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=ΔBCE

ドキュメント内 地方財政論 (ページ 44-63)

地方分権

=地方自治体は地域のニーズに即するよう公共サービス(地方公共 財など)を配分

⇒「希少な資源」(財源)の有効利用

⇒資源配分効率の改善(パレート改善)

A

A

u

u

*

 ˆ

B

B

u

u

*

 ˆ

地域Aの厚生改善

地方分権=限られた資源(財源)の中で地域のニーズに応じて公 共支出の選別を促し、取捨選択させる

⇔補助金のばら撒き

c

MBA

公共サービスX の限界便益

コストに見合わない

集権体制における地方の 補助金の要求水準

事業・政策 1

便益÷コスト

「無駄」

事業費

予算規模 優先順位

実施の有無

A

B

C

D

E F

G

H 予算規模

所定の予算規模に対して事業A,B,Cを実地

便益・コスト比率が1を超えてもDの実施は見送り 費用・便益分析

u0

u1

y*

Y=公共事業

-1 A

B

地域厚生水準

YからXへの代替

R

y

地方分権は地域の要求(ニーズ)を全て充足することは意味しない

-プラスの便益のある事業を全て実施することは効率には適わない -「フリーランチ」(ただ飯)はない

本来の地方分権

=限られた予算の中で地域のニーズに応じた予算配分・政策の優 先順位付け

ミクロ効率性とマクロ効率性の区別

-ミクロ効率性:所定の資源制約(利用可能な医療費の総額)

の枠内で「生産効率性」(所定の投入で最大の生産)、あるいは「配 分効率性」(ニーズに応じた資源配分・費用の最小化)の実現

-マクロ効率性:経済規模(GDP)に対する財政規模の適切性 と持続可能性(長期的財政収支の均衡)

財政再建はマクロ効率性の確保、地方分権はミクロ効率性の改善 ⇒補完関係

u0

u1

x y

x*

y*

0

Y=公共事業

X=福祉・医療 -1

A

B

C

地域厚生水準 財政再建

=補助金カット

地方分権=地方の裁量拡充

機会の格差=(地域の努力に依拠しない)財政力・財政運営(公共 財供給)コストの格差

選択の格差=地域のニーズ・選好、優先順位の違い

努力の格差

運の格差=「保険」(リスクシェア)の必要性

⇒政府間財政移転で解消するべきは「機会」と「運」の格差

ただし、現実に観察される格差はすべての要因を含む

⇒実現した格差に基づく財政調整は地方の主体性(選択)と努力へ の誘因を阻害しかねない。

*

uA

*

uB

uˆB

*

YA

*

X A XB*

*

YB

0 Y

X A

B

R

px

選択の 格差

XˆB

YˆB

Rˆ

'

機会の B

格差

ある地域Aでは他地域(例:B)に比べて福祉水準が低い

⇒選択の格差であれば、「他の公共サービス(例:教育)」提供を優先 した結果

ありうる反論

ー地域Aも福祉のためと国に補助金を要求するだろう

ー国が福祉のための補助金を与えれば地域Aの住民も喜ぶ

⇒自分の懐から出した(機会コストを払った)お金ではない!

⇒分権化は自己責任による自己決定を促すもの!

限界的財政責任≠全体的財政責任

⇒質的分権化が要請するのは、限界的財政責任

標準的な支出

地方独自の 支出増

財政移転・

地方債 地方税

限界的財政責任

0

*

uA

A

国からの財 政移転=S 可処分所得

=私的財消費

住民所得

地方税=T

地方公共支出 支出増 -1

地方税増

税と支出 がリンク

異なった地方政府が公共サービス(例:教育・医療)の質の向上、

コストの適正化に向けて様々な試みを行う

⇒「政策実験」(試行錯誤)が可能

例:民間委託、市場化テスト、業績評価、競争促進・誘因づけ等

⇒政策実験を通じて適正なサービス提供体制を「発見」

住民は同様の公共サービス供給の自治体間の成果(質・コスト)の 比較によって居住地域の政策実験の成否を判断

⇒政策の選別・淘汰が促進

集権的に行う場合に比べて新しい政策を試みる社会的リスクも低 い

地域のニーズに即した公共サービス配分=地方政府の「潜在能 力」

⇒潜在能力を顕在化させるかどうかは別の問題

地方政府の権限、能力、誘因の区別

地域住民と地方政府間の「プリンシパル・エージェント問題」

⇒地域住民の厚生を追求するよう「誘因づけ」が必要

「規律づけ」としての政府間(地域間)競争

地域間外部性(スピルオーバー)の存在

⇒ローカル・オプティマム≠社会的最適(効率・公平)

具体的にどの公共政策を分権化するか?

二つのアプローチ

-限定的分権化:集権化がデフォルト

-「補完性原理」:集権化の必要性が挙証されない権限は地方へ 留保(EU)

Money follows functionsの原則:支出権限の配分を受けて財源配

分を決定

⇔ 国と地方の財源の奪い合い=Revenue led decentralization

「地方政府の確立は、自治行政権、(条例により法令の規定への

「上書き」権など条例制定権を含めた)自治立法権、自治財政権を 有する完全自治体を目指す取組みでもあり、その運営は「自由と 責任、自立と連帯」、「受益と負担の明確化」の基本原則にもとづき 展開されるべき」(8頁)

⇒ 国の下部組織としての地方自治体からの脱却

地方の「自治事務でありながら、法令による義務付け・枠付けをし ている場合について・・(中央官庁から)回答がなかったときは、委 員会においては、法令による義務付け・枠付けの必要がないものと いう前提で作業を進める。」(40頁)

⇒ 分権化をデフォルト

地方自治体の 事務・事業

地方自治法 による分類

地方財政法 による分類

法定受託事務=地方自 治法第2条で9で列挙

自治事務=法定受託事務 以外の事務(残余)

補助事業=地方財政法10 10条の210条の310条の4

16条で規定

地方単独事業=補助事業以 外の事業(残余)

残余としての地方分権

「地方の担う事務と責任に見合った地方税財源の充実 確保をはかり、地方自治体が自らの責任で効率的な自 治体経営を行うことができる基盤をつくるためには、・・・

国と地方の税源配分について・・・5:5を念頭におく」

( 地方分権改革推進委員会第1次勧告 ( 2008年5月 ))

「税源移譲が行なわれても、移譲額が国庫補助負担金 廃止に伴い財財源措置すべき額に満たない地方公共 団体については、地方交付税・・を通じて確実に財源 措置を行なう」べき(地方六団体(平成 16 年 8 月)

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ドキュメント内 地方財政論 (ページ 44-63)

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