• 検索結果がありません。

PLL周波数シンセサイザの設計

ドキュメント内 自動制御の理論と応用 (ページ 172-177)

1型 2型

1/ T I P制御

11.3 PLL周波数シンセサイザの設計

よりVCOは精度の良くないLC発振器でもよい。

低域フィルタとして,図のアクティブフィルタを考える。

V1

V2

R1

R2

C1

C2

R3

+

図11-23 低域フィルタ 図より,

2

2 1 2

1 1

3 2

1 1

1

V sC R sC

V R

R sC

 

1 2

1 1 2 3

1 1

1 sC R

sC R sC R

  

2

1 3

1

( 1)

sT sT sT

 

(11-17) 但し,

T

1

C R

1 1

, T

2

C R

1 2

, T

3

C R

2 3

PLL制御回路の等価ブロック図は図11-24のようになる。位相は,角周波数を積分すること によって得られるので,VCO のブロック図の中に積分器(

1/ s

)が必要となる(15)

[V/rad]

K

p は位相比較器のゲイン,

K

v

[( rad/s) V]

VCOのゲインである。

o

iより

小さいと

V

2が大きくなって発振周波数が高くなり,その結果,位相

の増え方が急になる。

それを

1/ N

に分周した

oの増え方も急になって

iに近づく。(一般には,

i

oは定常状

態の位相分を除いた変動分として定義されている。文献(15)参照)

Kp Kv

s

1 N

2

1 3

1

( 1)

sT sT sT

V1 V2

i

0

VCO

図11-24 PLL周波数シンセサイザの等価ブロック図

文献(14)による設計法を以下に示す。まず,一巡伝達関数

G s

0

( )

は次式のように求まる。

2

0 2

1 3

( ) 1

( 1)

p v

K K sT G s N s T sT

 

0

( )

G s

のボード線図を図11-25に示す。

0( ) G j

 (度)

180

90

2

10

3

10

102 103

位相余裕

2

3

(dB)0 g

40dB/dec

20dB/dec

sT2 1

3

1 1 sT

40dB/dec

2 2

1

 T

c 3 3

1

 T

2

0 2

1 3

( ) 1

( 1)

p v

K K sT G s N s T sT

 

(sT2 1)

 

3

1 1

sT

図11-25

G s

0

( )

のボード線図

ゲイン交差角周波数

c付近を

 20dB/dec

とするとため,位相進み要素

sT

2

 1

を用いて

2を決め,位相遅れ要素

1/( sT

3

 1)

により

3を設定する。すなわち,

2 2

1

  T

3 3

1

  T

2

3の中間は位相の直線の交点上にある。

c

2

3の中間にとることで,位相余 裕

を最大にできる。よって,

10 10 2 10 3

log 1 (log log )

c

2

    

(注)横軸の長さは

log

10

である。

10 2 3

log  

2 3

2 3

1

c

T T

  

  

位相については,以下の式が成立する。

  (1 j

c

T

2

)  

2

 tan 

2

 

c

T

2

3 3 3

3

1 tan

1

c c

T

j T   

     

2 3

90

    

2 3

    

⑦式は,

cの選び方に関係なく交点なら常に成立する。

cは位相に関係なく制御ゲイン を変えれば自由に移動できが,交点を

cとすることで,⑤,⑥,⑧が成立する。

⑤,⑦,⑧より,

2

1 90

tan 2

c

T

   

  

 

⑥,⑦,⑧より,

3

1 90

tan 2

c

T

   

  

 

  

cにおいて,ゲインが

0dB

であるから,

sT

2

 1  sT

2

1/( sT

3

 1)  1

と近似して

2 0

1

(

c

)

p v

1

c

K K T G j

N T

2 1

p v

c

K K T

T N

 

ゲイン交差角周波数

cと位相余裕

を設定すると,⑨,⑩より

T

2

T

3が求まり,⑪より,

T

1が決まる。⑨,⑩式は④式を満たす。

参考文献

本講義ノートを作成するに当り,以下の文献を特に参考にさせて頂きました。この場を借 りて感謝申し上げます。

(1)Kuo: Automatic Control Systems 2nd Edition (Maruzen), 1967

(2)堀井:制御工学概論(コロナ社),1974

(3)相良:基礎自動制御(森北出版),1978

(4)明石,今井:詳解制御工学演習(共立出版),1981

(5)伊藤:ロバスト制御の理論と応用-コンピュートロール13(コロナ社),1986

(6)須田:制御工学(コロナ社),1987

(7)杉本,小山,玉井:ACサーボシステムの理論と設計の実際(総合電子出版),1990

(8)須田:PID制御-システム制御情報ライブラリー6(朝倉書店),1992

(9)大須賀:制御工学(共立出版),1995

(10)堀,大西:制御工学の基礎(丸善),1997

(11)正田,春木:自動制御-アルテ21(オーム社),1998

(12)木下:システム制御工学入門(コロナ社),2000

(13)荒木:古典制御理論[基礎編](培風館),2000

(14)小宮:PLL周波数シンセサイザの設計法徹底解説、トランジスタ技術2007年12月 (15) 角田:PLLの基本と応用(東京電機大学出版局),1979

(16) 森:制御工学(コロナ社),2001

(17) 原田,二宮,中野:基礎電子回路(コロナ社),1985

(18) 角田:オペアンプの基本と応用(東京電機大学出版局),1977

(19) 大畠:「自動車産業における制御教育」 計測と制御 第46巻9号, 2007 (20) 野波,西村,平田:MATLABによる制御系設計(東京電機大学出版局),2002 (21) 須田:エース自動制御(朝倉書店),2000

(22) 小坂 :sが右半平面を囲うことを前提としないナイキストの安定判別法の証明, 計測 自動制御学会論文集, Vol.49, No.4, pp. 497-498 (2013)

(23) 足立:MATLABによる制御工学(東京電機大学出版局),2002 (24) 杉江,藤田:フィードバック制御入門(コロナ社), 1999

ドキュメント内 自動制御の理論と応用 (ページ 172-177)

関連したドキュメント