敗血症性ショックの病態
Warm shock Cold shock
末梢血管拡張
血液分布異常性ショック
血管透過性亢進
循環血液量減少性ショック
敗血症性心筋障害
末梢血管拡張
血液分布異常性ショック
血圧の目標値は?
多施設共同RCT
敗血症性ショック患者776例
平均動脈圧 80-85mmHg(高目標群)vs 65-70mmHg(低目標群)
主要評価項目 28日死亡率
N Engl J Med 2014 Mar.18
28 日死亡率 有意差なし 高 vs 低 36.6 % vs 34.0%
新規の心房細動は低目標群よりも高目標群で多かった
N Engl J Med 2014 Mar.18
①血管収縮薬を必要とする敗血症性ショックでは平均血圧65mmHgを初期目標 とすることを推奨する(S、M)
血管収縮薬の選択は?
DOAはNEと比べ、
不整脈発生率、死亡率ともに高いと結論
NE vs DOA
CCM 2012;40 725-730
DOA vs NE 何が違うのか?
α 受容体刺激(血管収縮) + 輸液蘇生が理にかなっている!
< β 受容体刺激の弊害>
① β 1受容体刺激により、不整脈、SIMDを惹起する
②細菌の β 受容体刺激により、菌増殖、バイオフィルム形成促進
③ β 刺激は単球 / マクロファージの炎症物質産生を促進
④リンパ球のアポトーシス、マクロファージの泡沫化を促進する
⑤好中球の遊走能が阻害される 末梢血管拡張
血液分布異常性ショック
血管透過性亢進
循環血液量減少性ショック
②昇圧薬の第一選択薬としてはノルエピネフリンを推奨する(S、M)
③平均血圧の目標を達成するためノルエピネフリンにバソプレッシ(0.03U/
分まで)を加えることを提案する(W、L)
④ノルエピネフリンの投与量を減量するためにバソプレシン(0.03U/分まで) を加えることを提案する(W、M)
< VASST study > NE vs NE+Vas
併用のほうが頻脈減少、心拍出量増加、尿量増加
ステロイド
N Engl J Med 2018 Mar.1
敗血症性ショックにステロイドは有効か?
敗血症性ショック患者 3658 例
ハイドロコルチゾン群 200 ㎎ /24 時間持続 vs プラセボ群
ハイドロコルチゾン群:27.9% プラセボ群:28.6%
N Engl J Med 2018 Mar.1
ステロイドは死亡率の改善ではなく、昇圧薬としての効果を期待?
①敗血症性ショックにおいて輸液負荷と昇圧薬で循環動態が安定化した場合は ハイドロコルチゾンの投与はおこなわないことを提案する。
もし循環動態の安定化が得られない場合はハイドロコルチゾン200mg/dayの投 与をおこなうことを提案する。(W、L)
敗血症性ショックの病態
Warm shock Cold shock
末梢血管拡張
血液分布異常性ショック
血管透過性亢進
循環血液量減少性ショック
敗血症性心筋障害
(SIMD)
心原性ショック
敗血症性心筋症(SIMD)
比較的早期に心筋障害が起きているのではないか?
敗血症早期の血管拡張や透過性亢進でマスクされている可能性
Web医事新報(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=7505)
敗血症性心筋障害
(SIMD)
心原性ショック
EGDT 早期目標達成型治療
( Early Goal-Directed Therapy )
敗血症性ショックに対し、速やかに初期蘇生を開始し、
6 時間以内に下記の指標の目標値を達成するように努力
・中心静脈圧(CVP) 8~12mmHg(人工呼吸中12~15mmHg)
・平均動脈圧(MAP) ≧ 65mmHg
・時間尿量 ≧ 0.5ml/kg/h
・ScvO2 ≧ 70% or SvO2 ≧65%
⇒ 院内死亡率 16 %改善!
N Engl J Med 2001; 345:1368-77