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 文京区は、緑や歴史、文化、教育環境などに恵まれています。そのような中で、学 校や地域での人とのかかわりを通して、豊かな知性と確かな学力や他人を思いやる心を 身に付けるとともに、学校を核として家庭や地域が連携し、子ども一人ひとりが「個」

として尊重され、共に楽しく学び合うまちを目指します。

■ 将来像の実現に向けた、現状と今後3か年の方向性

 本区の年少人口が増加する中、平成28年度において、区立小学校の児童は8,112人 で増加傾向にあります。区立中学校の生徒は2,022人で減少傾向にありますが、児童数 増の影響が次第に表れ、今後増加することが想定されます。

 今日、子どもを取り巻く教育環境も、情報化やグローバル化が一層進展する社会経済 を反映し、急速に変化しています。

 また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を控え、体力向上・生涯スポー ツへの関心を高めるとともに、子どもたちが何らかの形で、東京2020大会に貢献する態 度を育成していくことも求められています。

 そこで、全ての子どもが社会や環境の変化に対応していくため、確かな学力や豊かな 人間性、健やかな体の調和のとれた「生きる力」を一層育んでいきます。

 また、コミュニケーション能力や情報活用能力を高め、よりよい人間関係を築くととも に、社会の一員としての自覚を持ち、地域や社会の発展に貢献する力を育てます。

 さらに、特別な支援が必要な子どもを含めた一人ひとりの個性や能力に着目し、最大 限に伸ばすとともに、自尊感情、自己肯定感を高めていく教育活動を推進します。

 地域ぐるみの学校支援としては、地域の人材の力を得て、学校、家庭、地域の連携・

協力体制の整備を進めます。

 また、区内大学等と連携した不登校対策事業の強化や乳幼児期から青年期までの

将来像 豊かな環境と人とのかかわりの中で、

子どもが「個」として尊重され、共に学び合うまち

自ら学び考え課題を解決する子どもの育成

【指標の内容、設定理由・根拠】

 学習指導要領では基礎的・基本的な知識・技能の習得及び習得した知識等を活用し、

問題解決するために必要な思考力・判断力・表現力及び体験活動を通して主体的に学 習に取り組む態度を育成することが求められています。

 教育振興基本計画では、「生きる力」=「知・徳・体のバランスのとれた力」の育成を 教育施策の柱に位置付け、「授業改善推進プラン」に基づく指導方法の工夫・改善など により、児童・生徒の学力の向上を図っています。その「知」の指標として、児童生徒 の授業理解度を設定します。

 全国学力・学習状況調査において、「国語、算数(数学)の授業の内容はよく分かり ますか」の項目に、国語で「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」と回答した割合の 合計と、算数(数学)で「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」と回答した割合の合 計の平均を指標とします。

 

    

 平成28年度の区の実績が88.7%で、都の82.2%、国の80.5%を上回って います。高水準の維持を目指し、対象の児童が変わる中でも継続的に88%

以上を保つことを目標とします。

 

    

 平成28年度の区の実績が74.1%で、都の73.2%、国の71.8%を上回って います。高水準の維持を目指し、対象の生徒が変わる中でも継続的に 76.5%以上を保つことを目標とします。

小学校

中学校

※23年度は東日本大震災の影響等により調査を実施していない。

※28年度は実績値

全国学力・学習状況調査における国語・算数(数学)の授業理解度(%)

31

年度

30

年度

29

年度

28年度 27年度

26年度 25年度

24年度 小学校 60

100

90

80

70

(%)

中学校

88.0 88.0 88.0

76.5 76.5 76.5

85.3 87.1 88.2 88.0 88.7

74.1 74.2

70.8 74.3

71.7

小・中学生の体力の増進

【指標の内容、設定理由・根拠】

 保健体育科では、生涯にわたって健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現す ることを重視しています。また、「アクティブプラン to 2020 総合的な子供の基礎体力 向上方策(第3次推進計画)」(東京都教育委員会)では、体力を高める基礎を、児童・

生徒の「基本的生活習慣の定着」「栄養・運動・休養(健康三原則)」「アクティブライフ の実践」と捉え、総合的に児童・生徒の体力・運動能力を向上させていくことが示され ました。区においても、小学校での「体力向上推進プラン」の実践や実技の専門指導員 の派遣に加え、中学校における連合体育行事、運動部活動の充実、武道・ダンス指導 員の配置などにより、児童・生徒の体力の向上を図っています。そこで、東京都統一体 力テストにおける体力合計点を指標とし、総合的に児童・生徒の体力・運動能力を向上 させていきます。

 

        

   平成28年度の実績値は都の平均とほぼ同じです。都が設定し た32年度までの目標値(男女の合計点116点)を目指します。

 

       

   平成28年度の実績値は都の平均を下回っています。都が設定し た32年度までの目標値(男女の合計点97点)を目指します。

小学校第5学年 中学校第2学年

※28年度は実績値

「アクティブプラン to 2020」で示された、小学校5年生と中学校2年生の 体力テストの具体的目標値の合計点(点)

31

年度

30

年度

29

年度

28年度 27年度

70 120 110 100 90 80

(点)

小学生 中学生

86.8 86.7 89.3 91.9 94.5

111.6 110.3 111.8 113.3 114.8

【指標の内容、設定理由・根拠】

 教育振興基本計画では、「生きる力」=「知・徳・体のバランスのとれた力」の育成を 教育施策の柱に位置付け、自他の違いを認め、自分も他者も大切にできる心の教育、

いのちの教育を進めるとともに、社会の一員としての規範意識や倫理観、全ての人への 思いやりの心などを育む道徳教育を進めています。その「徳」の指標として、全国学力・

学習状況調査において、「人の役に立つ人間になりたいと思いますか」の項目に「当てはま る」と回答した割合を指標として設定します。

 

    

 平成28年度の区の値が国の71.2%、都の69.8%を上回っているため、高 水準の維持を目指し、対象の児童が変わる中でも継続的に78%以上を保つ ことを目標とします。

 

    

 平成28年度の区の値が国の69.3%、都の65.9%を下回っているため、国・

都の水準を目指し、31年度までに71%とすることを目標とします。

小学校

中学校

※23年度は東日本大震災の影響等により調査を実施していない。

※28年度は実績値

「人の役に立つ人間になりたいと思う」項目における肯定度(%)

31

年度

30

年度

29

年度

28年度 27年度

26年度 25年度

24年度 55

85 80 75 70 65 60

(%)

64.5 65.3

63.4 64.0 65.1 67.0 69.0

71.0 71.1

77.5 78.9

73.7

77.1 78.0 78.0 78.0

小学校 中学校

いずれの関係機関にも関わっていない不登校児童・生徒数の減少

【指標の内容、設定理由・根拠】

 不登校の背景は多様であり、更に様々な要因が複合的に重なり合っていることから、

不登校児童・生徒への対応には、児童・生徒一人ひとりの気持ちに寄り添って、その状 況を十分把握し、様々な関係機関との関わりの中で、児童・生徒及び保護者へのきめ 細かい支援を継続していくことが重要です。

 そこで、「いずれの関係機関にも関わっていない」という不登校児童・生徒の率を指標 とし、その人数を減少させることで、学校復帰や社会的自立を支援します。

 

    

 関係機関や各小学校との連携を促進することにより、「いずれの関係機関 にも関わっていない」という人数を毎年度3.5ポイントずつ減少させ、平成31 年度までに1.4%とすることを目指します。

 

    

 関係機関や各中学校との連携を促進することにより、「いずれの関係機関 にも関わっていない」という人数を毎年度2ポイントずつ減少させ、平成31年 度までに1.2%とすることを目指します。

小学校

中学校

関係機関と関わっていない不登校児童・生徒の率(%)

31

年度

30

年度

29

年度

28年度 27年度

26年度 25年度

0 20

15

10

5

(%)

5.5

9.2 9.2

7.2

5.2

3.2 1.2

8.1

3.3

15.4

11.9

8.4

4.9

1.4

小学校 中学校

事業番号 区分

事業概要(3年間)

事業名

教01-01 いじめ対策について点検するとともに、関係機関との連携を 深め、いじめ問題への対応力の強化を図ります。

 また、早期発見・早期対応に向けた組織的な対応力を高め るとともに、いじめ対応マニュアルの改訂により、教員の対応 力を向上させます。

いじめ問題対策事業

事業量

いじめ対応マニュアルの改訂

いじめ対策委員会 6回

いじめ問題対策委員会 15回

アサーションプログラム 延べ90校

ゲートキーパー研修 3回

事業費 1百万円

教01-02

事業概要は、教05-02(73ページ)に掲載 文京ふるさと学習プロ

ジェクトの推進

■ 豊かな人間性の育成 ■

 互いに信頼し合い、他人を思いやる心を養うため、集団生活を通じ、子ども一 人ひとりの個性を尊重しながら、いじめの未然防止や男女平等などの人権教育を はじめ、豊かな人間性の育成を図る教育を推進します。

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