第142条【電気使用場所の施設及び小出力発電設備に係る用語の定義】
一 低圧幹線 第147条の規定により施設した開閉器又は変電所に準ずる場所に施設した低圧開 閉器を起点とする、電気使用場所に施設する低圧の電路であって、当該電路に、電気機械器具
(配線器具を除く。以下この条において同じ。)に至る低圧電路であって過電流遮断器を施設 するものを接続するもの(新)
二 低圧分岐回路 低圧幹線から分岐して電気機械器具に至る低圧電路(新) 三 低圧配線 低圧の屋内配線、屋側配線及び屋外配線(新)
四 屋内電線 屋内に施設する電線路の電線及び屋内配線(新)
七 接触電線 当該電線に接触してしゅう動する集電装置を介して、移動起重機、オートクリー ナその他の移動して使用する電気機械器具に電気の供給を行うための電線(旧第199条で定義 されていたものに下線部分が追加。意味に変更なし。)
八 防湿コード 外部編組に防湿剤を施したゴムコード
九 電気使用機械器具 配線器具以外の電気を使用するための電気機械器具(新―解説)
○第144条 (裸電線の使用制限)
第144条 電気使用場所に施設する電線には、裸電線を使用しないこと。ただし、次の各号のい ずれかに該当する場合は、この限りでない。
一 がいし引き工事による低圧電線であって次に掲げるものを、第157条の規定により展開し た場所に施設する場合
イ 電気炉用電線
ロ 電線の被覆絶縁物が腐食する場所に施設するもの
ハ 取扱者以外の者が出入りできないように設備した場所に施設するもの 二 バスダクト工事による低圧電線を、第163条の規定により施設する場合
三 ライティングダクト工事による低圧電線を、第165条第3項の規定により施設する場合
四 接触電線を第173条、第174条又は第189条の規定により施設する場合 五 第183条に規定する特別低電圧照明回路を施設する場合
六 電気さくの電線を第192条の規定により施設する場合
(コメント)「電線」に係る条文とした。配線、電線路の電線が含まれる。
○第 146 条(低圧配線に使用する電線)【旧第 164 条、第 214 条】
低圧配線に使用する電線のうち、直径1.6mmの軟銅線同等以上のものでなくてもよい電線が使 用できるとして認められていた制御回路等の具体例として自動制御回路、遠方操作回路、遠方監 視装置の信号回路その他これらに類する電気回路と明確にされたほか、低圧配線に使用する絶縁 電線の許容電流の値は、短時間に使用する場合は適用しなくても良いとされた。
第146条 低圧配線は、直径1.6mmの軟銅線若しくはこれと同等以上の強さ及び太さのもの又は断 面積が1mm2以上のMIケーブルであること。ただし、配線の使用電圧が300V以下の場合において 次の各号のいずれかに該当する場合は、この限りでない。
一 電光サイン装置、出退表示灯その他これらに類する装置又は制御回路等(自動制御回路、
遠方操作回路、遠方監視装置の信号回路その他これらに類する電気回路をいう。以下この条 において同じ。)の配線に直径1.2mm以上の軟銅線を使用し、これを合成樹脂管工事、金属管 工事、金属線ぴ工事、金属ダクト工事、フロアダクト工事又はセルラダクト工事により施設 する場合
二 電光サイン装置、出退表示灯その他これらに類する装置又は制御回路等の配線に断面積 0.75mm2以上の多心ケーブル又は多心キャブタイヤケーブルを使用し、かつ、過電流を生じた 場合に自動的にこれを電路から遮断する装置を設ける場合
三 第172条第1項の規定により断面積0.75mm2以上のコード又はキャブタイヤケーブルを使用 する場合
四 第172条第3項の規定によりエレベーター用ケーブルを使用する場合
○第 153 条(電動機の過負荷保護装置の施設)
第4号が追加。電技省令第65条に規定されているもの。
第153条 屋内に施設する電動機には、電動機が焼損するおそれがある過電流を生じた場合に自 動的にこれを阻止し、又はこれを警報する装置を設けること。ただし、次の各号のいずれかに 該当する場合はこの限りでない。
一 電動機を運転中常時取扱者が監視できる位置に施設する場合
二 電動機の構造上又は負荷の性質上、その電動機の巻線に電動機を焼損するおそれがある過 電流が生じるおそれがない場合
三 電動機が単相のものであって、その電源側電路に施設する過電流遮断器の定格電流が15A
(配線用遮断器にあっては、20A)以下の場合 四 電動機の出力が0.2kW以下の場合
○第 156 条(低圧屋内配線の施設場所による工事の種類)
合成樹脂線ぴ工事が削除される。
○第162条(金属ダクト工事)
金属ダクト工事による低圧屋内配線をする場合において、ダクトを垂直に施設する場合は、電 線をクリート等で堅固に支持することが規定された。(第1項第六号追加 解説より)
○第164条(ケーブル工事)
2 電線を直接コンクリートに埋め込んで施設する低圧屋内配線は、次の各号によること。
一 電線は、MIケーブル、コンクリート直埋用ケーブル又は第120条第6項に規定する性能を満 足するがい装を有するケーブルであること。
二 コンクリート内では、電線に接続点を設けないこと。ただし、接続部において、ケーブル と同等以上の絶縁性能及び機械的保護機能を有するように施設する場合は、この限りでな い。
○第 167 条(低圧配線と弱電流電線等又は管との接近又は交差)
【旧第 189 条、第 211 条、第 221 条】(省令第 62 条)
合成樹脂管工事、金属管工事、金属可とう電線管工事、金属線ぴ工事、金属ダクト工事、バ スダクト工事、フロアダクト工事又はセルラダクト工事により施設する低圧配線の電線と弱電 流電線とを、同一の管、線ぴ若しくはダクトの中に施設できる弱電流電線として、リモコンス イッチ、保護リレーその他これに類する制御用のものが事例として明確化された。(第3項第二 号イ)
3 合成樹脂管工事、金属管工事、金属可とう電線管工事、金属線ぴ工事、金属ダクト工事、バ スダクト工事、フロアダクト工事又はセルラダクト工事により施設する低圧配線の電線と弱電 流電線とは、同一の管、線ぴ若しくはダクト若しくはこれらのボックスその他の附属品又はプ ルボックスの中に施設しないこと。ただし、低圧配線をバスダクト工事以外の工事により施設 する場合において、次の各号のいずれかに該当するときは、この限りでない。
一 低圧配線の電線と弱電流電線とを、次に適合するダクト、ボックス又はプルボックスの中 に施設する場合。この場合において、低圧配線を合成樹脂管工事、金属管工事、金属可とう 電線管工事又は金属線ぴ工事により施設するときは、電線と弱電流電線とは、別個の管又は 線ぴに収めて施設すること。
イ 低圧配線と弱電流電線との間に堅ろうな隔壁を設けること。
ロ 金属製部分にC種接地工事を施すこと。(関連省令第10条、第11条)
二 弱電流電線が、次のいずれかに該当するものである場合
イ リモコンスイッチ、保護リレーその他これに類するものの制御用の弱電流電線であっ て、絶縁電線と同等以上の絶縁効力があり、かつ、低圧配線との識別が容易にできるもの
ロ C種接地工事を施した金属製の電気的遮へい層を有する通信用ケーブル(関連省令第10 条、第11条)
○第 176 条(可燃性ガス等の存在する場所の施設)
本条において可燃性のガスと引火性物質のある場所の施設について規定されているが、これらの 物質に解釈で示されていた説明が取り入れられた。
【可燃性ガス等の存在する場所の施設】(省令第 69 条、第 72 条)
第 176 条 可燃性のガス(常温において気体であり、空気とある割合の混合状態において点火源 がある場合に爆発を起こすものをいう。)又は引火性物質(火のつきやすい可燃性の物質で、そ の蒸気と空気とがある割合の混合状態において点火源がある場合に爆発を起こすものをいう。) の蒸気(以下この条において「可燃性ガス等」という。)が漏れ又は滞留し、電気設備が点火源 となり爆発するおそれがある場所における、低圧又は高圧の電気設備は、次の各号のいずれかに より施設すること。
(以下省略)
○第 177 条(危険物等の存在する場所の施設)【旧第 194 条、第 216 条】
本条において危険物と火薬類のある場所の施設について規定されているが、これらの物質に解釈 で示されていた説明が取り入れられた。
第177条 危険物(消防法(昭和23年法律第186号)第2条第7項に規定する危険物のうち第2類、
第4類及び第5類に分類されるもの、その他の燃えやすい危険な物質をいう。)を製造し、又は 貯蔵する場所(第175条、前条及び次条に規定する場所を除く。)に施設する低圧又は高圧の電 気設備は、次の各号により施設すること。
2 火薬類(火薬類取締法(昭和25年法律第149号)第2条第1項に規定する火薬類をいう。)を製 造する場所又は火薬類が存在する場所(第175条第1項第一号、前条及び次条に規定する場所を 除く。)に施設する低圧又は高圧の電気設備は、次の各号によること。