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 生活習慣病の予防をはじめとして、区民一人ひとりが生涯にわたり、心豊かに充実 して暮らせるよう、区民の健康づくりの取組を支援・推進します。また、病気になっ た場合には、安心して医療サービスが受けられるまちを目指します。

■ 将来像の実現に向けた、現状と今後3か年の方向性

 食事、運動、休養、そして飲酒・喫煙などの嗜好品の摂取などの生活習慣が、悪性 新生物(がん)や糖尿病・高血圧などの生活習慣病の発症に関与していることが明らか になってきています。

 区民のがんや生活習慣病を早期に発見する取組である、健(検)診等の受診率はこ れまでの取組により漸増している状況です。また、予防接種は、感染症へのり患や疾 病の重症化を予防するために重要なものです。

 区民が自身の健康の保持・増進に取り組むための知識や方法の周知・啓発に努める とともに、がんや生活習慣病の早期発見のための健(検)診等や各種予防接種を勧奨 する必要があります。あわせて、区民が健(検)診等を受診しやすい環境を整える必要 もあります。

 そこで、区民の健康づくりの取組を支援・推進していくため、ライフステージに合わせ て、食生活の改善や運動習慣の定着などの生活習慣病対策を推進するとともに、関係 機関と連携し、各種健(検)診等の受診環境の改善やより効果的な保健指導への参加 勧奨などに取り組んでいきます。

 また、社会全体の免疫水準の維持が期待できる定期予防接種について、ワクチンの 意義・効果や副反応などの情報提供を行い、一定の接種率を確保するよう、周知や接 種勧奨を行っていきます。

 さらに、かかりつけの医師・歯科医師・薬剤師の定着促進などによって、地域医療 の連携を支援し、区民が住み慣れたまちで、適切な医療を受けながら生活するための情 報提供や相談体制を充実することで、在宅療養の推進を図っていきます。

将来像 だれもがいつまでも笑顔で健康に暮らせるまち

2-4 健康づくり

生活習慣病予防対策

【指標の内容、設定理由・根拠】

 区民が健康で長生きできるようにするためには、運動習慣の定着や食生活の改善と いった健康的な生活習慣の確立が重要です。

 区の特定健康診査等実施計画(平成25年度~29年度)に基づき、区民が自らの健康 状態を把握できる健康診査の受診率向上を図るとともに、メタボリックシンドロームの対 象者に対して特定保健指導を実施し、メタボリックシンドロームの対象者を減少させて いきます。

 これらのことから、特定健康診査の受診者に対する特定保健指導対象者の割合を生 活習慣病予防対策の指標とし、過去の実績を踏まえ、目標値は毎年度のポイント減を 目指します。

 また、40歳未満の区民に向けた新たな取組として、若年層へ向けた健康意識の醸成 を図ります。

今後3か年の方向性の実現度を測るための指標

特定保健指導対象者の割合(%)

31

年度

30

年度

29

年度

28年度 27年度

26年度 25年度

24年度 23年度

0 15

10

5

(%)

0 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500

(人)

人数 割合

11.6 11.6

10.3 10.3 10.0 10.0 9.9 9.8 9.7

1,465 1,418 1,264 1,284 1,256 1,255 1,239 1,227 1,214

生活習慣の改善に向けた支援

【指標の内容、設定理由・根拠】

 健康日本21においては、「生活習慣の改善」が基本的な方向の一つとして掲げられて います。また、文京区健康に関するニーズ調査において運動を行っていない理由として「時 間がない」や「面倒」などが上位を占めていることから、日常生活の中で気軽に体を動か せる習慣を定着させていくことが必要といえます。

 そのため、区民が主体的に健康的な生活習慣を取り入れるような動機付けや行動変 容を支援する取組として、生活習慣病予防教室や講演会等の生活習慣病予防事業な どを実施しています。

 こうした支援により区民の意識が向上することは生活習慣の改善につながるため、複 数の教室等への参加者に統一的なアンケートを実施し、意識の向上度を指標とします。

 なお、従来、教室等のアンケート方法や内容が異なっていたため、現状においては8 割程度の方に意識の向上が見られているものと推定し、より向上度を高め、85%の意識 向上度を目指します。

※28年度から意識向上度の調査を開始

生活習慣病予防事業参加者の意識向上度(%)

31

年度

30

年度

29

年度

28年度 50

100 90 80 70 60

(%)

84.5 85.0 85.0 85.0

2-4 健康づくり

がんの早期発見・早期治療

【指標の内容、設定理由・根拠】

 区では、がん検診に関する国の指針(対象年齢、受診間隔、検診項目、精度管理等)

に基づき、各種のがん検診を実施しています。

 がんは、早期発見、早期治療により延命率が向上するとされていることから、がん予 防行動のきっかけとなるよう検診の普及啓発を図るとともに、受診者の利便性に配慮す ることで、各種がん検診の受診率増加を目指します。

 このため、区民の健康づくりの指標として、各種がん検診の受診率を指標として設定 します。

 なお、本区の検診受診率は、全ての検診で都全体の検診受診率を上回っております が、国の目標等も見据えた更なる検診受診率の向上に向け、過去の実績を踏まえたポ イント増を目指します。

各種がん検診の受診率(%)

31

年度

30

年度

29

年度

28年度 27年度

26年度 25年度

24年度 23年度

乳がん 5

40

35

30

25

20

15

10

(%)

子宮がん 胃がん 大腸がん

31.5

29.8 28.6

28.3

30.5

28.7

31.0 31.5 32.0

12.5 11.5 11.6 11.5 11.9

10.0

12.5 13.0 13.5

27.8 28.6

28.0

28.8

28.7

28.9

29.0 29.5 30.0

17.8 18.5 17.9 18.7 23.2 23.3 23.5 24.0 24.5

※胃がんの28年度は実績値

予防接種の勧奨

【指標の内容、設定理由・根拠】

 国の「麻しんに関する特定感染症予防指針」及び「風しんに関する特定感染症予防 指針」において、それぞれ接種率の目標が95%以上とされていることから、定期予防接 種であるMR(麻しん・風しん混合)ワクチンの第1期及び第2期の接種率を指標とし、

それぞれ95%以上とすることで、ウイルス伝播が起こりにくい集団免疫の獲得を目指します。

麻しん・風しんワクチンの接種率(%)

31

年度

30

年度

29

年度

28年度 27年度

26年度 25年度

24年度 23年度

第1期 80

105 100 95 90 85

(%)

第2期

90.7 91.0 91.8 91.0 92.0 92.0

94.3

102.0

97.7 97.2

95.6 95.6

95.0

95.0

95.0

95.0

95.0

95.0

2-4 健康づくり

■ 健康づくり ■

 ライフステージに応じた健康づくりに、区民が主体的に取り組み、心身ともに 健康的な生活習慣を確立するため、必要な相談や支援、意識啓発などを行います。

事業番号 区分

事業概要(3年間)

事業名

健01-01  食育イベントや、生活習慣病予防や食習慣をテーマにした 講習会、食育ボランティアの育成、ホームページでの情報発 信等を通じ、健全な食生活を支援します。

食育普及 事業量

野菜塾 12回

子ども野菜塾 3回

野菜大使 60人

ハピベジ加盟店 新規30店

食育イベント 3回

事業費 9百万円

健01-02 40歳以上の国民健康保険加入者及び後期高齢者医療制度 加入者等に対し健康診査及び保健指導を実施するとともに、

40歳未満の若年層に向けた取組を行い、健康に対する意識の 醸成を図り、行動変容を促します。

 また、次期特定健康診査等実施計画及びデータヘルス計画 を策定し、計画に基づいて事業を実施します。

健康診査・保健指導

事業量

特定健康診査受診者数 43,099人

特定保健指導実施者数 1,230人

若年層の健康意識醸成 12,000人

生活習慣病リスクの高い若年層への 重症化予防 720人

特定健康診査等実施計画及びデータ ヘルス計画策定

事業費 1,037百万円

将来像の実現に向けた、今後3か年の計画事業

*ハピベジ  区民による野菜メニューの提供・普及事業として、実施する「ぶんきょうHappy Vegetable大作戦」の 通称

事業番号 区分

事業概要(3年間)

事業名

健01-03  メタボリックシンドロームの予備軍等を対象に、栄養・運動 の実践を取り入れた健康づくり教室を開催するなど、生活習慣 病に関する正しい知識を普及し、区民の生活習慣病を予防し ます。

生活習慣改善の支援

事業量

講習会 6回

予防教室 21回

栄養指導 27回

ウォーキング 144回

健康スキルアップ 144回

禁煙指導 237回

ファミリースポーツデー 3回

事業費 12百万円

2-4 健康づくり

■ 健康診断・健康相談 ■

 疾病の早期発見・早期治療とその回復につなげるため、各種健康診断や健康 相談等の予防のための活動を進めるなど、必要な支援を行います。

事業番号 区分

事業概要(3年間)

事業名

健02-01  がんを早期に発見し、治癒効果を高めるため、各種がん検 診を実施します。

各種がん検診 事業量

受診者 延べ135,183人 事業費 1,234百万円 健02-02 歯周疾患の早期発見、早期治療、悪化を予防し、成人の 口腔衛生の保持増進を図るため、区民(30歳から70歳まで5 歳ごと)を対象とし、歯周疾患検診を実施するとともに、かか りつけ歯科医の定着を推進します。

歯周疾患検診

事業量

受診者 9,521人 事業費 59百万円

健02-03  感染症の予防及びまん延防止の対策として、結核患者の治 癒支援、感染症発生時の防疫措置、エイズ・性感染症予防 の普及啓発等を実施します。

結核・感染症予防対 策事業 事業量

結核患者医療費公費負担 1,956件

定期病状調査・服薬支援 915件

感染症積極的疫学調査 150件

レッドリボン展 3回

事業費 51百万円

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