9
10 18
λHindⅢ
λHindⅢ
50μl 6×loading Buffer 100μl
TE 250μl
1.5ml
エッペンチューブに分注後、60℃で10
分間熱処理後、氷水で急冷した。19 2% X-gal
溶液X-gal 0.15g
を7.5ml
のジメチルホルムアミド(DMF)で溶解後、遮光して保存した。20 0.1M IPTG
溶液IPTG 0.36g
を15ml
の蒸留水で溶解した。21
LB/amp 100ml
Bacto Tryptone 1g
Bacto Yeast extract 0.5g
NaCl 1g
Agar 1.67g
蒸留水
90ml
Up to 100ml
オートクレーブを用いて
121℃・20
分で滅菌後、手で触れられる程度にまで冷まし、氷 上で溶解したアンピシリン100μl
を加え、軽くかき回し分注した。22
YT/amp 200ml
Bacto tryptone 3.2g
Bacto Yeast extract 2g
NaCl 1g
蒸留水
180ml
Up to 200ml
オートクレーブを用いて
121℃・20
分で滅菌後、手で触れられる程度にまで冷まし、氷 上で溶解したアンピシリン200μl
を加え、軽くかき回し分注した。11 23
SOC
培地500ml
最終濃度Bacto Tryptone 10g 2.0%
Bacto Yeast extract 2.5g 0.5%
5M NaCl 1ml 10mM
2M KCl 625μl 2.5mM
蒸留水
490ml
Up to 500ml
オートクレーブを用いて滅菌し、使用前に
1M MgSO 4 5ml, 1M MgCl 2 5ml, 1M
グルコ ース10ml
を加える12
2.結果および考察
2-1 白絹病
(1)病害の発生状況および症状
東京都薬用植物園での調査において、民間薬原料植物区では
2013
年7
月にカノコソウ(オ ミナエシ科:Valeriana fauriei Briq.)
、2013年7
月と9
月にクマツヅラ(クマツヅラ科:Verbena officinalis L.)
、2013
年6
月と2014
年6、 7
月にエダウチオオバコ(オオバコ科:Plantago psyllium L.)に白絹病の発生がみられ、ロックガーデンでは 2013
年6
月にチャ イブ(ユリ科:Allium schoenoprasum L. var. schoenoprasum
)、2013年7
月にセイヨウ オトギリソウ(オトギリソウ科:Hypericum perforatum L.)、チゴユリ(ユリ科: Disporum smilacinum A. Gray)およびウツボグサ類(シソ科: Prunella sp.)に発生が確認された。
症状は、主に白色絹糸状の菌糸が地際部や土壌表面を這い、セイヨウオトギリソウでは菌 糸にわずかに膨らみがみられ、わずかに菌核を形成していた。クマツヅラ、チャイブ、ウ ツボグサ類およびエダウチオオバコでは地際部の菌糸上に白色~褐色の菌核を豊富に形成 していた。植物体は株が全体的に褐変し、枯死していた。各植物とも、薬用として用いら れるだけではなく、観賞用としても利用されるため、これら病害は外観を著しく損なう(図
16)。
13
図
16 東京都薬用植物園で発生した白絹病の病徴および標徴: A 症状、 B 地際部の拡大、
C 標徴
①セイヨウオトギリソウの症状および菌糸 ②カノコソウの症状および菌糸
14
③クマツヅラの症状および菌核 ④チゴユリの症状および菌糸
⑤チャイブの症状および菌核 ⑥ウツボグサ類の症状および菌核
⑦エダウチオオバコの症状および菌核
(2)分離菌の形態的特徴および既知文献との比較
各罹病植物からの分離菌の形態観察を行った結果、いずれの菌株も類似した形態が観察 された。菌糸は無色で、有隔壁であった。ラクトフェノールコットンブルーで染色したと ころ、かすがい連結が明瞭に観察された。主軸菌糸の幅は、4.0~8.8μm(平均
6.5)であ
った。植物体上に形成された菌核は褐色~茶褐色、小型・球形~類球形で、0.7~2.1mm
(平均
1.3)であった。PDA
上ではばらつきがあり植物体上の菌核より大きい傾向にあった。植物体上では安定して小型であった。菌核をカミソリで切断したところ、断面には褐色の 皮層と白色~淡褐色の髄が確認された。PDA培地の培養菌叢は初め白色で、約
2
週間後に は菌核が豊富に形成された(図17)。上記の病徴、標徴およびかすがい連結や菌核を生じる
ことから、観察された菌体はSclerotium
属菌であると同定した。計測結果を既知文献と比 較したところ、主軸菌糸の幅はDomsch et al.
(2007)および岡部ら(2002)によるSclerotium
rolfsii
の記載と良く一致した。また、菌核の大きさや形態がDomsch(2007)の S. rolfsii
の記載とほぼ一致した(表15)
。15
図
17 白絹病が発生した植物から分離した菌の形態的特徴:A 菌糸のかすがい連結
B PDA
上の菌叢、C 植物体上の菌核、D 菌核の断面(実体顕微鏡観察)E 菌核の断面(正立顕微鏡観察)
①セイヨウオトギリソウ分離菌の形態 ②カノコソウ分離菌の形態
③クマツヅラ分離菌の形態 ④チゴユリ分離菌の形態 ⑤チャイブ分離菌の形態
⑥ウツボグサ類分離菌の形態 ⑦エダウチオオバコ分離菌の形態
(3)病原性の確認
今回行った、滅菌土壌を用いた土壌接種では、いずれの接種株でも病原性が確認され、
容易に発病がみられた(図
18)
。1)セイヨウオトギリソウ白絹病(新称)
接種
5
日後には白色絹糸状の菌糸が地際部や土壌表面を這い、8
日後には茎を菌糸が覆い 始めた。菌糸が這った植物体部分は褐変していた。12
日後には菌糸が地際部を完全に覆い、葉に拡がり褐変していた。白色で小型・球形の菌核を多数形成した。20日後には葉や茎が 褐変し、菌核が褐変していた。株の上部まで褐変・腐敗が拡がり、株の約