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高齢者の居住安定確保に向けた課題

第2章 高齢者をとりまく状況と課題

2 高齢者の居住安定確保に向けた課題

【課題1】

◆高齢化の進展と高齢者を支える世代の人口の減少

山梨県の人口は 2000(平成 12)年の約 88 万 8 千人をピークに減少に転じ、今後は ゆるやかに減少していく(1-1-1 参照)ことが予想され、高齢者を支える世代の人口 が減少する一方で、高齢者人口は増加を続け、高齢化率は 2035(平成 47)年に 36.4%

になると見込まれています(1-1-2 参照)。

◆高齢者のみ世帯(単身・夫婦のみ)の増加

山梨県全体の世帯数は 2015(平成 27)年からは減少に転じるものの、世帯主が 65 歳以上の夫婦のみ世帯数は 2025(平成 37)年に約 4 万 3 千世帯・13.7%に達し、高 齢者単身世帯は 2035(平成 47)年に約 4 万 5 千世帯・15.4%に達する(1-1-4 参照)

と見込まれています。

また、要支援・要介護認定者数は 2016(平成 28)年に約 3 万 7 千人に達する(1-5-1 参照)など、高齢者人口の増加に伴い要介護認定者数も増加する傾向にあります。

高齢者のみ世帯(単身・夫婦のみ)への支援

○ 都市化や核家族化の進展などにより高齢者の単身世帯や夫婦のみ世帯が増加して います。

このため、高齢者向け賃貸住宅や老人ホーム等の整備など、地域で高齢者の暮ら しを支援することが必要です。

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第2章 高齢者をとりまく状況と課題

【課題2】

◆9割を占める高齢者世帯の持ち家率

高齢者のいる世帯の住宅の所有関係では持ち家が 9 割を占めており、単身・夫婦の み以外の世帯では 94.1%、高齢夫婦世帯では 93.5%となっていますが、高齢単身世帯 の持ち家率は 78.1%とやや低く、2 割強は借家居住となっています(1-3-2 参照)。 平成 25 年住宅・土地統計調査によれば、高齢単身世帯・高齢夫婦世帯総数約 7 万 3 千世帯のうち、最低居住面積水準未満世帯は 1.5%・約 1 千世帯、誘導居住面積水準 以上世帯は 84.4%・約 6 万 1 千世帯であり、持ち家の 9 割以上が誘導居住面積水準 を満たしている一方、民営借家では最低居住面積水準未満世帯が多くなっています

(1-3-3 参照)。

良質な持ち家ストックの確保と借家の最低居住面積水準の向上

○ 県内の高齢者のいる世帯の多くは持ち家居住であり、その多くが誘導居住面積水 準を満たしています。一方で、単身世帯中心とみられる民営借家では最低居住面積 水準を満たしていない住宅もみられます。

このため、バリアフリーなど良質な持ち家ストックの確保に努めるとともに、借 家の最低居住面積水準向上を促進していくことが必要です。

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第2章 高齢者をとりまく状況と課題

【課題3】

◆進む持ち家のバリアフリー化

何らかの高齢者向け設備がある住宅の割合は高齢者のいる世帯の 62.5%であり、

持ち家で 66.3%と高いものの、借家では 27.3%にとどまっています。持ち家では室 内への手すり設置が 56.9%、またぎやすい高さの浴槽が 28.1%、車いすで通行可能 な幅が 22.6%、屋内の段差解消が 20.9%、車いす通行可能なアプローチが 13.9%で あるのに対し、借家では 21.2%、9.8%、7.6%、9.8%、7.6%と大きく下回ってい ます(1-3-5 参照)。

◆高齢期も住み慣れた住宅での居住継続の希望

高齢期における住み替えや住宅改善については 7 割近くが特に考えていないもの の、約 14%が現在の住宅をリフォームして住み続けたい意向を持っています(1-4-1 参照)。高齢期に向けて住み替えを考えている人は全体の 15%程度であり、希望する 居住形態としては「持家(一戸建)」を希望する世帯が多く、42.4%となっています。

また、「民営賃貸住宅」「市区町村営、都市再生機構・公社などの賃貸住宅」「サービ ス付きの高齢者向け住宅」についても、全国とほぼ同等の希望がみられます(1-4-2 参照)。

住み慣れた住まいでの居住継続支援と多様な住まいの確保

○ 持ち家では誘導居住面積水準の達成やバリアフリー化も進んでおり、高い持ち家 率を背景に終生住み慣れた住宅で過ごしたい人が多くなっています。一方で、一部 には高齢者に配慮した設備のある住宅で安心して暮らしたいという人もいます。

このため、住み慣れた住まいでの居住を支援するとともに、高齢者向け賃貸住宅 の整備など高齢者一人ひとりの暮らし方に応じた住まいの確保が必要です。

○ 高齢というだけで入居を制限されるなど、高齢者が賃貸住宅に入居する際には、

いろいろな制約を受けることがあります。

このような制約を取り除き、高齢者が安心して円滑に賃貸住宅に入居できるよう 環境を整備することが必要です。

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第2章 高齢者をとりまく状況と課題

【課題4】

◆高齢者の住生活の安心を支えるサービスが提供される環境の整備

「山梨県の高齢者の住まい(平成 29 年度)」の状況を見ると、高齢者単身・夫婦の みの要配慮高齢者世帯(2,180 世帯)に対して、高齢者向け賃貸住宅(1,562 戸)が 少なく、サービス付きの高齢者向けの賃貸住宅の整備が必要です(1-6-3 参照)。

◆賃貸住宅を望む声

本県においては、高齢者のいる世帯の持ち家率が 9 割と高く(1-3-2 参照)、高齢 期の住まいの意向でも、住み替えを希望する人のなかでも居住形態は持家(一戸建)

を望んでいる人が多くなっていますが、一方では民営賃貸住宅や市区町村営、都市再 生機構・公社などの賃貸住宅、サービス付きの高齢者向け住宅を望む声もみられます

(1-4-2 参照)。

ケア付公的賃貸住宅のストック活用とサービス付き高齢者向け住宅の確保

○ 要配慮高齢者世帯についてはケア付公的賃貸住宅のストックを活用するととも に、暮らし方にあった住まいを選択できるよう、民間のサービス付き高齢者向け住 宅の確保を進めることが必要です。

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第3章 高齢者の居住の安定確保に向けた基本的方針

第3章 高齢者の居住の安定確保に向けた基本的方針

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