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1 名)

2. 関係者自身の中心問題に対する問題意識および解決策 1

中心問題: 井戸需要を達成するのに地下水業界のキャパシティが不十分である

全体として、すべてのグループにおいて、プロジェクトの中で取り組みが想定されている すべてのコンポネント(地下水開発における技術者の不足、技術レベルや井戸情報の問 題、利用可能な機材の不足)が、中心問題を解決するために必要であると認識されている ことが分かった。

1 「inadequate」という語が、参加者の間では、「不十分」、「不足」という観点で使われていることが多かった。

付属資料 5:PCM ワークショップ概要

(1) グループ A

グループ A が設定した中心問題を解決するためのプロジェクト目標:

水セクターにおける掘削業界のキャパシティの向上

問題分析結果:原因として、技術を持ったスタッフの不足(適切な研修がなされていな い、レベルの高い研修が提供されていない)、掘削機材やアクセサリーが不十分である こと、水資源に関する投資が不十分であること、規制や調整が不十分であること(スタ ッフの不足、ワーキングツールの不足)、地下水のデータが不十分であること(探査や 地下水調査が不十分である、データが調和化されていない)等が指摘された。

プロジェクト目標達成のための成果(活動):水セクターの技術者を増加させる(掘削技 術者をトレーニングする、掘削機関を拡張する、トレーニングツールを提供することによ り、訓練機関を改善する、現場研修を取り入れるなど、生徒に対して実践的なトレーニ ングを提供する、指導員を増加させる、短期コースを通して技術レベルの高いトレーニ ングを提供する)、掘削機の利用可能性を上昇させる(掘削機材の適切なスペックを準 備する、掘削機材獲得のための資金を確保する、新しい技術に合った掘削機材を調達 する)

質疑応答:

対象は誰か→技術者の増加は WDMI で掘削機材は DDCA および民間会社

(2) グループ B

グループ B が設定した中心問題を解決するためのプロジェクト目標:

井戸掘削技術が利用可能性を改善する

問題分析結果:原因として、地下水技術が不適切であること(地下水探査専門家が不 足している、地下水探査機材に乏しい)、掘削技術が不適切であること(井戸掘削専門 家が不足している、掘削機材への投資が足りない)、井戸掘削業界への投資刺激が乏 しいこと(クライアントの殆どは商業レベルで井戸掘削する資金がない、機材貸し出し サービスがない、基本的な水理情報が不足している)をあげている。

プロジェクト目標達成のための成果(活動):井戸掘削に関する専門家数を増加させる

(井戸掘削カリキュラムを開発する、井戸掘削専門家の参加を促進する、井戸掘削訓 練生を雇用する、訓練できる指導員を養成する、訓練に必要な井戸掘削機材を調達す る、研修機関のキャパシティを向上させる)、井戸掘削機材への利用可能性を上昇させ る( DDCA の機材貸し出しユニットを設立する、掘削機材を調達する、オペレーター、維 持管理・調整要員、トレーニング指導員を採用する、機材貸し出しのためのワークショ ップを設立する)

質疑応答:

専門家数増加は主に WDMI 、掘削機材は DDCA を想定。

井戸掘削においては、 DDCA と民間会社は競争の関係にもあるため、機材貸出がうま くいくか疑問がある→民間貸出用の機材が DDCA に供与されることは決まっており、

機材へのアクセスがないことが民間会社の井戸掘削の障害となっていることはわかっ

ている。また、 DDCA は WSDP プロジェクトに入札することはできないため、競合するこ

付属資料 5:PCM ワークショップ概要

とはない(水資源副局長)。機材貸出事業を効果的・効率的に運営する必要がある。

(3) グループ C

グループ C が設定した中心問題を解決するためのプロジェクト目標:

掘削業界において地下水物理探査機材と掘削機材が設備される。

問題分析結果:原因として、掘削機材が不十分であること(掘削機材貸出コストが高 い)、財源がないこと、十分な人的資源がないこと(技術が不十分である、専門家に乏 しい、掘削会社の規定が整っていない)、水資源に対する管理が不十分であること(地 下水があるかないかの情報がない、掘削業界の経験が不足している)をあげている。

問題を解決するために必要な対策:探査および掘削機材が調達される(機材調達のた めの資金を確保する、政府に物理探査および掘削機材への関税免除を要請する、機 材運用のトレーニングを提供する)、投資環境を確立させる(物理探査・掘削機材の関 税免除を要請する、政府がファースト・トラック投資プロセスを採用するように要請する、

掘削業界を支援する政策策定するように提案する)

質疑応答:

「政府に要請する」というものが活動になるのか→ C グループではなると判断した(モデ レーターが、本プロジェクトは、問題分析の中でも「探査・掘削機材」に特化したプロジェ クトを想定し、特に政府側でアクションをとるべき事柄を中心のプロジェクトデザインとな っていると思料すると補足した)。

(4) グループ D

グループ D が設定した中心問題を解決するためのプロジェクト目標:掘削井戸数が増 加する。

問題分析結果:原因として、掘削知識や技能が不十分であること(掘削業界の専門家 の不足、掘削基準の軽視、トレーニング機関が不十分である、掘削および維持管理技 術トレーニングの欠如)、投資が不足していること(掘削機材が高価、掘削費用が高い、

掘削機材を借りる費用が高い、技能を持った人が雇用されていない)、現状に合った地 下水資源に関するマスタープランが存在しないこと(地下水に関する地質情報が不足 している、地下水データベースの不在、水に関する政策が施行されていない)をあげて いる。

問題を解決するために必要な対策:(井戸掘削の)投資環境を整備する(民間会社に 対し掘削リグ貸出プロジェクトへの投資を呼びかける、掘削業界を統一する、掘削コス トを標準化する、包括的トレーニングプログラムを確立する)、地下水資源に関するマ スタープランを更新する(井戸完成報告書の標準フォーマットを策定する、一元管理さ れたデータベースを構築する、規制が施行されているかどうかモニタリング・評価を強 化する、 MIS を一元化する)

質疑応答:

コストの標準化他、実現不可能ではないか→今の状態が不適切であるということで考

えられる解決策をグループ内で考えた(モデレーターより、 D グループでは、井戸の数

と質を向上させる方向性を取り入れたプロジェクトを想定したと考える。実現性につい

付属資料 5:PCM ワークショップ概要

ては問わなかったので、地下水開発に関する問題を大きな視点で分析した結果と思料

すると補足)。

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