(1)静岡型地域包括ケアシステムと健康長寿のまちづくり
住み慣れた自宅でずっと、人生の最期まで自分らしく暮らせるよう、静岡市の特徴である地域 の「つながる力」と、健康寿命が長い「元気な高齢者」の活躍により、①医療・介護の専門職の 連携による支援の輪と、②地域の市民の連携による支援の輪を構築し、この二つの支援の輪が連 携して、本人・家族を支援する「静岡型地域包括ケアシステム」の構築(「自宅でずっとプロジェ クト」)を推進している。
さらに、健康寿命の延伸のために、市民生活に密着した幅広い施策を連携させ、「健康長寿のま ちづくり」を推進する。
「健康長寿のまちづくり」のイメージ
白く輝く 山 頂
富士山の本体 山 腹
八方に広がる 裾 野
① 山 頂
: 医療・介護が必要となっても、自宅でずっと暮らせる体制
⇒ 「つながる力」を活かした医療・介護の専門職の連携
② 山 腹
: ずっと自立して暮らせるよう、介護予防・生活支援と住まいの確保
⇒ 「つながる力」と「元気な高齢者」を活かした地域の市民の連携
③ 裾 野
: いつまでもずっと健康で人生を楽しめるまちづくり
⇒ 幅広い施策の連携 健康長寿のまちづくり
静岡型地域包括ケアシステム
健康寿命の延伸
専門職の連携
地域の市民の連携
幅広い施策の連携 歯科医師
薬剤師 看護師
医師
ケアマネジャー
介護ヘルパー
管理栄養士 作業療法士
・理学療法士
・柔道整復師
自治会
ボランティア 民生委員
地域の市民
シニアクラブ 支援団体
地区社協 市社協
企業・事業者 地域包括支援センター
(例)
社会福祉法人
まちづくり
産業・就労 教育・生涯学習
文化・交流 健康づくり
子ども・子育て インフラ
本人・家族
(2)地域包括支援センター事業
高齢者の総合相談、権利擁護、介護予防マネジメント、介護支援専門員への支援を行う地域包 括支援センターを委託により、24 ヶ所に設置している。また、その円滑かつ適正な運営を図る ため「地域包括支援センター運営協議会」を設置している。
平成 28 年4月1日現在
●地域包括支援センター(地域包括支援センター名称は、『静岡市〇〇区〇〇地域包括支援センター』です。)
区 名称 委託法人名 住所 主な対象区域
葵
区
城西 社会福祉法人 静岡厚生会 葵区北番町 17-5
(JA さくらの郷内1階)
番町、安西、青葉、駒形、
新通、田町 城東 社会福祉法人
静岡市社会福祉協議会 葵区安東二丁目 13-1 伝馬町、城内、横内、安東 麻機
千代田 社会福祉法人 駿府葵会 葵区竜南二丁目 1-38 麻機、竜南、千代田、城北 長尾川 社会福祉法人 天心会 葵区瀬名六丁目 18-5 千代田東、北沼上、西奈南、
西奈 美和 社会福祉法人 楽寿会 葵区与左衛門新田 74-6
(楽寿の園内)
足久保、美和、安倍口、井宮、
井宮北
賤機 社会福祉法人 楽寿会 葵区昭府二丁目 7-17 梅ケ島、大河内、玉川、松野、
賤機北、賤機中、賤機南 井川 社会福祉法人
静岡市社会福祉協議会
葵区井川 1133-2
( 静 岡 市 井 川 高 齢 者 生 活 福 祉 セ ン タ ー 内)
※窓口機能のみ
井川
服織 社会福祉法人 駿河会 葵区羽鳥六丁目 4-3
(スニップビル 1 階) 服織西、南藁科、服織
藁科 社会福祉法人 駿河会 葵区富沢 1542-46
(ラポーレ駿河内) 中藁科、清沢、大川
駿 河 区
小鹿 豊田
社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部静岡県済生会
駿河区小鹿一丁目 1-24
(小鹿苑内) 東源台、東豊田、西豊田
八幡山 株式会社 アクタガワ 駿河区有東二丁目 12-10 森下、富士見 大谷
久能 社会福祉法人 駿府葵会 駿河区根古屋 289-1
(久能の里内) 大谷、久能
大里 中島
社会福祉法人
静岡市社会福祉協議会
駿河区中野新田 349-1
(エン・フレンテ内) 大里西、中島
大里
高松 社会福祉法人 天竜厚生会 駿河区登呂五丁目 9-22 中田、大里東、宮竹、南部 長田 社会福祉法人 静和会 駿河区みずほ二丁目 12-7 長田東、長田南、川原 丸子 社会福祉法人 静和会 駿河区丸子二丁目 4-16 長田北、長田西
清 水 区
港北 社会福祉法人
静岡市社会福祉協議会
清水区本郷町 5-8
(セブンスターマンション 1 階) 辻、江尻、袖師 興津川 社会福祉法人 清承会 清水区承元寺町 1341
(白扇閣内) 興津、小島
両河内 社会福祉法人 花園会 清水区和田島 688 両河内
港南 社会福祉法人 清雲会 清水区万世町一丁目 1-30
(巴の園内) 入江、浜田、岡、船越、清水
高部 社会福祉法人 清水福祉会 清水区柏尾 387-2
(柏尾の里内) 高部
飯田
庵原 セントケア中部 株式会社 清水区石川本町 5-7 飯田、庵原
松原 社会福祉法人 静清会 清水区折戸五丁目 16-3 不二見、駒越、折戸、三保
有度 社会福祉法人 恵和会 清水区長崎新田 296-5 有度
蒲原 由比
社会福祉法人
静岡市社会福祉協議会
清水区蒲原 721-4
(白銀すこやかセンター内)
蒲原、由比 清水区由比北田 450
※窓口機能のみ
① 地域包括支援センターにおける相談件数等 (平成 27 年度実績)
相談延べ件数 相談者(当事者)数 介護支援専門員への支援 介護予防プラン
(二次)作成者数 運営協議会の開催 49,761 件 (実) 23,945 人 1,624 人 1,633 回 851 人 3 回 平成 27 年度事業費 661,215,127 円
内訳:地域包括支援センター事業費 495,439,660 円、ケアマネジメント事業費 164,679,000 円、地域包括支援センター運営協議会費 1,096,467 円
② 地域包括支援センター職員等研修事業 (平成 27 年度実績)
地域包括支援センターの円滑な運営のため、地域包括支援センター職員を対象とした研修を 実施している。
研修名 回数 受講者
地域包括支援センター職員研修 5 回 106 人
介護予防従事者研修 1 回 195 人
平成 27 年度事業費 1,232,600 円
③ ケアマネジメントリーダー活動支援事業 (平成 27 年度実績)
要介護者等に、より良いサービスの提供ができるよう、市内の介護支援専門員への支援体制 を強化するため、実務経験に応じた各種研修や弁護士による法律相談を実施している。
内容 回数 受講者数
主任介護支援専門員等資質向上研修 1 回 185 人
弁護士相談 10 回 20 人
平成 27 年度事業費 369,629 円
④ 高齢者虐待対策事業 (平成 27 年度実績)
平成 18 年4月から施行された高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法 律(高齢者虐待防止法)に基づき、各福祉事務所高齢介護課及び地域包括支援センター等を中 心に虐待への対応を行っている。
また、生命に関わる被虐待者を緊急に分離保護するため、社会福祉法人の協力を得て、特別 養護老人ホーム(併設の短期入所用ベッド)に常時入居可能な2ベッド確保している。
内容 件数等
虐待通報件数(在宅分) 109 件
虐待件数(在宅分) 79 件
高齢者一時保護施設利用者実人数 4 人
高齢者一時保護施設利用日数 87 日
高齢者虐待防止研修会 2 回 受講者 178 人 平成 27 年度事業費 4,860,308 円
(3)在宅医療・介護連携の推進
医療ニーズと介護ニーズを併せ持つ高齢者の増加が見込まれることから、高齢者が住み慣れた 地域において暮らし続けることができるよう、在宅医療と介護の連携を推進する。
① 在宅医療・介護連携協議会 (平成 27 年度実績)
医療、介護等の関係者による静岡市在宅医療・介護連携協議会を設置し、事業の検討、情報 交換等を行っている。
また、具体的な事業の実践、検証を行う企画部会、ICT部会、啓発・研修部会、地域支援 部会を設置し、継続的な検討を行っている。
平成 27 年度事業費 2,227,262 円
② 小圏域における在宅医療推進モデル事業 (平成 28 年度~)
小学校区程度のモデル地域を設定し、医療と介護の連携チームによる在宅医療・介護を具体 的に実践し、地域の専門職による支援体制を構築する。
また、地域の方々の協力を得て連携を図るとともに、地域の市民に事業の成果を積極的に発 信する。
平成 28 年度モデル地域(小学校区等) 7 か所
行政区 モデル地域
葵区 番町小学校区、大川小学校区 駿河区 東源台小学校区、長田東小学校区
清水区 清水江尻小学校区、清水岡小学校区、飯田庵原・高部圏域 ③ 医療・介護・福祉スーパーバイザー人材配置事業 (平成 28 年度~)
高齢者が在宅でも安心して暮らせるよう、病院や地域包括支援センター等に対して、かかり つけ医の紹介や介護サービスの手配等に関する助言や情報提供、関係機関との調整などを行う スーパーバイザーを静岡・清水の両医師会に委託して配置する。
④ 市民、専門職を対象とした研修会等の開催 (平成 27 年度実績)
医療・介護・福祉等の専門職への在宅医療・介護連携に係る研修や市民向けに在宅医療出前 講座を実施している。
内容 回数 受講者
市民向け在宅医療出前講座 43 回 1,382 人
市民向け公開講座 2 回 641 人
専門職向け講演会・研修会 2 回 339 人
平成 27 年度事業費 1,086,395 円
(4)認知症施策の推進
認知症の早期診断・早期対応や専門的医療のための仕組みを整備するとともに、地域全体で認 知症高齢者等とその家族を支える体制づくりに取り組んでいる。
① 認知症初期集中支援推進事業 (平成 27 年度実績)
医療・保健・福祉等の専門職で構成されたチームにより、認知症が疑われる方や認知症の方 の家庭を訪問し、アセスメントや家族支援などの初期の支援を包括的、集中的に行う。
平成 27 年度事業費 498,000 円
② 認知症地域支援推進員の設置 (平成 27 年度実績)
医療機関と介護サービス及び地域の支援機関を繋ぐコーディネーターとして認知症地域支援 推進員を地域包括支援センター等に配置し、医療と介護の連携強化、認知症ケアパスの作成な ど地域における支援体制の構築を図る。
設置場所 推進員人数
本庁 1人
地域包括支援センター(3 ケ所) 3 人
平成 27 年度事業費 228,000 円