就業のために目的に応じて図 14- 1,図 14-2 のような機関があります。
4. 間違いやすい内容と対応方法を確認する。意識をする様子が見られたら、その 場で本人に伝えてフィードバックする(セルフモニタリングのための支援:
“「セルフモニタリング」について”参照。)また、褒めることで意欲化を図
る。
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注意の集中が難しく、気が散り易い
子どもの様子 考えられる要因 支援
見たものや周囲の音 が気になって集中す ることができない。
取り掛かりが遅い。
作業や課題を最後ま で仕上げることがで きない。
1. あらゆる刺激に反 応してしまい、必要 なことに自分の意 識を向けることが できない。
2. 見通しを立てて行 動できない。
1. 不必要な刺激(掲示物・騒音など)を取り除き、教室環 境を整える。
2. するべき行動に注意を向けることができるようその 都度ことば掛けを行う。
3. 座席の位置は教師の指示が伝わりやすい場所にする。
4. 授業開始時は、興味・関心のある内容で注意を引き付 ける。
5. 本人が興味を持つような活動内容の提示やことば掛 けをして、活動に誘う。
6. 本人の集中時間に応じて活動を区切り、段階的に時間 を延ばす。集中して取り組めたときには賞賛する。
7. タイマーや砂時計などを使って、終わりの時間を提示 し、終了の目安を視覚的に確認できるようにする。
8. 前の活動と次の活動の間に分かりやすい合図(ベル・
手指サインなど)を行う。
9. 授業の最初に作業や課題の流れを示し、見通しを持た せる。
10. 手順表等を準備し、次にする活動を確認できるように する。
忘れ物が多い。
物をよくなくす。
1. 記憶にとどめてお く力が弱い。
2. 持ち物を点検する 習慣が付いていな い。
1. 必要なものを表にして印を付けたり、シールをはった りして、視覚的な手掛かりを基に確認する。
2. 持ち物チェック表を作り教師と一緒に点検する。
3. 1週間の持ち物表などを保護者に渡して家庭で保護 者と一緒に点検する。
整理整頓ができな い。
1. 物を置く場所に注 意を向けにくい。
2. 物事の順序や手順 をうまくイメージ できない。
1. 整理・整頓された状態を写真や絵などを使って視覚的 に示す。
2. 物を置く場所をマークや色などで具体的に示す。
3. 片付けの手順を書いて示し、手順に沿って片付けの練 習をする。
友達の物を勝手に使 う。
1. よく似た物の形や 特徴が分かりづら い。
2. 自他の持ち物の区 別がつきにくい。
1. よく似た物や自分の持ち物の区別がつくように名前 を付けたり、目印を付けたりする(シール、リボンな ど)。
2. 自分の持ち物を確認する時間を取る。
42
落ち着きがない
子どもの様子 考えられる要因 支援
手遊びをしたり、い つも体を動かしたり する。
1. 学習内容が分から ない。
2. 自己刺激的行動で 動かしてしまう。
1. 個別にかかわる時間を設定する。
2. 取り組めそうな課題を用意する。
3. 他人に迷惑がかからない場合は許容する。
4. 動かしてもよい動きに置き換える。
授業中に立ち歩いた り、教室を飛び出し たりする。
1. 見たり、聞いたりし た物に気を取られ てしまう。
2. 興味のある物への 気持ちを抑えにく い。
3. 一定時間注意を集 中しておくことが 難しい。
4. 状況把握の力や耐 性が弱い。
1. 注意が散漫になるような刺激を除くなど、教室内の環 境を整える。
2. 約束を決め、守れたら頑張りカードやシールなどで賞 賛する。
3. 始業前に体を十分に動かせる時間や場を設定する。
4. 授業導入時に予め指名した上で、教材の配付係等授業 の中で活躍できる場を設定する。
5. 席を立つ前に「手を挙げる」「『先生』と呼ぶ」等の合 図を送ることを教え、許可を求める方法を教える。
6. 許可を得る行動が定着してきたら、「1日3回まで」
のような条件を決め、徐々に教室にいる時間を増や す。
7. 離席する場合、「行ってもよい場所」「対応する人」を 決めておく。
8. 危険な場所や入ってはいけない所、触れてはいけない ものには、禁止マーク(黄・赤色や×印)をはってお く。
9. 危険な行動には、き然とした態度で接するようにし、
後から自分の行動を振り返る場面を設定する。
10. 行動を言語化させ、自問自答することで、適切な行動 に結び付ける。
[例]
「僕は、あの音が気になる。」でも、「今は、席を立っ てはいけないから我慢しよう。」
授業中でもかまわず しゃべってしまい、
止めることができな い。
1. 待つことや我慢す ることが苦手であ る。
2. 話を聞くときのル ールを知らなかっ たり、身に付けてい なかったりする。
1. しゃべっても良い時といけない時をサインやカード で知らせる。
2. 休み時間に「○○さんのおしゃべりタイム」などの時 間を設定し、十分に話す時間を作る。
3. 授業の様子をビデオに撮り、客観的に自分を見つめる 力を養う。(“「セルフモニタリング」について”(P40) を参照。)
4. 「挙手して指名されてから答える」という話の聞き方 のルールを決めておき、意識できるように、見える場 所に貼っておく。
43
衝動的な行動をとる
子どもの様子 考えられる要因 支援
話が終わらないうち に出し抜けに答えて しまう。
1. 感情のコントロー ルができない。
2. 相手の表情から気 持ちを読み取るこ とができない。
3. 学習スキルが身に 付いていない。
1. スリーヒントゲームのように、考えを頭の中に留め置 きながら思い巡らせて、答えをまとめる練習をさせ る。
2. いろいろな表情の顔写真を見せながら、どんな表情の ときにはどんな気持ちになっている状態なのか考え させる。
3. ソーシャルストーリーを作り、反復練習をさせる。
4. 発言カードで発言回数を意識させる。
他の人がしているこ とを邪魔する。
1. 自分のやっている ことが自覚できな い。
2. 感情のコントロー ルができない。
1. 何をしているか、何と言ったかなど、直前の自分につ いての記憶を意識させ、モニターできるようにさせ る。
2. 常に予告を心掛け、見通しを持たせるようにし、待つ ことを教える。
3. 言いたいことやしたいことを、行動で表現しないで言 葉の表現ができるように練習させる。
4. 困ったときには、大人に訴えて助けを求めることを習 慣化させる。
順番が守れない。 1. 順位や場所にこだ わっている。
2. 夢中になると順番 を守ることを忘れ る。
1. 日常的に、早いのが優れているという価値基準でかか わることを無くす。
2. 順位へのこだわりは、3回勝負のジャンケンなどで、
負けてもよい経験をさせる。
3. 場所へのこだわりは、並ぶ場所にマークや名前を付 け、こだわる場所を保障する。
4. 視覚情報も活用して、順番が分かるように伝える。
5. 待つことができたら褒め、少しずつ時間の延長を図 る。
我慢できず、かんし ゃくをおこしてしま う。
1. 感情のコントロー ルができない。
2. 自分が周囲からど う見られているか 分からない。
1. 危険な場合は制止し、安全を確保する。
2. 困った時は、大人に言葉で助けを求めることを習慣化 させる。
3. 感覚運動遊びなどで、身体イメージを育てる。
4. 自分の今の感情の程度をパーセントなどの数字で表 現させ、感情のレベルを自覚させる。
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人との関係がとりにくい
子どもの様子 考えられる要因 支援
相手の表情や口調が 読みとりにくい。
1. 他者の感情が分か りにくい。
1. 相手の心を理解しながら自分の行動を決める能力の 発達状況を把握した上で、場面や状況に応じ、相手の 気持ちを教える。
2. 絵や簡単なお話を使って表情について説明したり、視 線や身振りなどを実際に示しながらその意味を伝え たりする。
場面の状況の理解が 難しい。
1. 今、目の前で何が起 こっているかが、見 ているだけでは読 みとりにくい。
1. 多数の視覚からの入力情報の中で、何を優先するのが その状況にふさわしいかといったスキルを身に付け させる。
2. 絵や写真など視覚的な題材等を使って、場面の説明を する。
3. 4コマ漫画やアニメの場面を見せながら場面の移り 変わりに合わせて、状況の変化に伴い事柄や気持ちが 刻々と変わることを実況中継のように語りかけ聞か せる。
あいさつ、お礼等が うまく言えない。
人への接し方が分か らない。
1. あいさつ、お礼の意 味等社会的に必要 なことが分かりに くい。
2. 友達とどう接した らいいか分からな い。
1. どのような場面でどんなあいさつをするのか、どのよ うなお礼の言葉を言うのがよいか等をまとめたマニ ュアル本を作り、パターンとして提示する。
2. 望ましい行動について、絵などの視覚的情報を言葉と ともに示し、イメージとして理解させ実践できるよう にする。
3. どのような話し方をすればよいか、具体的にロールプ レイなどで練習させる。
まわりの人が言わな いことも配慮なしに 言ってしまう。
1. 暗黙のルールが分 かりにくい。
2. このことを言った ら相手がいやな気 持ちになることが 分かりにくい。
1. なぞなぞなどの言葉遊びを通して、比喩的表現や語用 論的な隠された意味の理解を促し、暗黙のルールの存 在に気付かせる。
2. 形容詞などの中から、感情表現に使われる言葉を意識 させる「言葉遊び」や「言葉集め」をさせる。
3. ジェスチャーゲームを通して、身振りや表情から相手 の感情や雰囲気を感じとる練習をさせる。
4. 実際の場では、どのように言うのがよいか考えさせる のではなく、望ましい表現を、短い言葉ではっきりと 教えるようにする。