第十九条 平成十七年四月から平成十八年六月までの期間において、三十歳に達する日の属する 月の前月までの被保険者期間がある第一号被保険者等(国民年金法第七条第一項第一号に規定する 第一号被保険者又は第一号被保険者であった者をいう。以下この条において同じ。)であって次の 各号のいずれかに該当するものから申請があったときは、厚生労働大臣は、当該被保険者期間のう ちその指定する期間(第二条の規定による改正後の国民年金法第九十条第一項若しくは第九十条の 二第一項の規定の適用を受ける期間又は同法第九十条第一項に規定する学生等(以下「学生等」と いう。)である期間若しくは学生等であった期間を除く。)に係る国民年金の保険料については、国 民年金法第八十八条第一項の規定にかかわらず、既に納付されたもの及び同法第九十三条第一項 の規定により前納されたものを除き、これを納付することを要しないものとし、申請のあった日以 後、当該保険料に係る期間を同法第五条第四項に規定する保険料全額免除期間(同法第九十四条第 一項の規定により追納が行われた場合にあっては、当該追納に係る期間を除く。)に算入すること ができる。ただし、配偶者が次の各号のいずれにも該当しないときは、この限りでない。
一 当該保険料を納付することを要しないものとすべき月の属する年の前年の所得(一月から厚生 労働省令で定める月までの月分の保険料については、前々年の所得とする。)が、その者の所得税 法(昭和四十年法律第三十三号)に規定する控除対象配偶者及び扶養親族の有無及び数に応じて、
政令で定める額以下であるとき。
二 第二条の規定による改正後の国民年金法第九十条第一項第二号から第四号までに該当すると き。
三 国民年金の保険料を納付することが著しく困難である場合として天災その他の厚生労働省令で 定める事由があるとき。
2 平成十八年七月から平成三十七年六月までの期間において、三十歳に達する日の属する月の前 月までの被保険者期間がある第一号被保険者等であって次の各号のいずれかに該当するものから申 請があったときは、厚生労働大臣は、当該被保険者期間のうちその指定する期間(第四条の規定に よる改正後の国民年金法第九十条第一項若しくは第九十条の二第一項から第三項までの規定の適用 を受ける期間又は学生等である期間若しくは学生等であった期間を除く。)に係る国民年金の保険 料については、国民年金法第八十八条第一項の規定にかかわらず、既に納付されたものを除き、こ れを納付することを要しないものとし、申請のあった日以後、当該保険料に係る期間を同法第五条 第四項に規定する保険料全額免除期間(第四条の規定による改正後の国民年金法第九十四条第一項 の規定により追納が行われた場合にあっては、当該追納に係る期間を除く。)に算入することがで きる。ただし、配偶者が次の各号のいずれにも該当しないときは、この限りでない。
一 当該保険料を納付することを要しないものとすべき月の属する年の前年の所得(一月から厚生 労働省令で定める月までの月分の保険料については、前々年の所得とする。)が、その者の所得税法 に規定する同一生計配偶者及び扶養親族の有無及び数に応じて、政令で定める額以下であるとき。
二 第四条の規定による改正後の国民年金法第九十条第一項第二号から第四号までに該当すると き。
三 国民年金の保険料を納付することが著しく困難である場合として天災その他の厚生労働省令で 定める事由があるとき。
3 国民年金法第九十条第二項及び第三項の規定は、前二項の場合に準用する。
4 第一項又は第二項の規定により保険料を納付することを要しないものとされた者及びこれらの 規定により納付することを要しないものとされた保険料については、国民年金法その他の法令の規 定を適用する場合においては、同法第九十条の三第一項の規定により保険料を納付することを要し ないものとされた者及び同項の規定により納付することを要しないものとされた保険料とみなすほ か、これらの規定の適用に関し必要な事項は、政令で定める。
5 国民年金法附則第五条第一項の規定による被保険者については、第一項及び第二項の規定を適 用しない。
6 第一項第一号及び第二項第一号に規定する所得の範囲及びその額の計算方法は、政令で定 める。
7.17.2 論理式
# fH16-104-19 附則平成一六年六月一一日法律第一〇四号第十九条(若年納付猶予)
# 現在の保険料免除に関するf89,f90,f90_2,f90_3には考慮されてはいない.
from essentials import *
保険料免除_若年要件=(lambda m:Or(保険料免除_若年要件1(m), 保険料免除_若年要件2(m))) 保険料免除_若年要件1=(lambda m:
And(若年1,
Not(Or(保険料全額免除(m), 保険料半額免除(m), 学生等(m),
保険料納付(m), 保険料前納(m))), 本人配偶者が経済的困窮(m))) 保険料免除_若年要件2=(lambda m:
And(若年2,
Not(Or(保険料全額免除(m), 保険料四分の三免除(m), 保険料半額免除(m), 保険料四分の一免除(m),
保険料納付(m))), 本人配偶者が経済的困窮(m))) 若年1=Exists(m,
And(平成17年4月から平成18年6月まで(m), 30才に達する日の前月(m),
第一号被保険者期間(m))) 若年2=Exists(m,
And(平成18年7月から平成37年6月まで(m), 30才に達する日の前月(m),
第一号被保険者期間(m)))
30才に達する日の前月=前月(年齢が達する日(30))
平成17年4月から平成18年6月まで=MM((平成(17),4),(平成(18),6)) 平成18年7月から平成37年6月まで=MM((平成(18),7),(平成(37),6))
本人配偶者が経済的困窮=(lambda m:
And(経済的困窮(本人)(m),
Implies(配偶者がいる(m),経済的困窮(配偶者)(m)))) 経済的困窮=(lambda p:(lambda m:
Or(p.前年の所得が政令_施行令第六条の七で定める額以下(m), p.生活保護以外の厚生労働省令で定める援助を受給(m), p.障害者であり前年の所得が政令で定める額以下(m), p.寡婦であり前年の所得が政令で定める額以下(m), p.天災などにより保険料納付が著しく困難(m))))
7.17.3 ノート
• この附則は若年者に対して学生と同様な保険料全額免除規則を定めるものであるが,免除要 件は2つに分かれている.その理由は,適用される国民年金法が平成18年7月から変わっ たためである.
すなわち,平成18年6月までのもの「第二条の規定による改正後の国民年金法」では,
保険料納付免除(申請)には全額,半額と学生特例しかなかったのに反し,平成18年7月 からのもの「第四条の規定による改正後の国民年金法」は,新たに四分の三と四分の一免除 が追加されている.若年者猶予は当然他の免除と両立はできないので,これらの2つの国民 年金法の適用を受ける被保険者を区別し記述を明確化するために第一項と二項に分けて条文 が記述されている.これに合わせ,論理式化では免除要件を,保険料免除_若年要件1と保 険料免除_若年要件2に分けている.
なお,本条の追加により本則で規定されている他の免除要件においても,保険料免除_若 年と両立しないことを追加する必要があるが,これは現在の論理式化では行っていない.
• 保険料前納の場合の扱いが要件1と要件2で若干異なっている.要件1では,過去に月々支 払った「納付済み」保険料と,纏めて一括して「前納」された保険料ともに免除の対象にな らないとしているのに反し,要件2では通常の納付済みのみが対象にならないとしている.
既に支払った保険料の扱いが「第二条の規定による改正後の国民年金法」「第四条の規定に よる改正後の国民年金法」において同じ(納付済み,前納ともに免除対象でない)であるこ とを考えると,この附則における扱いの違いがどこから来るのかが分からない.なお,関連 する3つの法令の施行時期は以下のようである.
– 第二条の規定による改正後の国民年金法:平成17年4月1日 – 第四条の規定による改正後の国民年金法:平成18年6月1日 – 附則(平成一六年六月一一日法律第一〇四号):平成17年7月1日
したがって,この附則を作成した時点では既に「第四条の規定による改正後の国民年金法」
を想定しており,この点からも上の疑問は払拭されない.現在の本則では,前納保険料は免 除対象であるので,どこかの時点で方針の変更がなされたはずであるが,残念ながら特定す ることは出来ていない.
• 本人や配偶者が経済的に困窮していることが免除条件であるが,その第一号は第一項と第 二項では少し異なっているが,これについては精査していない.両項で同じものを用いて いる.
• なお,国民年金法は平成 16 年に大きな改正を行い,平成 16 年法律第 104 号 (国民年 金法の一部を改正する法律) として立法化された.この法律自身は,衆議院の HP
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_housei.nsf/html/housei/15920040611104.htm か ら 見 る こ と が で き る .ま た ,改 正 さ れ た 法 律 の 新 旧 対 象 条 文 は 厚 労 省 HP
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/nenkin/nenkin/kaisei-taishou.html にあり,そこから「第二条の規定による改正後の国民年金法」「第四条の規定による改正後 の国民年金法」を知ることができる.
• 他の納付免除と同様に,免除要件は単一の月についてと簡単化してある.