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DSUは、本仕様において規定されているすべての配線構成(付属資料A参照)に対して共通に使用 可能です。したがって、DSUは、図8.1及び図8.12~8.14の波形マスクによって示される全 ての入力信号を受信した時に動作可能です。また、DSUは、8.5.3.2節に定められた伝送信号の公 称振幅に対して、+1.5dB~-7.5dBの範囲内にある任意の振幅の入力信号に対して動作可能で す。さらに、DSUは、TEの出力信号に許容される最大値までのジッタ(8.2.2節参照)を持つ図 8.1に示された波形に、8.6.2.1節に定められているような正弦波信号を重ね合わせた入力信号でも 動作可能です。

(注1) 斜線の部分は、パルス遷移の起り得る区域です。

(注2) この波形マスクは、付属資料Dの付図D.1に示された『最悪の場合の』構成及び8.2.1 節の波形(2)及び(3)に基づくものです。

1クロック期間の-7%の斜線部分は、線路長ゼロの受動バスをもつDSUに直接接続さ れた単一のTEの状態を考慮したものです。ただし、この波形マスクは、フレーミング、D チャネルビットパルスおよびそれらに関連する直流平衡ビットがとり得るより大きい振幅を 示すものではありません。上の波形マスクは遷移による影響を考慮するものではないことに 留意して下さい。

図8.12 短距離受動バス受信パルス波形マスク

(注1) 斜線の部分は、パルス遷移の起り得る区域です。

(注2) この波形マスクは、ケーブルの許容一巡遅延が減少していること以外、図8.12波形マス クと同じ「最悪の場合の」受動バス構成に基づいたものです。

1クロック期間の-7%の斜線部分は、線路長ゼロの受動バスをもつDSUに直接接続さ れた単一のTEの状態を考慮したものです。ただし、この波形マスクは、フレーミング、D チャネルビットパルス及びそれらに関連する直流平衡ビットがとり得るより大きい振幅を示 すものではありません。上の波形マスクは遷移による影響を考慮するものではないことに留 意して下さい。

図8.13 受動バス受信パルス波形マスク

(ポイント・ポイントまたは短距離受動バス配線構成で動作するように設計されたDSU)

(注1) 斜線の部分は、パルス遷移の起り得る区域です。

(注2) この波形マスクは、最悪の場合の延長受動バス配線構成に基づいたものです。これは、7 5Ωの特性インピーダンス、120nF/km のキャンパシタンス、96kHz で3.8dBの損失 を有するケーブルに対し、相互遅延が8.6.3節に示された最大値になるように接続された4 つのTEを有するケーブルで構成されます。

この波形マスクは、フレーミングビット、Dチャネルビット及びそれらに関連する直流平 衡ビットがとり得るより大きい振幅を示すものではありません。

上の波形マスクは、遷移による影響を考慮するものではないことに留意して下さい。

図8.14 延長受動バス受信パルス波形マスク

8.6.3 DSU受信部入力遅延特性

(注) 一巡遅延は、常にDSUの送信側および受信側におけるフレーミングパルスとそれに関連す る直流平衡ビットパルスのゼロクロス点の間で測定されます(付属資料A参照)。

8.6.2.2節で述べたようにDSUは、本仕様で規定しているすべての配線構成(付属資料A参照)

に対して共通に用いられます。すなわち、(1)短距離受動バス配線構成においては、10~13μsの範 囲の一巡遅延に対し、(2)ポイント・ポイント配線構成、並びに延長受動バス配線構成においては、1 0~42μsの範囲内の一巡遅延に対して動作可能です。ただし、延長受動バス配線構成の場合には、

異なるTEからの信号の相互遅延が、0~2μsの範囲内でなければなりません。

8.6.4 対地不平衡

給電および各ポートにおける2つの100Ωの終端を考慮して、ITU-T勧告G.117、4.1.

3節にしたがって測定した受信入力の縦電流減衰量(LCL)は、下記の条件を満たす必要がありま す(図8.10参照)。

(1) 10kHz ≦f≦300kHz :≧54dB。

(2) 300kHz <f≦1MHz :最小値は、54dBから20dB/decで減衰します。

8.7 外部電圧からの絶縁

インタフェースケーブルの電気的環境条件は、本仕様の規定対象外です。ただしIECパブリケー ション479-1、第2版(1984)は人体保護に関連し電流制限を規定しています。このパブリ ケーションでは、2kΩの抵抗を通して測定される接触漏れ電流の値を制限しています。受動バスに 接続された各々のAC給電端末に、上記漏れ電流を分配する必要があります。

8.8 相互接続媒体特性

インタフェースケーブル(orケーブル布線)は、より対線(2~4対を必要に応じて使用)を含 みます。このような対線は、しばしばユーザ構内配線系の一部となります。送受の対線の伝送特性は、

この勧告の要件に合うインタフェースを持つ装置の内部接続(IaからIb)に使われる時に満足な オペレーションが保証されなければなりません。考慮すべきケーブルパラメータの例としては、損失、

周波数対応の漏話損失、縦平衡度と雑音です。この勧告で規定される要件がインタフェース点Ia及 びIbにおいて定義される時に想定されるケーブル特性は、付属資料Aと付表D.1で論議されてい ます。適切なインタフェースケーブルを決定する際にも考慮すべきEMI条件を保証するためには、

特に縦平衡度(96kHz で43dB以上)のEMI条件を満足する上においても重要となります。

8.9 標準ISDN基本アクセスTEコード

標準ISDN基本アクセスTEコードと接続するために設計されたTEとともに用いる接続コード は、最長10m以下でなければならず、また、下記に合致したものでなければなりません。

(1) 最長7mのコード

(a) 送受信機能用ペアの最大キャパシタンスは、300pF未満でなければなりません。

(b) 送受信機能に用いられるペアの特性インピーダンスは、96kHz で75Ω以上でなければな りません。

(c) 任意のペアと送受信機能に用いられるペアの間の96kHz での漏話減衰量は、100Ωの終 端で60dB以上でなければなりません。

(d) コードは、両端でプラグに終端されなければなりません(個々の導線は、各端部でプラグ内 の同じコンタクトに接続されていなければなりません)。

(e) 個々の導線(両端のコネクタピンを含む)の抵抗は、3Ω(許容偏差を含む)を超えてはな りません。また、ケーブル対の導体間の抵抗の差分は、6%もしくは60mΩの大きい方の値 を越えてはなりません。

(2) 7mを超える長さのコード

(a) コードは、350pFのキャパシタンスが許されることを除いて、上の条件に合致するもので なければなりません。

TEは、接続コードをその一部として含むように設計される場合もあります。このときは、標準I SDN基本アクセスTEコードに関する規定は適用されません。

8.10 縦出力電圧

図8.15に示すように150Ωの終端抵抗間を縦方向に測定した時に、10kHz ~150kHz の 周波数帯域における受信回路と送信回路の間の縦方向電圧は制限されます。

LTとVLR≦24dbV (ピーク値)

LTとVLRは、DSUがINFO2をTEがINFO1を送信している時に測定します。

測定帯域幅は、3kHz でなければなりません。

図8.10の(注1)~(注5)はこの場合も同様に適用されます。

図8.15 縦出力電圧

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