技術の獲得を図り、研究開発能力の向上に尽力。
日米共同研究の実績
2008年3月
化学剤の迅速かつ正確な検知が可能で、操作および処理方法を簡素化した携格型化学剤自動検知装置、
およびその試験評価技術に関する研究 携帯型化学剤自動検知器
2007年3月
航空燃料(JP-4及びJP-8)およびそれらの工ンジン排気にさらされる者への影要に関する研究 航空燃料およびそれらのエンジン排
気にさらされる者への影響
2006年4月
艦艇の戦闘指揮システムにオープン・アーキテクチャ技術を適用することによって、情報処理能力を向上さ 艦載型戦闘指揮システム せる研究
2006年4月
高出カ半導体素子を適用した、艦艇用フエーズド・アレイレーダ枝術に関する研究 艦載型対空レーダー
2005年4月
先遣材料および構造技術の適用による、ステルス性および残存性を向上した艦艇の船体 システムに関する研究
先進船体材料・構造技術
2002年3月
無線機の主要機能をソフトウェアによって実現するソフトウェア無線機の基礎技術に関する研究 ソフトウェア無線機
2002年3月
海上自衛隊の次期固定翼哨戒機(P-X)と米海軍の将来多用途海上航空機(MMA)の搭載電子 機器を対象とし、相互運用性の確保などについての研究
P-3Cの後継機の搭載電子機器
2000年3月
被弾時における発射薬への意図しない誘爆を回避する発射薬の基礎技術に関する研究 野戦砲用高安全性発射薬
1999年8月
海上配備型上層システム(現在の海上配備型ミッドコース防衡システム)のミサイルの4つの主要構成品
(赤外線シーカ、キネティック弾頭、第 2 段ロケットモータ及びノーズコーン)に関する研究 弾道ミサイル防衛技術
1999年6月
浅海域における音波の伝搬、海底での反射などの特性の分析・解析に関する研究 浅海域音響技術
1998年5月
固体燃料と液体酸化剤による推進の制御が可能な推進装置の基礎技術に関する研究 先進ハイブリッド推進技術
1998年3月
戦闘機の射出座席に乗員拘束装置及び座席安定化装置を付加するための研究 射出座席
1996年9月
目に対して安全性の高い波長のレーザーを使ったレーダー装置の基礎技術に関する研究 アイセーフ・レーザーレーダー
1995年10月
セラミック材料を適用したディーゼルエンジンの基礎技術に関する研究 戦闘車両用セラミック・エンジン
1995年10月
潜水艦の耐圧殻などに使う超高張力鋼材の溶接基礎技術に関する研究 先進鋼技術
1992年9月
外部からの空気を加えて、ロケット固体燃料を2次燃焼させるための基礎技術に関する研究 ダクテッドロケット・エンジン
共同研究・開発実施のた めの政府間取極の締結
概要
時期項目
29
個別検討
(H16)
BMD 以外
武器
米国以外
提供不可例外化
(H16)
例外化
(S58年)
米国
BMD 関係 共同開発・共同生産 テロ・海賊
対策支援等
武器技術
個別検討
(16年) 輸出不可
58・16年談話で例外化済み 16年談話で「個別検討」
凡例:
(参考)武器輸出三原則等の取扱の概略図
30
購入 販売
B国に武器を購入してもらう見 返りとしてB国に何らかの代償 を付与
B国の装備品メーカーが製造する構成品 A国が製造する装備品
【A国企業】(供 給国)
【B国政府・企業】(購 買国)
装備品等の輸出 A国から武器を購入する見返
りにA国に何らかの代償を要 求
【見返りの例】
A国が製造する装備品のパーツ にB国製品を組み込ませ、B国 の防衛産業の雇用を創出させ るなどして防衛生産・技術基 盤の活性化に寄与
<オフセット取引のイメージ>
31
防衛関係取引に係るオフセット取引について
オフセット取引とは、防衛関係の物品・役務(武器等)に関する取引の際に、購買国側への見返りとして、供給国側が何らかの代 償を与える取引のこと。海外では自国の防衛生産・技術基盤の維持・育成のためにオフセット取引を活用している国が多数存在。
米国商務省報告によれば、米国か らギリシャへのオフセット措置を含 む契約件数は85億ドル、51件(93
~06年累計)で2位 防衛大臣の定める額(1000万ユーロ)以上の防衛装備品の
調達(輸入)に際しては、オフセット取引の見積もりを提示(法 律に規定。オフセット措置の対象は防衛関連企業のみ)
オフセット振興政策 (Policy of Offset Benefits)
ギリシャ
米国商務省報告によれば、米国か らイタリアへのオフセット措置を含 む契約件数は25億ドル・9件(93
~06年累計)で7位。
防衛装備品の輸入を行なう際に、オフセット取引を行うことさ れている(オフセット措置の対象は防衛分野のみで安全保障 上、真に必要と認められる物品・情報技術当の取引に限定)
オフセット取引規則
イタリア
オフセット取引により、合弁企業が 42社が成立(うち防衛関連企業は 5社)。最近では、オフセット措置と して高等教育や保健分野への投 資も実施されている模様
防衛装備品調達を行なう場合、4億サウジリヤル以上の契約 に関し、オフセット投資に関する交渉が行なわれる(オフセット 措置の対象は防衛分野に限定されない)。
経済オフセットプログラム (Economic Offset Program)
サウジアラビア
備考(実績等)
概要 施策名
国名
F16導入のオフセットとしてK-50練 習機開発のための技術の一部を 米国より移転
防衛分野で10万ドルを超える海外からの購入が行なわれる 際、契約額の50%以上の”value”に相当するオフセットが行 なわれることが法律により規定(従来はオフセット措置の対象 は防衛分野のみであったが、昨年8月から防衛分野以外もオ フセットの対象となった)。
防衛オフセットプログラム (Defense Offset Program)
韓国
米国商務省報告によれば、米国か ら英国へのオフセット措置を含む 契約件数は105億ドル、47件
(93~06年累計)で1位 1000万ポンド以上の防衛装備品等を輸入する際、国内防衛
関連企業に新たな防衛関係の生産活動などの創出や技術移 転オフセット提出の機会を提供。入札の中途、英国防省と外 国企業との間でオフセット取引に関する協議が行なわれる。
産業参加政策
(Industrial Participation Policy)
英国
※各国の公刊資料などに基づいて作成 32
オフセット取引に関する各国の施策の具体例
4.検討の概要等について
33
国内基盤の衰退のおそれ 厳しい財政事情 装備品の高性能化・高価格化
企業統合等による 競争力強化等
優れた海外製品の導入 国内調達数量の減少
比較的少ない 政策的制約
(輸出管理政策等)
防衛生産・技術基盤の検討の概要
<欧米における状況>
装備品の高機能化・
高価格化 国際共同開発の推
主要国間での紛争可能 進等
性の低下
コストを抑制し、優れた装備品を調達できる施策の検討
国内基盤の喪失による中長期的かつ安定的な防衛力の維持・向上に支障をきたすおそれ
「選択と集中」による維持・育成すべき防衛生産・技術基盤の明確化
・企業側にとっての安定経営と官側にとっての効率的かつ合理的な装備品等の取 得を両立させる施策の検討
・その他施策の追求(民間転用の推進など)
⇒方向性
市場が国内に限定
将来戦闘の様相 我が国の技術水準
<将来の見通し>
「防衛生産・技術基盤」の維持・育成は安全保障政策の基礎
34
<防衛生産・技術基盤を取り巻く環境>
<防衛生産・技術基盤の現状>
防衛大臣と防衛関連企業の意見交換会の開催について
北澤防衛大臣、榛葉防衛副大臣、長島防衛大臣政務官、楠田防衛大臣政務官をはじめ、
幕僚長などの各機関の長や関係局長などの防衛省幹部 (計16名)
官民の情報共有や政策対話を通じ、防衛生産・技術基盤の活性化を図っていく礎とするため、
防衛省幹部と国内の主要防衛関連企業の経営責任者等が一同に会して、直接意見交換を行う新 たな試みを実施。
○ 出席者
・企業側(順不同)
・防衛省側
三菱重工業、三菱電機、富士重工業、島津製作所、三井造船、川崎重工業、東芝、IHI、富士通、
小松製作所、アイ・エイチ・アイ・マリンユナイテッド、日立製作所、ユニバーサル造船、
川崎造船、IHIエアロスペース、日本製鋼所、沖電気工業(計17社)から会長・社長などの代表 権を有する経営責任者など
○ 期日等
平成22年1月21日(木) 7:30~9:00 (都内ホテルにて開催)
35
○ 武器輸出三原則等の見直し
・防衛関係の技術交流ができないため、国際的な防衛技術進歩に遅れ、「技術鎖国」の弊害が出始めている。国内産 業の技術力強化のための輸出管理政策の見直しが必要。
・技術の孤立化・陳腐化を避けるため、米国以外との技術提携、共同開発も必要。武器を輸出するということではな く、先端技術については、技術提携、共同開発が必要。
企業側の発言のポイント
36
企業側からは、厳しい防衛産業の現状を踏まえて、装備品の調達や研究開発の方向性の予見可能
性を高める中長期的な防衛産業戦略の策定の必要性、企業による効率化努力が報われるような契 約制度の見直し、“技術鎖国”解消のための武器輸出三原則等の見直しなどについて発言。
○ 防衛産業の現状について
・輸入品のブラックボックス化や調達総額に占める国内への投資額の減少により、国内防衛産業基盤の弱体化、自 衛隊の運用支援にも支障が出るおそれ。すでに防衛事業から撤退している企業もある。
・防衛関連売上額の急激な減少と同時に、将来的な装備品の方向性の見通しがつきにくく、民間企業における生 産・技術基盤の維持が困難。
・一部の業種では事業性が確保できず、民生部門との両輪経営で操業を維持。
・欧米では、防衛事業は企業のステータスとなるが、我が国はそうではない。社内のモチベーションの維持が困難。
○ 装備品の調達や研究開発の方向性の予見可能性を高める中長期的な防衛産業戦略の策定の必要性について
・防衛事業は、防衛省の調達が企業経営に直接影響を与えることから、適切な予算措置や「選択と集中」に基づい た重点投資分野の明確化などを踏まえた防衛産業戦略の策定が必要。
・企業にとっての事業の評価軸は、年間収益の安定性にある。中長期的な防衛事業継続のための装備品調達や研究 開発の計画の明示が必要。
○ 契約制度の見直しによる防衛市場の魅力向上
・企業による努力が報われるよう、契約制度の見直しが必要。