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LAV構想

ドキュメント内 21 (ページ 66-126)

社会変化の方向 1 産業構造の変化

ソフト化の重視 2 生活構造の変化

生活の質の重視 3 都市構造の変化

テーマの重視

転換期を迎えた自治体 1 企業の優位 2 市民の成熟 3 行政内部の課題

公共課題の変化

☆地域形成における ソフトな公共課題の増大

自治体における民活

☆市民主体の民活の必要性 1 民活の登場 2 事業型民活 3 参加型民活

自治体における民活の視点 1 市民性の重視 2 地域性の重視

☆ 協働化の重視

地域形成における方向 1 プランニングから

プログラミングへ 2 ソフト・オリエンテッド 3 多様な主体の複合 4 プロセス・オリエンテッド

〔5〕〔理論提言〕

協働型民活モデル

「協働型民活役割分担フォーマット」

☆一貫したプロジェクト管理と役割分担を 1 公益性の担保

①目的を明確に

②上位計画とのすり合わせを

③公益性と収益性のバランスを 2 ひとづくり

①自前がいちばん

②越境による新しい出会いを

③ひとづくりのためのキットの活用を

〔6〕〔実践提言〕

LAV構想〔モデルスタディ〕

1 協働型民活による地域形成システム  ☆プロジェクトの全過程で協働を 2 大山山ろくにおける地域展開

①自前型ふるさと調査の実施を

②新しい主体の出会いによる 里づくりマスタープランの作成を

③見感性段階のプロジェクトにおける 合意形成とシステムづくりを

④「花の里」づくり構想とプロジェクト 里づくり協議会

3 協働による第四の地域形成主体  ☆協働型民活コントロール主体として 地域形成における

のありかたの研究 協働型民活

〔1〕

〔2〕

〔3〕

〔4〕

〔7〕

協働型民活の背景 協働型民活の視点と方向 協働型民活モデルと地域形成システム 協働型民活・研究チャ−ト

第 5 章 LAV構想

定というソフトな手法に民活を活用・導入し、役割分担の合意を形 成する仕組の創設を発案するものである。〔おこすしくみ〕

市民自らが自律的に 市民自らが自律的に 市民自らが自律的に 市民自らが自律的に

地 域 を 創 造 地 域 を 創 造 地 域 を 創 造 地 域 を 創 造

ソ フ ト な 手 法 ソ フ ト な 手 法 ソ フ ト な 手 法 ソ フ ト な 手 法

1 11

1 LAV構想を考えるにあたって LAV構想を考えるにあたって LAV構想を考えるにあたって LAV構想を考えるにあたって (1)

(1)(1)

(1) 協働型民活による地域形成システム 協働型民活による地域形成システム 協働型民活による地域形成システム 協働型民活による地域形成システム

 前述したように、市民生活の質の向上を図るために、生活現場か らの発想にたった地域形成が重視されており、地域の公共課題解決 は、個別法令に基づく縦割りの施策でなく総合的な観点から地域に 適応した形で展開することが必要である。

 新百合丘の事例における、多彩な人々の交流による文化活動が地 域のポテンシャルを高め、地域の活性化につながっているように、

地域形成に係わる公共課題は、市民・企業・自治体が協働で役割を 分担し、解決にあたらなければならない。

 このような協働型による新しい地域形成をめざし、地域形成の主 体として成熟している市民の発意と主体的な行動を喚起し、市民自 らが自律的に地域を創造していく地域形成システムを構築しなけれ ばならない。

 LAV構想は、以上の考え方にたって図−2 のイメージ図に示さ れるように、地域の自然・歴史・文化資源および地域生活者として のひと

..

資源を活用した個性的な地域形成を図るため、生活(Life)、

環境(Atmosphere)、仕事(Vocaton)をコンセプトとして、前章 の理論モデルを具体の地域において展開するためのモデルスタディ である。

(2) (2)(2)

(2) ハードプロジェクトヘの展開 ハードプロジェクトヘの展開 ハードプロジェクトヘの展開 ハードプロジェクトヘの展開

 協働型民活による地域形成プロジェクト構想(LAV構想)の主 な特徴としては次の 3 点があげられる。

 第一に、計画のプロセスがマスタープランの策定だけにとどまら ず、実施や運営を重視したプログラムを備えたものである。計画策

 第二に、都市基盤整備や施設整備といった「ハード」な事業にお いても、企画・設計プロセスヘの市民参加などソフトな手法を導入 するとともに、事業の性質やプロセスに適応した多様な主体の複合 を図るものである。このため、具体のプロジェクトにおいて、どの ような拠点をつくるか、またどのような役割分担とするかの細部を 検討するものである。〔つくるしくみ〕

 第三に、拠点施設等がどう使われなければならないかといった運 営システム等の手法を検討するものである。〔つかうしくみ〕

 以上の基本的な方法論に基づいて、LAV構想を体系化したもの が図−3 に示すシステム・フローである。LAV構想は、図−2 に 示したコンセプトに基づき、どの地域においても展開しうるもので あるが、展開にあたっては地域の個性に応じた具体のプロジェクト を通じて行われるべきと考える。このため、本章におけるモデルス タディ対象地域として、後述するように大山山ろく地域を設定した。

また、プロジェクトの検討にあたっては当該地域の東の玄関口にあ たる厚木市を設定し、本厚木駅から飯山にかけての地域を対象とし た。

 以下、そのプロセスおよび実施主体等について検討を加える。

図−2 LAV構想コンセプトイメ

自 然

文 化 歴 史

仕 事 Vacatio

n ふれ あう

よろ こぶ 生きる

ひ と 憩 う

やすらぐ

学 ぶ

はたらく

住 む

くらす

自 然 系 生 活

Life

環 境 Atmosphe re

3 LAV構想システム・フロ

基本理念 お   こ   す つ   く   る つ  か  う プロジェクトのコンセプト

(プロジェクト1)

(拠点)

(プロジェクト2)

(プロジェクト3)

「里づくり協議会」

の機能

情報収集管理機能

・ 地域資源情報の収集・提供

・ 地域調査・研究

・ 協議のテーブル

・ ひとづくりの場

プロジェクト実施・調整機能

・ プロジェクト検討

・ 役割分担の合意形成の場

・ 公益性・適正性のチェック

プロジェクト運営機能

・ 運営母体

・ 情報提供、PR

・ イベントのプロモート Life:

生 活

Atmosphere:

環 境

Vocation:

仕 事

計 画 1 テ ー マ の 発 見

計 画 2 目 標 の 設 定

計 画 3 システムの構想

(役割分担 の合意形成)

ふるさと調査 地 域 資 源 地 域 性 市民ニーズ 生   活

ふるさとづくり マスタープラン

上 位 計 画 総 合 化 ひとづくり

ふるさとづくり システム 協   働 市 民 性 地域経営

分 収 育 林

フラワーパーク

複合健康センター 花 市 広 場

複合 歴史 自然

空間 個性 機能

交流 回遊 情報

土 地 信 託 制 度

ボーナス制地区計画

地区整備支援事業

土 地 交 換 制 度

地域に密着した Local

自然を生かした Agricultural

参加を主体とした Voluntary 人々の生活を考え Lively

先進的な Advantage 効果の大きい Value 親しまれる Lovely 質の高い Amenity 多様なVanety 街 並 み 形 成

里 の み ち づ く り 里づくり構想 (花の里づくり)

市民自らが地域資源の発見を 市民自らが地域資源の発見を 市民自らが地域資源の発見を 市民自らが地域資源の発見を

ひと ひと ひと ひと

..

資源に着目した地域形成 資源に着目した地域形成 資源に着目した地域形成 資源に着目した地域形成

地 域 性 を 重 視 す る 地 域 性 を 重 視 す る 地 域 性 を 重 視 す る 地 域 性 を 重 視 す る

2 22

2  大 山 山 ろ く L A V 構 想  大 山 山 ろ く L A V 構 想  大 山 山 ろ く L A V 構 想  大 山 山 ろ く L A V 構 想 (1)

(1) (1)

(1)    「おこす」しくみ―「おこす」しくみ―「おこす」しくみ―「おこす」しくみ―計画策定のプロセス計画策定のプロセス計画策定のプロセス計画策定のプロセス   計画

  計画   計画

  計画 1111 ― テーマの発見  ― テーマの発見  ― テーマの発見 「自前型ふるさと調査の実施」 ― テーマの発見 「自前型ふるさと調査の実施」「自前型ふるさと調査の実施」「自前型ふるさと調査の実施」

      協働型民活による地域形成を図るうえで、重要な最初のステップは、市民自らが生活環境の見直しや地域資源の発見を通し て地域を知ることである。

      このため、市民・企業の活動領域を基本に、自然・歴史・文化を共有する地域を選定し、生活環境や地域資源に関する調査 を実施することを提案する。

      ここで得られた情報から、地域における問題点や可能性を抽出し、将来の社会変化の方向や市民ニーズに対応した活力ある 地域形成のための課題を抽出する。さらに、抽出された地域課題について、上位計画との整合を図りながら、実現に向けての 基本的な方向を市民・企業・自治体の協働により確立しようとするものである。

      協働にあたっては、市民を中心とするひと

..

資源に着目した地域形成を図ることから、情報の収集・提供は市民が主体となる べきと考える。

 大山山ろくLAV構想では、次の 4 つの理由から、厚木・秦野・

伊勢原・愛川・清川の3市1町1村の区域を選定し、モデルスタデ ィを行った。

①神奈川における二極化現象地域としての相模川以西地域。

②自然・歴史・文化を共有する地域としての大山・丹沢地域。

③産業構造の顕著な転換がみられる地域としての小田急沿線ハイテ クゾーン。

④将来プロジェクトによる地域構造変化が予測される地域としての 相模軸等の様々な県土構造の特性を包含する地域。

 まず、地域性を重視する観点から、当該市町村の職員の協力を得 て、地域に密着した人々に対するアンケート調査を中心に、地域 を掘りおこし、得られた情報を図−Aに示す「地域資源図」、参考 資料に示す「地域資源情報」及び「生活環境情報図」としてとりま とめた。今後、より広範囲に市民・企業を中心とする調査への展開

に期待するものである。

 この調査をもとに、大山山ろく地域の現況特性を分析したところ、

小田急線に沿った都市ゾーンと標高 100〜200m の歴史・生活文化の 集積ゾーンとそれ以上の高さの自然ゾーンの 3 つに大きく区分され る。その中でも、歴史・生活文化の集積ゾーンが大山山ろくに軸状 に展開しているところから、このゾーンを地域資源軸としてとらえ、

ゾーンのキレメから川が流れまちを潤している図−Bに示す「圏域 構造」を確認した。

 さらに、圏域構造の視覚的な特徴に着目して、大山山ろく地域コ ンセプトとして、次の図−4 に示す「緑の手」を位置づけた。

・大 山

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