6.3.1 LM アダプターの動作概要
LM アダプターは、電源が投入(瞬停・停電後の復電時も同様)されてから最大50台の空調機を管理するため接続 状態および空調機の運転状態の収集などの初期化のための時間を必要とします。 コンフィグレーション・プロパテ ィの設定によって、LM アダプターの動作タイミングが異なりますので、システムの運用に応じた設計を行ってくださ い。
ネットワーク通信設定
(nciSet̲1)
ニューロンチップ 動作状態 (LON通信)
イベント出力 LM-AP電源
Power ON
変化時出力開始時間設定
(nciStartHrtBt )
関連するコンフィグレーションプロパティ
・変化時出力開始時間( nciStartOutTm)
・アップデート開始時間( nciStartHrtBt)
・イニシャル出力開始時間( nciInitStartTm)
(A) (B) (C)
(A) (B) (C)
ビル管理システムからの
操作・設定 不可 可能 可能
ビル管理システムからの
Poll(Fetch)による監視 不可 可能 可能 LM アダプターからの
変化時出力 不可 不可 可能
6.3.2 復電後の動作に関する設定
(1) ニューロンチップ(NC)通信開始時間の設定 1
NC の通信開始タイミングをネットワーク通信設定(nciSet̲1)により設定できます。
①「空調機イニシャルに同期」
LMアダプターと空調機との接続が完了した時点でNC の動作を開始します。
それまでは、NC は無応答(Ack も返しません)となります。
特に Poll(Fetch)により空調機の状態を取得する場合に使用します。
②「config に同期」
下記のコンフィグレーション・プロパティの設定時間の中で最短時間に同期して NC の動作を開 始します。それまでは、NC は無応答(Ack も返しません)となります。
特にイベント(変化時)出力により空調機の状態を取得する場合に使用します。
・変化時出力開始時間(nciStartOutTm)
・アップデート開始時間(nciStartHrtBt)
・イニシャル出力開始時間(nciInitStartTm)
設定時間
「空調機イニシ ャルに同期」
「configに同期」
LM-AP電源
Power ON
関連するコンフィグレーションプロパティ
・変化時出力開始時間( nciStartOutTm)
・アップデート開始時間( nciStartHrtBt ) ・イニシャル出力開始時間( nciInitStartTm)
NCの動作
LMアダプターと 空調機間の イニシャル完了
(2) イベント出力関連の開始時間設定
電源復帰後のイベント出力の開始タイミングは下表のコンフィグレーション・プロパティで設定することがで きます。
項目 設定内容と動作
変化時出力開始時間
(nciStartOutTm)
変化時出力を開始するタイミングを設定します。
電源復帰してから設定時間を経過するまでは、空調機の状態変化が発生し ても、LM アダプターは変数の出力を行いません。この間に空調機の操作・
設定を行うことは可能です。
アップデート開始時間
(nciStartHrtBt)
LM アダプターからの自動アップデート(定期的な状態通知)の開始タイミン グを設定します。
イニシャル出力開始時間
(nciInitStartTm)
イニシャル出力の開始タイミングを設定します。
ビル管理システムで保持している空調機の運転情報と実際の運転状態の イメージ合わせを行うために、電源復帰後の空調機の状態をLM アダプター から自動的に出力します。
(3) イメージ合わせの設定
空調機は、停電前の状態と停電復帰後の状態 1が変わる場合があります。その場合、ビル管理システム が保持している空調機の運転状態と実際の空調機の運転状態が異なることになります。空調機復電後の イメージを合わせるために LM アダプターは電源復帰後の一定時間経過後にイメージ合わせのためのイニ シャル出力を行うように設定することができます。
∇関連するコンフィグレーション・プロパティ
項目 設定内容と動作
イニシャル出力開始時間 (nciInitStartTm)
前述
イニシャル出力送信確保時間1 (nciInitOutTm̲1)
空調機毎の送信間隔を設定します。
各空調機の最初に出力される変数(運転状態出力)は、この設定時間間隔 を確保して出力されます。
イニシャル出力送信確保時間2 (nciInitOutTm̲2)
変数毎の送信間隔を設定します。
各空調機の各変数は、この設定時間間隔を確保して出力されます。
①動作概要
イニシャル出力開始時間(nciInitStartTm)が経過すると1号機から順に空調機の状態変数の出力を行い ます。 各変数の送信間隔は、それぞれのコンフィグレーション・プロパティで設定された時間間隔で出力さ れます。1 台毎のイニシャル出力時間がイニシャル出力送信確保時間1(nciInitOutTm̲1)を超えた場合は、
直前の室内ユニットの変数出力が完了したあとで次の室内ユニットの変数を出力します。
イニシャル出力開始時間 LMAP
LMAP電源
Power ON
イニシャル出力 送信確保時間1
イニシャル出力 送信確保時間1
イニシャル出力 送信確保
時間2
イニシャル出力 送信確保
時間2
イニシャル出力 送信確保
時間2 ビル管理システム
1号機の状態 2号機の状態 3号機の状態
空調機単位での出力イメージ
(2号機の状態)
運転 冷房 25℃ 弱
設定時間の目安
イニシャル出力送信確保時間1(Sec) = イニシャル出力送信確保時間2(Sec)×N ※Nの値(機種により異なる:対象となる変数の数で決まります)
PAC−YV02LMAP : N=5 PAC−YV03LMAP : N=12 PAC−YV82LMAP : N=16
1 空調機の設定により、復電後の動作(電源発停/復電自動復帰/通常<停止>)を設定することができます。
②複数台設置時の設定
同一システム上にLMアダプターを複数台設置してイニシャル出力を行う場合は、それぞれの出力が集中 しないように、イニシャル出力の開始時間をずらして設定してください。
イニシャル出力開始時間 LMAP̲001
LMAP電源
Power ON
ビル管理システム
設定時間の目安(LMAP̲002の場合)
イニシャル出力開始時間(LMAP̲002) = イニシャル出力開始時間(LMAP̲001) + Ti ×m LMAP̲001の管理アドレス最大値 : m(1〜50)
LMAP̲001のイニシャル出力送信確保時間2 : Ti
イニシャル出力開始時間 LMAP̲002
イニシャル出力開始時間 LMAP̲003