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電子成果品のチェック

6. 電子成果品の作成

6.12. 電子媒体作成

6.12.2. 電子成果品のチェック

(1) 電子納品チェックシステムを用いた電子成果品のチェック

受託者は、作成した電子成果品をCD-Rへ格納する前に、「電子納品に関する要 領・基準(案)」に沿って作成されていることを、国土交通省国土技術政策総合研 究所の最新の「電子納品チェックシステム」を利用してチェックします(図 6-27 参照)。

また、電子成果品の作成で適用した要領・基準(案)の版、ボーリング、土質 試験及び地盤調査などのファイル数量の確認を行います(図 6-28参照)。

電子納品チェックシステムを 国総研Webサイトから入手します。

http://www.nilim-ed.jp/index_dl.htm

XML

DTD INDE_D03.DTD

INDEX_D.XML

電子納品チェックシステム によるチェック

ダウンロード

エラー表示の確認

REPORT DRAWING

SURVEY BORING PHOTO

「電子納品チェックシステム」は、国総研Webサ イト「CALS/EC電子納品に関する要領・基準」か らダウンロードします。

その際、適用するバージョンを確認します。

チェックシステムでは、

次の内容のチェックを行います。

・ファイル名

・管理項目

・管理ファイル(XML)

・PDFファイルのセキュリティ

・CADファイルのレイヤ名

・ボーリング交換用データ

・データシート交換用データ

チェック結果画面にエラー表示された場合、

メッセージを確認して該当箇所を修正します。

図 6-27 電子納品チェックシステムを用いた電子成果のチェック

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「電子納品チェックシス テム」を実行します。

チェック完了後、成果品の作成で 適用した要領・基準(案)の版情報

(例:平成16年06月版)が表示さ れます。特記仕様書に記載されて いる要領・基準(案)の版情報と整 合するかを確認します。

要領・基準(案)の版情報の確認後、

ファイル集計結果が表示されます。

ボーリング、土質試験及び地盤調査 などのファイル数量を確認します。

図 6-28 電子納品チェックシステムによる要領・基準(案)の版、ファイル数量の確認

電子成果品のチェックには、国土交通省版電子納品チェックシステムをご利用く ださい。

なお、国土交通省版電子納品要領・基準と横浜市版電子納品要領・基準では違い があるため、国土交通省版電子納品チェックシステムではエラーとなる項目があり ますが、横浜市版電子納品要領・基準に従った記入がされていれば、このエラーは 無視することとします。

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表 6-14にエラー箇所と発生原因を示します。

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表 6-14 運用の違いによるエラー箇所およびその内容

要領・基準類等名称 エラー箇所 エラー発生の原因

横浜市版デジタル写真管理情 報基準(案)

写真区分 国土交通省版では、「着手前及び完成写真」

を記入するが、横浜市の場合、「着工前及び 完成写真」を記入するため、指定外の用語が 記入されていると判断される。

国土交通省版電子納品チェックシステムとは別に、市販の電子納品作成支援ソフ トやCADソフトには、独自のチェック機能を持ったものがあります(表 6-15参照)。

表 6-15 チェックシステム・チェック機能の確認項目

確認項目 備考

国土交通省版電子納品チェッ クシステム

管理ファイルのフォーマット確 認

フォルダ名確認 ファイル名確認 レイヤ名確認 使用文字の確認

電子納品を電子納品保管管 理システムに登録するため に、データ形式を最小限に とどめたチェックをしてい ます。

市 販 電 子 納 品 支 援 ソ フ ト や CAD ソフトのチェック機能

上記確認項目以外の例

CAD データで使われている線種

CAD 製図基準(案)では、あく まで例として提示している 線種や線色までチェックし ています。

CAD データで使われている線色

横浜市では、発注者の負担を最小限にとどめるため、国土交通省版電子納品チェ ックシステムにて確認しエラーがなければ、最終成果として電子納品を受け付ける ものとします。

(2) ブラウザ等による管理ファイルのチェック

受託者は、電子成果品の作成後、すべての管理ファイルをブラウザ等で表示し、

業務件名等の基本的な情報、経度・緯度の位置情報が正しく記入されていること を、目視により確認を行います。

スタイルシートを利用することにより、XMLで記述されているデータを表形 式で見ることができます(「9.2 スタイルシート(XSLファイル)の活用」参照)。 1)業務管理ファイル(設計業務等の電子納品要領(案)に従った内容確認)

ア) 業務件名等の業務の基本的な情報の確認

イ) 境界座標の経度・緯度の確認(「(4) 経度・緯度のチェック」参照)

2)地質情報管理ファイル、コア写真管理ファイル、土質試験及び地盤調査管理フ ァイル、その他管理ファイル(国土交通省版の地質要領に従った内容確認)

ア) ボーリング名、標高、掘進長、試料番号、深度等の基本的な情報の確認 イ) 経度・緯度の位置情報の確認(「(4) 経度・緯度のチェック」参照)

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3) 図面管理ファイル(CAD製図基準(案)に従った内容確認)

ア) 図面名、縮尺等の基本的な情報の確認

イ) 基準点情報の経度・緯度の確認(基準点情報が経緯度座標で記入されてい る場合のみ、「(4) 経度・緯度のチェック」参照)

(3) ビューア等によるボーリング交換用データのチェック

受託者は、電子成果品の作成後、すべてのボーリング交換用データについて、

記入ミス、記入漏れがないか確認を行います。

ビューア等を利用することにより、XMLで記述されているデータをボーリン グ柱状図様式で見ることができます(「9.1 ビューアの利用」参照)。

ビューア等により表示されたボーリング交換用データ(XML データ)を電子 柱状図(PDFデータ)と比較し、内容に相違がないか確認を行います。

(4) 経度・緯度のチェック

受託者は、電子成果品の作成後、管理ファイルに記入されている経度・緯度情 報について確認を行います。

経度・緯度情報のチェックに当たっては、インターネットによる地図閲覧サー ビスなどを利用する方法があります。

ア) 測量成果電子納品「業務管理項目」境界座標入力支援サービス http://psgsv.gsi.go.jp/koukyou/rect/index.html

イ) 地図閲覧サービス

http://watchizu.gsi.go.jp/

「測量成果電子納品「業務管理項目」境界座標入力支援サービス」ホームペー ジを利用して、経度・緯度をチェックする方法は次のとおりです。※8

※8 ボーリング交換用データについても目視により経度・緯度のチェックを行う必要がありますが、電子納 品チェックシステムによりボーリング交換用データと地質情報管理ファイルの経度・緯度の整合性の確認 を行うことから、目視による経度・緯度のチェックは地質情報管理ファイルのみで結構です。

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「任意の境界座標を取得」を クリックし、手順に沿って対 象地域を選択

報告書または図面とし て添付されている位置 図の範囲を指定

管理ファイルに記入されて いる経度・緯度が範囲内か を確認

緯度経度 東端: 136°55' 42"

西端: 138°55' 23"

北端: 34°42' 39"

南端: 34°42' 22"

図 6-29 経度・緯度のチェック方法

(5) SXFブラウザによるCADデータのチェック

受託者は、電子成果品の作成後、すべての図面についてCAD製図基準(案)に 従っていることの確認を行います。※9

1) 必須項目(CAD製図基準(案)、地質要領に従った内容確認)

ア) 作図されている内容(データ欠落・文字化け等)

イ) 適切なレイヤに作図(レイヤの内容確認)

ウ) 紙図面との整合(印刷時の見え方とデータとの同一性確認)

エ) 図面の大きさ(設定確認)

オ) 図面の正位(設定確認)

カ) 輪郭線の余白(設定確認)

キ) 表題欄(記載事項等内容確認)

ク) 尺度(共通仕様書に示す縮尺)

※9 線種・線色等については、「CADガイドライン、第2業務編、4.3. CADデータ作成に際しての留意点」

を参照してください。

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2) 任意項目(横浜市版「CAD 製図基準(案)」 、国土交通省版「地質要領」の原 則に合っていること)

ア) 線色 イ) 線種 ウ) 文字

(6) 電子成果品のウィルスチェック

ハードディスク上にある電子成果品を整理した段階で、ウィルスチェックを行 います。

ウィルスチェックソフトは特に指定はありませんが、最新のウィルスも検出で きるようにウィルスチェックソフトは常に最新のデータに更新(アップデート)

したものを利用します。

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