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24 研修レベル Lv.3

所属する機関・施設において、職員をまとめ、リードすることができる。 ○ ○ 自らの専門性に磨きをかけると共に、職員の人材育成に関与し、研修体系の策定に参加す

るなど、職員の専門性の向上を積極的に図る。 ○ ○

職員に対するSVを行うと共に、自らもSVを受ける。 ○ ○ ○

OJTが活発に展開できるよう、SV体制やカンファレンス体制等、所属する機関・施設の体制

整備に貢献する。 ○ ○ ○

婦人保護事業に関する法制度について深く理解し、所属する機関・施設の運営上の課題

を整理・検討する。 ○ ○ ○

支援の質的向上を図るために最新の知見を収集し、職員の専門性の向上を図る。 ○ ○ ○ アセスメント能力に磨きをかけると共に、自立支援計画をもとに適切な自立支援が行われて

いるか、支援の進行管理を行う。 ○ ○ ○

利用者の家族への支援や調整の質的向上に努める。 ○ ○ ○

同伴児童への支援の質的向上に努める。 ○ ○ ○

チームアプローチの質的向上に努め、所属する機関・施設内の状況を把握し、いかなる状況

においても適切な対応を行う。 ○ ○ ○

支援に関係する機関・施設、社会資源とのより良い協働に向けて積極的に働きかけ、必要

な調整を行う。 ○ ○ ○

業務の改善や必要なシステムの構築など、所属する機関・施設の向上を常に心がける。 ○ ○ ○ 婦人保護事業に関する社会的課題について、地域社会に向けて発信する。 ○ ○ ○ 所属する機関・施設の運営管理・人事管理・危機管理に関与し、改善を図る。 ○ ○

研修レベル Lv.4(市区等に配置された婦人相談員は該当区分なし)

婦人保護事業の社会的意義と課題について理解を深める。 ○ ○ ― 利用者の権利擁護を基本とし、機関・施設の質的向上に努める。 ○ ○ ― 機関・施設の長として職員を統括し、支援に当たって知識・技術レベルの向上に努める。 ○ ○ ―

業務推進の管理・環境整備等の責任を担う。 ○ ○ ―

機関・施設の運営管理・人事管理・危機管理の責任を担う。 ○ ○ ― 婦人保護事業に関する法制度について深く理解し、運営に反映すると共に、運営の課題を

整理・検討する。 ○ ○ ―

職員同士のチームワークをリードし、チームアプローチが機能するよう運営を行う。 ○ ○ ―

家族への対応や調整の質的向上を図る。 ○ ○ ―

同伴児童への支援の充実に向けて運営を行う。 ○ ○ ―

他の婦人保護事業の関連機関・施設とネットワークを築き、情報交換を行うなど、相互の連

携体制の強化に努める。 ○ ○ ―

地域住民や地域機関との良好な関係を築き、婦人保護事業に関する理解を促す。 ○ ○ ― 地域や行政機関に向けて、婦人保護事業全体の向上のための提言を行う。 ○ ○ ―

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Lv.3 婦人相談所職員・婦人保護施設職員:基幹的職員(主任以上)

市区等に配置された婦人相談員:経験年数5年以上

婦人相談所職員 婦人保護施設職員 市区等に配置された婦人相談員

1) 基本 姿勢

対人援助の 基本

・利用者の人権の尊重、傾聴・共感・肯定的評価、エンパワメント、ストレングスへの注目と いった支援の基本について、自身の実践の向上を図り、他の職員への指導を行う。

支援者としての 自己理解

・支援者として利用者の自立を支援する立場を認識し、理解を深める。

・利用者の個人的状況や、社会的状況の改革・改善を目指すことの重要性を理解する。

職業倫理

・職員が婦人保護事業の支援者として必要な倫理規範を習得するよう努める。

・所属する機関・施設の職員や利用者、および地域社会に信頼され、専門性の高い職員と なるよう努める。

・自身の健康管理と、支援者としての成長に努め、他の職員のモデルとなる。

人材育成に 対する姿勢と 体制整備

・専門性の更なる向上に努め、他の職員の模範となる。

・SV を行うと同時に、SV を受けながら、実践を行う。

・実践で得た知見やエビデンスを整理・分析し、発信する。

・地域ブロックの研修委員会に積極的に加わり、地域の人材育成、研修計画、研修の実施 に努める。

・所属する機関・施設の人材育成に関与し、研修 体系の策定を推進する。

・個々の職員の年間研修計画の策定を推進する。

・カンファレンスを運営し、ケースから学ぶ体制を構築 する。

・SV やカンファレンス、OJT が活発に実施される体 制を整備する。

・職員の心身の健康と人材育成に努め、勤務体制 等の適正化を常に図る。

・職員の専門性向上を図るため、必要な提案等を 関係機関に発信する。

・カンファレンスに主体的に参加し、ケ ースから学ぶ姿勢を率先して示す。

・自治体や政府に必要な提案等を 発信する。

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婦人相談所職員 婦人保護施設職員 市区等に配置された婦人相談員

2) 権利 擁護

婦人保護 事業における

人権と ジェンダーの

視点

・権利擁護の姿勢を常に持ち、職場全体のモデルとなる。

・利用者の最善の利益のための支援を、所属する機関・施設内外で展開する。

・人権擁護や婦人保護事業の充実のための啓発と提言に努める。

・職員が、利用者の多様性を尊重する姿勢を持つよう努める。

性と生殖に 関する 健康と権利

・妊娠・中絶・出産に関する知識を背景に、利用者の選択を尊重した支援を行う。

・性と生殖に関する健康と権利の保障のため、啓発と提言に努める。

・職員が妊娠・出産に関する利用者の選択を尊重する姿勢を持つよう努める。

同伴児童等 の 権利擁護

・同伴児童の最善の利益のための支援を行い、所属する機関・施設内外での活動を推進 する。

・同伴児童の最善の利益のため、より適切な親子関係や養育環境の実現に向けて、関係機 関と連携しながら支援をリードする。

・利用者の家族の状況や利用者との関係性を踏まえた、関係機関と連携した家族支援を リードする。

3) 法制 度・ 施策

歴史 ・婦人保護事業の歴史に関する知識を、習得すること。

動向

・婦人保護事業に関連する施策や政策的動向を把握し、所属する機関・施設内外で共有 する。

・その時々の施策、政策的動向に関して理解し、課題を把握する。

課題 ・婦人保護事業における課題について最新の動向を把握し、解決策を見出す。

法制度

・婦人保護事業に関連する法制度に関する課題を把握し、他の職員や関係者と共有する。

・警察等の関係機関が有する利用者への支援の仕組みを習得し、有効に活用する。

・制度改正、通知、関連する行政報告について把握し、他の職員や関係者と共有する。

4) 利用 者理 解

・利用者が抱える複合的な困難への理解を進めるため、関連する理論や知見、情報の収集 に努め、他の職員や関係者と共有する。

・職員が、利用者の多様性を尊重する姿勢を持つよう努める(再掲)。

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婦人相談所職員 婦人保護施設職員 市区等に配置された婦人相談員

5) 支援 技術

・支 援実 務

基本技術 ・一連の支援段階で必要な対応について SV を行い、自らも SV を受ける。

相談対応 ・傾聴・共感・肯定的評価について SV を行い、自らも SV を受ける。

・相談内容の整理と課題の優先順位について SV を行い、自らも SV を受ける。

一時保護

・利用者が安心できる環境整備について SV を行い、自らも SV を受ける。

・利用者ニーズ・状況の把握や、個別対応や心理的ケア、同行支援等を通じた自己決定 支援について SV を行い、自らも SV を受ける。

・一貫性のある支援を行うための情報共有について、改善方法を検討し、実践する。

・一時保護の委託先および 担当婦人相談員と情報 共有しながら協働する。

・婦人相談所および担 当婦人相談員と情報 共有しながら協働す る。

・婦人相談所および一時保護の委 託先との情報共有しながら協働 する。

婦人保護施 設入所措置

・婦人保護施設入所措置 に当たり、一時保護中の 社会調査、行動観察、心 理学的・医学的判定を適 切に実施する。

・入所会議において、関係 者の合意に基づき、支援 方針を決定する。

・入所施設に対し、入所者 の 情 報 提 供 を 的 確 に 行 う。

・入所者の支援状況を把 握する。

自立支援 ・アセスメントについて SV を行い、自らも SV を受ける。

・アセスメントに基づいた自立支援計画の策定と実施について、進行管理を行う。

家族との調整

・利用者の家族との関係性や家族の持つリスク要因の把握について SV を行い、自らも SV を受ける。

・家族の協力が得られる場合は、協力関係が継続できる体制を整える。

同伴児童 支援

・同伴児童の性別・年齢や状態に応じた支援について SV を行い、自らも SV を受ける。

・利用者の養育能力回復のための支援技術について SV を行い、自らも SV を受ける。

・児童相談所等と連携した支援について SV を行い、自らも SV を受ける。

暴力(性的 搾取・性暴力

を含む)

被害者支援

・一時保護を含めた対応方針について SV を行い、自らも SV を受ける。

・加害者による追求への対策について、所属する機関・施設全体での協議を推進する。

・支援者や関係者の言動による二次被害を起こさないよう、職員への指導を徹底する。

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