1.
協力対象事業名ケニア共和国 地方給水計画
2.
要請の背景(協力の必要性・位置付け)ケニア共和国(以下「ケ国」)の国土面積の約
83%に相当する 490,000 km
2が乾燥・半 乾燥地域(ASAL
地域)で、ケ国全人口の25%
が居住し、主として農業・牧畜を営ん でいる。ASAL 地域では表流水は年間を通じて取水可能ではなく、質量ともに不十分 な井戸に頼らざるを得ない。特に乾期においての水不足は顕著で、住民の飲料水不足 だけでなく、水不足による衛生状態の悪化を引き起こし、主要産業である牧畜にも大 きな影響を与えている。このため、慢性的な水不足の解消は、ケ国のASAL
地域開発 においての最重要課題として位置付けられている。2004
年の県開発計画によれば、絶対的貧困の割合は村落部のマチャコス県で60%、キ
ツイ県で65%
、ムウィンギ県で63%
およびマクエニ県で73%
となっており、都市部を 大きく上回っている。このような状況の下、第5
次国家開発計画以来、都市と農村の 均衡のとれた発展が目標とされてきた。現在の第9
次国家開発計画(2002-2008)に おいても、地域開発および貧困率減少が目標とされ、その結果ケ国の中でも特に貧し いASAL
地域の開発を重要政策の一つとして取り上げている。以上の状況の中で、
ASAL
地域の中でも特に貧しく、給水率(5.5%
~36.4%
)が低いマ チャコス県、キツイ県、ムウィンギ県およびマクエニ県に対しての井戸建設をとおし て住民の生活環境の改善を目的とした本計画は、ケ国政府の上記施策の実行に対する 支援のために不可欠であり、かつその実施妥当性は高い。3.
プロジェクト全体計画概要(1)
プロジェクト全体計画の目標(裨益対象の範囲および規模)① マチャコス県、キツイ県、マクエニ県およびムウィンギ県の住民の衛生環境が改 善される。
② 対象地域において安全で安定的な給水を受ける人口が増加する。
《裨益対象の範囲および規模について》
ケニア共和国 マチャコス県
44,700
人 キツイ県40,800
人 マクエニ県29,100
人ムウィンギ県
36,100
人 合計150,700
人(2008
年)(2)
プロジェクト全体計画の成果① 対象地域に給水施設が整備される。
② 必要機材が調達される。
③ プロジェクト運営体制が整備される。
④ 給水施設を持続的に運営維持管理するための利用者組織が設置される。
(3)
プロジェクト全体計画の主要活動① 給水施設を整備する。
② 必要機材を調達する。
- 2 -
③ 給水施設の持続的な運営維持管理のためにソフトコンポーネントによる技術移 転・訓練を実施する。
④ プロジェクト運営のための人員を配置する。
(4)
投入(インプット)① 日本側(
=
本案件) :無償資金協力10.14
億円② 相手国側
(
ア)
必要な人員:27
名(イ)
施設建設:フェンスおよび送配水管の敷設(ウ)
施設・機材の運営・維持管理に係る経費: 0.53億円/年(5)
実施体制主管官庁:水・潅漑省(
MoWRMD
)実施機関:水開発局、ナイロビおよびセントラル
Water Service Board(WSB)
4.
無償資金協力案件の内容(1)
サイトケニア共和国東部州の
4
県124
村落(深井戸給水123
村落、湧水給水1
村落)(マチャコス県、キツイ県、マクエニ県およびムウィンギ県)
(2)
概要① 対象地域における深井戸給水施設(ハンドポンプ、水中モーターポンプならびに 風車式ポンプ)の建設
② 対象地域における湧水給水施設の改修・建設
③ 必要機材の調達
④ 住民による維持管理に関する技術支援(ソフトコンポーネント)
(3)
相手国側負担事項① 計画給水施設用地の確保ならびに整地
② 施設周りのフェンスおよび送配水管敷設
(4)
概算事業費概算事業費
11.22
億円(無償資金協力 10.14億円、ケニア共和国側負担1.08
億円)(5)
工期 合計29
ヶ月(6)
貧困、ジェンダー、環境および社会面の配慮 水利用組合への積極的な女性参画に対する支援(施設建設の条件に水利用組合への女性参画を組み入れる)
5.
外部要因リスク① ケニア共和国内の政情、治安が悪化しない。
② 経済状況が大きく変化しない
6.
過去の類似案件からの教訓の活用高マンガン・鉄分除去のための簡易除去装置の使用
- 3 - 7.
プロジェクト全体計画の事後評価に係る提案(1)
プロジェクト全体計画の目標達成を示す成果指標指標 2001年(実施前)
2008
年(実施後)給水人口* 519,900人 670,600人
給水普及率 20.8%
26.8%
給水施設まで
の平均距離
5.2km 4.5km
*
安全で安定的な水を得ることができる人口(2)
その他の成果指標なし
(3)
評価のタイミング2009
年度以降(協力対象施設完工後)6. 参考資料・入手資料リスト
1
資料-6:参考資料・入手収集資料リスト
(1)基本設計調査時
番号 名称 形態 オリジナル・
コピー 発行機関 発行年