■ワイン(赤)は心筋梗塞に関係する物質を含んでいる
■ワイン消費量の多い国は少ない国よりも心筋梗塞死亡率が低い傾向にある
■ワインを飲む人はビールやウィスキーを飲む人よりも心筋梗塞発生率が低い傾向にある
■ワインを買う人はビールを買う人よりも心筋梗塞予防になる食品を買う傾向がある
水道水中のリチウム濃度と自殺率(オーストリア)
#18403. Kapusta ND, et al.
Br J Psychiatry 2011; 198: 346-50.
3
~83μg/l
水道水中のリチウム濃度と自殺率(オーストリア)
#18403. Kapusta ND, et al. Br J Psychiatry 2011; 198: 346-50.
3
~83μg/l
3
~83μg/l
水道水中のリチウム濃度と自殺率(大分県) #18404. Ohgami H, et al.
Br J Psychiatry 2009; 194: 464-5.
0.7
~59μg/l
リチウムで自殺予防:系統的レビュー
#18406. Cipriani A1, et al.
Am J Psychiatry 2005; 162: 1805-19.
癌死亡率の地域差(10万当たりの死亡者数:40~ 49歳、男女平均、1969~73年の統計より)
推定年間消費量(ひとり1年当たり、kg)
#1385. Facchini U, et al. Int J Epidemiol 1985; 14: 538-548 .
「2つの記述疫学研究の結 果を並べると、人は自然に 生態学的研究を発想する」
という例。
うまく使おう。悪用・乱用 は避けよう。
0 20 40 60 80 100 120
肉 魚 乳製品 オイル
北部 中部 南部 0
5 10 15 20 25
肺 胃 大腸 食道
北部 中部 南部
1980年8月
(修士1年)
胃がんの死亡率(年齢調整済み死亡比)の地理的分布:スペイン、1994-2003年
#13066. Aragone's, et al. BMC Cancer 2009; 9: 316.
胃がんの関連因子を推定したい 次に何を知りたいか?
このデータの
信頼性は? このデータから想像される原因は?
(どのような資料を探すか?)
(どのような資料を探すか?)
大腿骨頸部骨折の原因は?
大腿骨頸部骨折の全国調査(2002年) 国民栄養調査(2001年) 全年齢・男女計
Ca (mg/day) VD (mg/day)
VK (mg/day) どの栄養素の影響がもっとも大きいかを調べた。
この後、多変量解析もある。
VDは紫外線照射によって皮膚で合成されるが、その影響は?
#11422. Yaegashi, et al. Eur J Epidemiol 2008; 23: 219-25.
Ca VD VK
骨折
生態学的研究(
Ecological study
)集団を観察単位として、原因と結 果の相関を調べる。
(注意)
ひとつの集団の中で、「原因の変 数を測る個人」と「結果の変数を 測る個人」は必ずしも同一人では ない(ことが多い)
「集団
A
の一部」で集団A
のX
やY
の代表値を調べる場合がある(本 来は、それは集団A
の代表値とは 言えないのだが…
)集団Aにお けるXの集 団代表値
X Y
集団A
集団Aにお けるYの集 団代表値
比較:
Cross-sectional, case-control, and cohort studies
個人に対して必要なすべての変数を測る。
これをたくさんの個人に対して行う
片方が欠けている人は解析対象にならない点に注意
XとYを別々に測る場合、個人識別情報が必要
Y
X
脳卒中の死亡率(年齢調整済み死亡比)の地理的分布:日本、
1975
年 原因と結果の性差(性比)をうまく利用した例#461. Ueshima H, et al. Stroke 1986; 17: 19-24.
年齢調整済み脳卒中死亡率(
35
~
59
歳)に関連する要因(46
都 道府県)アルコールの消費量は性も年齢も考慮されていない(できない)。
しかし、男性による消費が多いという事実をうまく利用している
脳卒中の死亡率(年齢調整済み死亡比)の地理的分布:日本、
1975
年 原因と結果の性差(性比)をうまく利用した例#461. Ueshima H, et al. Stroke 1986; 17: 19-24.
年齢調整済み脳卒中死亡率(
35
~
59
歳)の性比(男/
女)に関連 する要因(46
都道府県)アルコールの消費量の性比の地域差は大きい(だろう)。一方、食塩摂取量 の性比の地域差は小さい(だろう)。
死亡率の性比との関連はアルコールの消費量だけでみられるはずである
22
(データの信頼性・利用時の注意点)
生態学的研究で用いるデータは、自分が収集したものではなく、既存データである ことが多い(公的に収集されたデータが多い)。それだけに、データの信頼度には 厳しい目を向けるべきである。ただし、できない注文をつけてはいけない。
佐々木敏. EBN 栄養調査・栄養指導の実際 医歯薬出版、2001: 46.
生産
輸出
保存(次年度へ)
輸入 消費
摂取
廃棄
これらから消費量を算出する
「そこに数字があるから使う」では なく、数字の作られ方、長所・短所 を熟知しよう
#953. Sasaki S, et al. Am J Clin Nutr 1992; 56: 716-23.
世界農業機構(
Food and Agriculture Organization
:FAO
)の食糧需給表(food
balance sheet
)から食品成分表を利用して計算した飽和脂肪酸(S
)と多価不飽和脂肪酸(P)の消費量の比(P/S比)の信頼度を検討した例(19か国)