公開 全館ツアー&お宝紹介② 県立図書館 11
10月17日 図書館カレッジ「大山道の歴史を探る」①大山の歴史を探る 県立図書館 45
10月24日 図書館カレッジ「大山道の歴史を探る」②大山街道と古道 県立図書館 39
10月24日 ボランティアと学ぶパソコン講座 県立図書館 11
10月25日 文字・活字文化の日記念講演「1冊の本を1人の読者に届けたい―ひとり出版社 夏葉社の試み―」 県立図書館 72
10月31日 図書館カレッジ「大山道の歴史を探る」③東海道からの大山道 県立図書館 41
11月7日 図書館カレッジ「大山道の歴史を探る」④甲州街道から大山道 県立図書館 37
11月25日 資料紹介講座「山川菊栄文庫」 県立図書館 23
11月28日 「研究の第一歩 文献の読み方・集め方」(一人一台PC) 県立図書館 14
12月2日 図書館活用講座 蔵書検索ガイド③ 県立図書館 2
12月6日 子ども読書活動推進フォーラム
「絵本をとりまく変化と対応~絵本ナビとパパ’S絵本プロジェクトを通して見えてきたもの~」 神奈川近代文学館
140
12月9日 所蔵資料上映会②「昭和の缶詰」 県立図書館 15
12月16日 レコード鑑賞会②「没後25年 バーンスタインの『第九』を聴く」 県立図書館 58
12月25日 昔の本にさわってみよう! 県立図書館 12
1月17日 連続講演会第1回 県立図書館 73
1月24日 資料紹介講座「ご存じですか?県立図書館の児童図書コレクション」 県立図書館 10
1月24日 青少年センター子どもフェスティバル出展 県立青少年センター 171
1月30日 D1-Law.com法情報総合データベース検索講習会 県立図書館 16
1月31日 連続講演会第2回 県立図書館 79
2月3日 所蔵資料上映会③安らかな浄土のほとけほか 県立図書館 12
2月7日 ボランティア入門講座~一緒に踏み出しませんか?はじめのいっぽ~ 県立図書館 74
2月10日 ボランティアとともに学ぶパソコン講座 県立図書館 10
2月10日 データベース検索実習 ヨミダス歴史館超入門 県立図書館 11
2月14日 連続講演会第3回 人に優しく、自然と共生した江戸時代の知恵と技 県立図書館 68
2月17日 資料紹介講座「霊峰大山とその信仰~所蔵資料から」 県立図書館 16
2月20日 連続講演会第4回 災害と復興-復興を支えた共同の力- 県立図書館 61
3月5日 資料紹介講座「本をめぐる世界にようこそ!―書物“楽”入門―」 県立図書館 41
3月12日 県立図書館利用者との懇談会「もっと県立図書館を知ろう!語ろう」 県立図書館 5
3月13日 高校生ボランティアセンター"friends"活動発表会 県立図書館 34
参加合計人数 2035
41
(5) 図書館運営の条件整備 ア 運営状況の点検・評価
(ア)図書館アドバイザーレクチャー制度の運営
両県立図書館が学識経験者からアドバイスを受けることを目的にして実施して おり、川崎図書館と共通のテーマを設定し、ふさわしいアドバイザーの選定を行 った。今年度は、2名のアドバイザーを講師とする講演会を開催した。
(イ)利用者懇談会の開催
直接県民の意見を聞く機会を設け、より良い県立の図書館のあり方を県民とと もに考える場として平成 24 年度に設定し、毎年実施してきた。4回目となる今 年度は平成 28 年3月 12 日に県立図書館を会場に実施し、一般県民の参加者は5 人であった。参加者が少なく固定してきていることから、懇談会の存続を含め、
今後について検討していくことになった。
(ウ)活動評価の実施、公表
図書館運営を自己評価するために設定された活動指標について、その数値目標 の達成状況を基に平成 26 年度の活動評価を行い、併せて平成 27 年度の数値目標 を定めて公開した。
平成 27 年度は前年度まで継続してきた活動指標の見直しを行い、運用を始め た神奈川県行政資料アーカイブへの「電子ファイル資料登録件数」を加え、6項 目の活動指標とした。
(エ)利用調査の実施
図書館の利用実態を把握するために、県立川崎図書館と共同して図書館に来館 された方を対象に平成 27 年 10 月1日から 10 月7日にかけてアンケート調査を 行い、県立図書館では 362 名の方から回答を得た。
アンケート調査結果は、当館ホームページにて素集計と CS(顧客満足度)ポー トフォリオ分析の手法を用いた分析結果、自由記述欄回答を公表した。寄せられ た意見のうち、利用者への案内が至らなかったものや新たに対応したものについ てお知らせした。
(オ)職員の研修
館内整理日を活用して、定例職場研修やミニレクチャーなど職員の知識や専門 技術向上のための研修機会を設けた。また、県図書館協会をはじめ各種研修に参 加し、その成果を共有して全職員のレベルアップにつなげ、利用促進や利用者の 満足度向上を図った。
(カ)職員による研究と発信
図書館の専門職として研修の講師を務めるなどのスキルアップを心がけ、また その活動を周囲も支援した。さらに職員の研究活動は当館の紀要や関連雑誌、学 会誌への論文の投稿や研究成果の発表・発信を行って結実させ、県立の図書館職