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(1)予測地域

予測地域は、調査地域と同様とした。

(2)予測地点

予測地点は、「7-2-4-1-1 建設機械稼働による騒音」(図7-2-4-1.2(7-164頁参照))と 同様に、敷地境界の4地点とした。予測地域は、敷地境界より概ね100mの範囲とした。

また、予測高さは、地上1.2mとした。

(3)予測対象時期

予測対象時期は、供用時において事業活動が定常となる時期とした。

(4)予測手法

① 予測項目

予測項目は、ごみ処理施設稼働による騒音レベル(最大稼働時の定常騒音)とした。

② 予測の手順

ごみ処理施設稼働による騒音の予測手順は、図7-2-4-1.9に示すとおりとした。

図 7-2-4-1.9 ごみ処理施設稼働による騒音レベルの予測手順

事業計画

設備機器の稼働条件設定

・種類、規格

・台数、配置

伝搬理論式

各音源別の騒音レベルの合成 予測地域の設定

施設の騒音レベル 予測時期の設定

設備機器の パワーレベル 立地特性

③ 予測式

建屋内に設置される機器の音は、壁の透過損失、距離による減衰、回折による減衰を 経て受音点に達する。それぞれ次の方法により予測計算を行った。なお、工場棟の外壁 面を、5m四方程度に分割しそれぞれ点音源で代表させる手法を用いた。予測手法等の 詳細は資料編(資料3-3)に示す。

【室内壁際の騒音レベルの算出】

音源より発せられた騒音が壁際まで到達したときの値は、その距離をr(m)、室定 数をRCとして次式により求めた。

=L+10 log10( + ) ここで、 L:壁際の騒音レベル(デシベル)

:騒音源のパワーレベル(デシベル)

r :騒音源から受音点までの距離(m)

Q :音源の指向係数

(半自由空間にあるものとしQ=2)

RC:室定数(m2

RC= 、A= S×α、α=

【外壁面放射パワーレベル】

外壁面からの放射パワーレベルは次式により求めた。

wo=Lwi-TL+10 log10

wi=Ls+10 log10(S=1m2

ここで、 L :壁際の単位面積に入射するパワーレベル(デシベル)

4 RC

1-α i=1Σ

i×α

i=1 Σ

i=1 Σ A :吸音力(m2

α :平均吸音率 α:部材の吸音率 S:部材の面積(m2) n :部材の数

Q 4・π・r

【外部伝搬計算】

距離減衰式に騒音の回折減衰量を減じて算出した。

r=Lw -8-20 log10r-R

ここで、 Lr :騒音レベル(デシベル)

w :外壁面全体のパワーレベル(デシベル)

r :音源から予測地点までの距離(m)

R :回折減衰量(デシベル)

10 log10N;13 1≦N R= 5±8|N|0.438 -0.341≦N<1 0 N<-0.341 N:フレネル数(=2δ/λ)

λ:波長

δ:行路差(=a+b-c)

受音点において複数の音源からの寄与がある場合には、次式により合成騒音レベルを 求めた。

ここで、L : 受音点の合成騒音レベル(デシベル)

: 個別音源による受音点での騒音レベル(デシベル)

n : 音源の個数

a b

音源 c 受音点 行路差







n l i

10 Li

10 10

log

10        

④ 予測条件 ア.音源条件

音源として配置する設備機器の種類、台数及び騒音レベルは、表7-2-4-1.11に示す とおりとした。また、設備機器の配置場所は、資料編(資料1-2)に示す。予測は、

昼間はすべての設備機器が同時稼働する状態とし、夜間はごみ投入扉や破砕機等に係 る一部の設備機器が停止する状態として行った。

表7-2-4-1.11 ごみ処理施設稼働による騒音予測の音源条件

設備機器名称 台数

(台)騒音レベル

(デシベル) 夜間 停止

設置場所

階数 場所

熱回収施設

機器冷却水ポンプ 2 83

1階

炉室

ボイラ給水ポンプ 2 85

脱気器給水ポンプ 2 80

空気圧縮機 3 89 用役設備室

押込送風機 2 86

誘引通風機 2 101 炉室

粗大ごみ破砕機用油圧装置 3 95 ○ 油圧設備室

窒素発生装置 1 81

用役設備室

酸素発生装置 1 96

給じん装置用油圧装置 2 72 1階、4階 炉室

蒸気タービン発電機 1 96

2階

タービン発電機室

ごみ投入扉用油圧装置 1 88 ○

プラットホーム

低速二軸回転破砕機 1 105 ○

蒸気復水器 4 100 4階 復水器置場(屋外)

ごみクレーン 2 80

5階 ごみピット上部

クーリングタワー 3 74 冷却塔置場

マテリアル リサイクル 推進施設

金属類圧縮機 1 96 ○

1階 資源搬出室

ペットボトル圧縮梱包器 1 86 ○

排風器 1 90

注)騒音レベルは、機側1mの騒音レベルである。

イ.建築物等の条件

本事業では、設備機器は建屋内への配置を基本とするとともに、蒸気タービン発電 機については内側に吸音処理を施した独立部屋に収納し、蒸気復水器については復水

(5)予測結果

ごみ処理施設稼働による騒音の予測結果は、表7-2-4-1.12及び図7-2-4-1.10(1)、(2) に示すとおりである。

地上1.2mにおける等騒音レベル線をみると、敷地境界における最大値は、昼間は対象 事業実施区域の南東側において52デシベル、夜間は南側において49デシベルであり、規制 基準値を下回るものと予測する。

表7-2-4-1.12 ごみ処理施設稼働による騒音の予測結果

単位:デシベル

予測地点 予測結果

規制基準値注)

昼間 夜間

予測地点 の予測値

地点A 50 46

昼 間:60 朝・夕:55 夜 間:50 地点B 45 43

地点C 50 47 地点D 46 46 敷地境界における

騒音レベル最大値 52 49

注)銚子市環境保全条例に基づく一般の騒音(その他の地域)の規制基準。

調整池

管理棟 工場棟 車庫棟 洗車棟 計量棟

ストックヤード

地点A

地点B

地点C

地点D

3.環境保全措置

図 7-2-4-1.10(2) ごみ処理施設稼働による騒音予測結果(夜間)

1:5,000 0 50m 100m 200m

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