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(2006年2月号)

ドキュメント内 *p (ページ 47-54)

西 正「ITvs放送 次世代メディアビジネスの攻防」

日経BP社( 2005 年)

谷脇康彦「融合するネットワーク」かんき出版

(2005年)

山本博史「図説『放送』法①」放送文化/ 2006 年春号 鈴木祐司「アナログ停波への道」放送研究と調査

(2006年2月号)

フジテレビ  日本テレビ  テレビ朝日  2005年1月のライブドアによる

ニッポン放送株買収,10月の楽 天によるTBS株買収,経営統合 提案をどう見るか 

利潤を追求して株主に還元するだけの 企業と違い,放送局には公共の使命が ある。それも勉強せずに手に入れよう というのは傲慢だ。 

ホリエモンが言った「株を持たないと 本気にならない」は当たっているが,

1社に限定してパートナーとなると色々 な意味で利益を損なう。 

通信事業者とは文化が違い,放送に は責任や信頼度が重要。1社とだけ 資本提携するメリットはない。 

「放送と通信の融合」について の意見 

インターネットで番組を流すことが「融 合」というのなら,番組権利者との 話し合いが必要。放送は地域限定の 免許だが,ネットは地域や国を越える。 

同じ電気通信で似ているようだが内容 は180度違う。放送事業者とポータル 事業者では通信という道具の使い方が 違うので「融合」は無理。 

「融合」はありえない。これまでもやっ てきた,目的に応じた「連携」を続ける。 

WEBサイトについて  1)スタート    月間アクセス数  2)目的  3)番組ごとのHP  4)掲示板(BBS) 

5)動画コンテンツ  6)ショッピング  7)会員制  8)広告収入 

携帯電話サイトについて  1)会員制はあるか?無料,有   料か? 

2)会員数  3)個人情報  4)会員サービス  5)収入 

1)番組ごとの有料サイト  2)130万人(対上半期2%増) 

3)登録時にはi−ModePW入力のみ。

  メルマガ配信にはメルアドのみ取得・

  管理。プレゼント企画は最低限の個   人情報をとり,発送後に消去。 

4)着メロなど 10,20代 5)年間20〜30億円(対前年比100%

  増→20%増)  

1)基本は無料。着うた®などの有料   会員制あり。 

2)非公開(推定数十万人) 

3)集めず 

4)着うた®,着メロダウンロードなど  5)非公開 

1)有料課金サイト。280円/月 2)非公開(推定50万人以上) 

3)特になし 

4)番組内告知で「待ち受け画面」

  ダウンロードなど  5)非公開 

番組のブロードバンド配信 

(VOD) 

フジテレビOn Demand 

 ISP16社(STB向け9社,PC向け7社)

に供給「ワールドグランプリ女子バ レー」,「温泉へ行こう」などCS(フジ テレビ721・739)の番組100本 2006 年から報道2001(地上波)予定 

90年代からISPにプロレス,バラエテ ィ番組の動画を有料配信 

2005年第2日本テレビ=自社運営の配 信サイト 

昭和30年代を模した映像コンテンツ商 店街で「電波少年」,世界の秀作短編映 画,アニメなど3〜15分のコンテンツ を9〜99円で有料配信。ほかに3万本 の資料映像を使った「タイムマシーン 屋」など。CM+有料コンテンツ。1 年で会員100万人が目標 

ドラマ「アナドラナイト」,「内村プロ デュース楽屋裏」など自社サイトで 実験。 

今後のVOD配信・配給は検討中 

ネット関連事業(WEB,携帯,

VODなど)総収入 

推定年間約80億円(子会社Dinosのイ ンターネット販売を含む) 

年間数十億円  年間約24億円 

ネット関連事業の体制・人員  総経費 

デジタルコンテンツ局(2004年7月〜)

総勢130人(うち社員38名)

約90億円 

コンテンツ事業局  兼務者が多く実数は出せず  サイト維持費だけで数億円 

事業局デジタルコンテンツセンター(DCC)

でWEB,携帯,BMLを一括管理・番組に プランニングプロデューサーを派遣する。 

DCCは総勢100人(社員20人と関連会 社スタッフ)総経費は非公開  デジタル化関連 

1)ワンセグ放送についての準   備・構想 

2)双方向テレビの開発  3)IPマルチキャストによる地   上波再送信について 

1)10月からニュース,めざましテレ   ビなど生放送でデータ放送を充実   ワンセグは1次リンクで生活情   報など 

2)BSでは通信連携のデータ放送。

  地上デジタルでは実施せず。 

3)不公平が解消されるのならよいが。

  放送免許は地域限定,IPはグロー   バルという違いをどうするか。今   のようにHDを各部屋のTVに送れ   るのか? 

1)主に視聴される時間帯をつかむ。 

  ワンセグだけのためでなく固定テ    レビにも使えるデータ放送(ニュ    ース,天気,占いなど)。クイズ,

  歌番組などいまある番組を大画面    で見ながらケータイを連動利用す    る企画 

2)若手クリエイターの発想をまつ  3)地上波の番組は電波で見せるのが    基本でハード・ソフト一致を原則    に中継局建設を進めるが,山間地    域での補完ならば I P T Vもありう    る。 

1)ワンセグではじめてテレビが通信と一   体化する。 固定テレビを見ながら W   ウィンドウで携帯のワンセグ・BML を   どう使うか,トライアル番組を4月の編   成に盛り込む 

2)特番 「テスト・ザ・ネイション」2005    年はリアルタイムで110万人が参加(WE         B,モバイル,データ放送)。レギュラー        番組でも「テレビの力」では目撃情報        を送ってもらい,ドラマ「着信アリ」では        怖い場面のアラーム用カウントダウンを        希望者に入れるなどの仕掛け。 

3)基本は中継局を作ることで,IP や衛        星はあくまで補完として使うという総         務省案に賛成。   

1)1998年4月。 

  現在7〜10億ヒット/週  2)番組,イベントの広報活動,事業  3)すべてあり 

4)多いときは日に数百件    誹謗中傷防ぐ管理  5)ニュース・番組予告ほか  6)キャラクターグッズ,Dinosショ   ッピングサイト 

7)WEB以前からフジテレビクラブ あり 

   基本は無料だが一部iTunesで番 組曲を有料でダウンロードサービ ス,将来は有料ゲームなど計画。 

8)億単位のバナー広告収入だが今後 は不明 

1)1995年頃スタート。2000年から制   作会社フォア・キャストが担当。

  現在8,000万pv/週  2)広報目的から事業性へ  3)すべてあり。コンテンツ事業推進   部が管理 

4)各番組ごとにあり,ドラマでは盛   り上がり必須 

5)ニュースを無料で動画配信  6)2年前から番組関連グッズの直販   年商1億円 

7)メルマガ会員「日テレ・デジ」10万人以   上無料登録 。VOD配信サイト「第2   日テレ」は無料会員制で一部課金。

  2006年1月末現在会員数17万5千人。 

  個人情報は詳細に収集。 

8)バナー広告で収入は億単円位だが   アクセス数で単価が決まるためこ          の先厳しい。 

  「第2日テレ」では会員属性の分   析をしてターゲティングCM,バ   ナー広告の展開を計る。 

1)1995年スタート。 

  現在約2億pv/月  2)番組支援ツールから事業化へ  3)全番組 

4)コアでアクティブな「お客様」

  の声を番組へフィード。プロデ   ューサーの返事も視聴率に影響か? 

5)(選択された)ニュース,番組PR  6)オークションなどへの窓口のみ  7)番組単位13の無料会員制メルマ   ガがあり,ドラマのキャラクタ   ーからのメールも。ケータイか   らの登録会員も同じ「テレ朝」

  会員として個人情報は共用のデ   ータベースに。

8)本体収入1,800億円の1%に遠く   及ばず。本体収入を削ってまで   期待せず。 

表 

3

 東京キー局5社とN H K へのヒアリング 

T B S (東京放送)  テレビ東京  N H K

ノーコメント  認知度が放送局より低いIT企業にとっては

番組で集客するメリットがあるが,放送局 はそれで大して儲からない。 

ライブドアも楽天もAVコンテンツの流通から縁遠 い会社で,提案する「連携」の内容は3年前に我々 が考えていたもの。アイデアがありながら放送局側 が怠けてきたつけが回された。 

同じ伝送路を使う時代が来るのは分かるが,コンテ ンツ,資本などの「融合」は考えにくい。放送事業 者は規制をうけ審議会やBPOで意見を聞くなど社会 的なコストを払っている。50年の歴史を刻んで出来 上がった世界がある。 

「融合」とは何を意味するのか。ライブド アはコンテンツの相互利用を,楽天は経営 統合を意味している。今は一体化するメリ ットはなく,是々非々で「連携」していく とき。 

どちらかがどちらかを飲み込む「融合」ではなく,そ れぞれのよさを「連携」する。技術的には放送ライブ ラリーを通信で流せば「融合」だろうが,コンテンツ を買い付けて流すだけの通信事業者と違い,放送事業 者には番組の中身への責任がある。ビジネス常識が違 う両者がいかにうまく「連携」するかが重要。 

1)1995年4月3日 在京で最も早く公式HP    現在1億5千万pv/月 

2)1年半前,放送支援に加え事業本部制  3)全番組。ドラマ「花より男子」Max500万pv/月   高視聴率番組はアクセス多いが,視聴率10%ほ   どでも「タイガー&ドラゴン」など個性的な番組   はアクセス多い。「客」はネット利用層と重なる。

4)ドラマプロデューサーが反応を読み,2,3回   あとの結末作りや企画のヒントに。

5)99年2月からニュース。権利処理の難しいスポ   ーツ以外はすべて。 

6)テレビショッピングで紹介物品を三井物産との   合弁会社通じて販売と番組関連グッズの販売。

  あわせて年間総売上10億円

7)メルマガ無料会員 10数万人。登録個人情報は   メルアド,氏名,年齢,性別と随意で職業,趣   味など。他には使わない。

8)年間2,3億円。当面10億円が目標。「水戸黄門」,   「世界遺産」など1社提供枠では番組スポンサ   ーがバナーも提供。数社枠の番組は他の企業も   バナー広告出す。 

1)1995年頃。2001年から子会社・テレビ   東京ブロードバンドに委託    現在6,626万pv/月 

2)番組広報からビジネス化検討中  3)ゴールデン,プライムタイムの番組は   個別サイトあり。アニメ「NARUTO」

  のアクセス数10〜14.5万pv/週  4)番組制作現場が関わる    視聴者に近いメディア 

5)番組宣伝,予告。有料配信のアニメ,

  ニュース, 

6)テレビ東京ショッピングサイト,アニ   メなどグッズ販売 

7)WBSクラブなど無料会員登録あった   が幽霊化。 

8)非公開 

1)1995年10月実験HP    現在 約3億pv/月 

2)企業,番組広報。視聴者の意見収集。 

3)すべての番組 

4)ガイドラインをもとに現場管理で,番組作りに   反映させる。ドラマに多く,「真剣10代しゃべり   場」では書き込みから次のテーマ探すことも。 

5)総務省ガイドラインに沿ってニュース(放送後),      ドラマPR,学校放送のデジタル教材など  6)本体HPから「のれん」をはさんだNHKエンタ   ープライズ(NEP)などのサイトでDVD,キャ   ラクターグッズの販売 

7)無料会員制:NHKオンラインメンバーズ。入会   時に登録した好みに応じて番組案内をHPに配列,

  またメールで知らせる。また有料化してアーカ   イブス利用サービスを行うアイデアもある。 

8)なし 

1)本体公式サイトは会員制なし,無料。ただし関   連会社のNEP,情報ネットワーク(JN)のサイ   トでは有料会員制あり。 

2)本体公式サイト300〜1,500万pv/月 

3)問い合せ対応や各種統計データをとって利用動   向の分析に使う。 

4)ニュース,テキスト,番組のお知らせ,メール   配信。 

5)非公開  1)有料サイト。ポータル,アニメ 

  300円/月

2)テレ東モバイル10万人,アニメ15万人  3)使わない 

4)次回予告,グッズ販売へ  5)年間約20億円  1)ポータルは無料。ニュース,ドラマ,バラエティ

  などジャンル別有料会員サイトあり。100〜200円/月  2)非公開(推定50〜100万pv/月) 

3)使わず。100万人なら囲い込む意味あるが,顧   客満足度の維持が大変。客層分析もコストがかかる。

4)「恋するハニカミ」の占いなど番組派生ゲーム   など。

5)年間10数億円 

2 0 0 4年はBBTV,OCNシアター,4thMEDIA,

KDDI光プラスTV,J:COMブロードバンドの5社の STBを用いたVOD用に「プロジェクトX」「NHKス ペシャル」など100本を提供。2005年はNEOインデ ックスも加えてほぼ同数を提供,またPCむけの実験 をYahoo!BBと開始した。NTT系のISPはHD級の高 画質配信をするという。 

将来的には170万本の映像コンテンツをもつNHKア ーカイブスのオンラインサービス化が注目される。

これまでのように著作権処理後にISP各社に卸すか,

日本テレビのように独自の配信基盤を作るか?有料 か無料か?総務省のガイドラインとの関係が鍵となる。 

「ケロロ軍曹」シリーズ26本などアニメを I S P に配給。月2,000万以上の売上げ。 

他に「朝のNY市況」などを証券会社のサ イトに供給 

2005年11月からISP16社(PCむけ10社,STBむけ6社)

のポータルにTBS BooBo BOX。BS−i のドラマ「ケ ータイ刑事」ドキュメンタリー「大アフリカ」,ハ リウッド映画「秘密」「WASABI」など100本以上。

来年2月に再契約,コンテンツ更新予定。 

(3,4年前からBSデジタルではネットの権利処理   も進めていた) 

非公開(推定・年間約20〜30億円)  非公開  非公開(推定・年間約30億円)

マルチメディア局公開HP事務局12人ほかNHKコン ピュータサービス,NEPなどスタッフ多数。 

2004年予算7.4億円(総務省ガイドラインで年間最大 10億円) 

9月からコンテンツ事業局 

約60人(子会社・テレビ東京ブロードバン ド,メディア開発局など) 

経費は非公開  事業本部コンテンツ事業局モバイル&ネットセンタ

ーほか 

サーバー維持費だけで20億円(利益は売上の1割以内)

1)データ放送は当面番組とは独立したデータ,ニ   ュース,天気予報,生活情報など。ハリウッド   のようにウィンドウ戦略をつくるべき。 

2)紅白歌合戦のケータイ審査員,ケータイ大喜利   など双方向性は増しているが,コアな視聴者の   声を「みなさまのNHK」がどうハンドルするか   悩んでいる。 

3)技術的な不信感とは別に議論の出し方としてフ   ェアでない印象をもつ。IPマルチキャストは時   代の潮流であり,いずれメジャーな通信・放送   システムとして登場することは間違いないが,

  既存の放送体制との関係がどうなるかなど,大   きな見取り図の議論なしに,デジタル化の伝送   路の補完措置という局所的なところから議論を   始めてしまった。 

1)特段に考えていない。キャリアの普及   との兼ね合い。他局の様子見る。 

2)96年から放送した双方向番組「Itビジ   ョン」の経験から双方向には期待して   いない。 

3)2011年めざして中継局をつくり電波を   届かす努力するのが本筋。IPは難視聴   地区対策というが,そういう地区では   光ファイバーの需要はないのでは。6   年半たった最後の状況見えたところで   判断すればいい。 

1)現在,様々に利用されているデジタルコンテン   ツ(ニュース,スポーツ,番組情報など)をワ   ンセグのデータ放送および一次リンク先用に有   効利用するためのシステムを構築中。 

2)Amazom.comと実施する「王様のブランチ」の   ショッピング企画実験。 

3)中間答申では「補完」措置というが,いつまで   その範囲に留まるかが肝心。 

   

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