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第 4 章 騒音の特徴を利用した騒音低減 21

5.3 音質評価指標

5.3.1 評価方法

次に,低減前の騒音と低減後の騒音で音の大きさがどれだけ減少するかを評価するため に次式で示すラウドネスの減少量LRからを調べた.

LR=Lorg−Lsup (5.3)

ここで,Lorgは低減前のラウドネスの値,Lsupは低減後のラウドネスの値である.もし,

ラウドネスが減少すれば,騒音が聴覚に与えるダメージが低減できたと言える.

低減前の騒音と低減後の騒音で甲高さがどれだけ減少するかを評価するために次式に 示すシャープネスの減少量KRを調べた.

KR=Korg−Ksup (5.4)

ここで,Korgは低減前のシャープネスの値,Ksupは低減後のシャープネスの値である.も し,シャープネスが減少すれば,低減後の騒音は甲高さが減少したと言える.

最後に,次式に示すラウドネスの時間変動を評価するラフネスの低減前と低減後の減少 量RRを評価することによって,騒音が低減できたかを調べた.

RR =Rorg−Rsup (5.5)

ここで,Rorgは低減前のラフネスの値,Rsupは低減後のラフネスの値である.もし,ラ フネスが減少すれば,騒音の時間変動が小さくなったと言える.

5.3.2 評価結果

図5.3〜図5.5に各音質評価指標の低減前から低減後の減少量を示す.図5.3はラウド

ネスの減少量,図5.4はシャープネスの減少量,図5.5はラフネスの減少量の結果である.

横軸は騒音の音圧レベル,縦軸は各指標の減少量である.

図5.3より,音圧レベル100 dBのとき,定常騒音である白色雑音,ピンク雑音,バブ ル雑音のラウドネスでは50 soneの減少が,間欠騒音であるマシンガン雑音と衝撃騒音で あるインパルス性雑音では20 soneの減少が確認できた.また,音圧レベルの上昇に伴っ て,ラウドネスの減少量が増加していることが確認できた.

図5.4より,音圧レベルが100 dBのとき,定常騒音である白色雑音,ピンク雑音,バ ブル雑音のシャープネスでは0.1 acumの減少を,間欠騒音であるマシンガン雑音と衝撃 騒音であるインパルス性雑音では0 acumの減少が確認できた.また,音圧レベルの上昇 に伴って,ラウドネスの減少量が増加していることが確認できた.また,シャープネスの 減少量は騒音の音圧レベルの変化に依存しないことがわかった.

図5.5より,音圧レベルが100 dBのとき,定常騒音である白色雑音,ピンク雑音,バ ブル雑音のラフネスでは0.05 asperの減少が,間欠騒音であるマシンガン雑音では0.73

asperの減少が,衝撃騒音であるインパルス性雑音では0.25 asperの減少が確認できた.

60 80 100

Sound pressure level [dB]

0 10 20 30 40 50 60 70

Reduced loudness [sone]

White Pink Babble

Machine gun Impulse

図 5.3: ラウドネスの減少量

60 80 100

Sound pressure level [dB]

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1

Reduced sharpness [acum]

White Pink Babble

Machine gun Impulse

図 5.4: シャープネスの減少量

60 80 100

Sound pressure level [dB]

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1

Reduced roughness [asper]

White Pink Babble

Machine gun Impulse

図 5.5: ラフネスの減少量

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