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ガラスハウス6棟を中心に栽培試験を行っています 〜養液栽培を利用した、大玉トマト栽培の改良に向けた取り組みを行っています。養液栽培の種類は 水耕、ロックウール及び新しい培地試験があります。
近年、ピンクの大玉トマトの他に新しいタイプのミデ ィトマト、加工用トマトなど様々な需要が生まれてい ます。当所ではこのうち房取りトマトについて栽培試 験を行っています。このトマトは、果重20〜100gの 球形状の果実がシングル果房に6〜10個着生する トマトで、平成5年頃から市場に出回るようになり、
荷姿が美しく、機能性成分を多く含み食味のバラン スがよい点が評価されています。
京都府では、京の伝統野菜伏見とうがらし、万願 寺とうがらしの施設栽培が盛んですが、水田転 作のため青枯病が問題となっています。そこで青 枯病抵抗性台木の検索を行っています。
パプリカは緑の他に7色の果実があるカラフルな ピーマンの仲間です。従来の緑色のピーマンは、
未熟果実ですが、赤、オレンジ、黄の3色のパプリ カは完熟果実で、ビタミンA,C及びEを多く含ん だ野菜です。産地が少ないため輸入に頼っていま す。そのため国内での生産技術確立を目指して います。
ヒアリング面談結果報告書(その8)
調査分野:スポーツ用品材料
(スポーツシューズメーカー)
1. ランニング(ジョギング、マラソン)シューズにおける繊維材料の活用
(1)色々なモデルがあるが、最も人気の高いモデル(価格:約1万円)で、200万足程度
(世界)売れる。比較的高機能なモデル(価格:1.4万円)で50万足程度売れる。
(2)ランニングシューズで最も重要なのは、ソール(素材はEVAがメインでポリウレ タンは殆ど使われていない)の構造であり、踵が着地する際の床反発力の改良がポイン トとなる。これについては、踵部に衝撃緩衝用のゲルを注入したり、中心部(土踏まず の部分)のオバープロネーション(シューズが内側にねじれることにより、足に負荷が かかり、くるぶし痛や膝痛などの原因となる)を防ぐため、硬い材料(樹脂)で固定す るなどの工夫をしている。
(3)アスリートは、自分の体で走行時の衝撃を吸収できるが、ビギナー用はシューズに その機能を持たせなければならず、かつ、万人を想定した設計でなければならないので、
難しい。
(4)シューズのアッパー部には、ランニングシューズなどでは多くの繊維(ポリエステ ルメッシュがメイン)が使用されている。サッカーシューズなどは皮製(カンガルー)
が使用され、縫い糸はアラミド繊維である。
(5)アッパーに求められる性能は、①緩衝性、②安定性、③屈曲性、④グリップ性、⑤ 軽量性、⑥耐久性、⑦通気性、⑧フィット性などである。最も重要なのは フィット感 であり、これが繊維材料に求められることとなるが、現在のところ「フィット感とは何 か」が解明できていない(単に「ホールド感」を高めても、「=フィット感」の向上と はならない)。今後、これの解明を目指して研究を進める(「フィット感の定量化」と「フ ィッティング評価方法の確立」)こととしているが、逆にこれが掴めれば、繊維材料に 対して、具体的に何を求めたら良いかがわかるようになる。しかしながら、人の足には、
締め付けられたくない部分と、ある程度締め付けられた方が良い部分があり、さらにこ れが個人別に異なるので難しい。
(6)通気性に関しては、現状で充分との評価がされている(外国人ランナーからは、む しろ寒いと指摘された例もある)。
れる。今後、どのようなコンプレッションがかかっているのかを正確に把握する必要が ある。
(8)現在、価格を気にせず(2万円程度になる予定)、「いかにシューズ内の熱を逃せる か」に拘った製品作りを行っている。フィット性については、まだまだこれからである
(シューズは、多くの部材から組み立てられる複合体であり「異方性」がある。いかに、
「異方性」を見極めるかが重要である。)。
(9)アッパー部の素材に求められる機能としては、「放熱性」「速乾性」などがある。放 熱性については、太陽光を反射・遮蔽する効果のある素材を使用してシューズ内の温度 がなるべく上がらないようにする工夫や、金属繊維(銀)を編み込んで熱伝導率を高め るなどの工夫が行われている。抗菌・防臭等の機能は、スポーツ用としてはインパクト がない(ナースシューズ等では使用している)。速乾性素材は、特に、トレーニングラ ンニング用のつま先部分に使用されている。
(10)靴紐の素材はポリエステルが中心であるが、一部綿もある。靴紐は、「着用時にほど けてはいけないが、ほどこうとした時に簡単にほどけるもの」という、相反する要求が あるが、組み紐の構造とし、偏平剛性を持たせることで、この要求に対応している。な お、一般用として、紐の内部に編物の撚ったものを入れてボリューム感があって見た目 もよいものがあるが、ほどけやすいため、競技用(特にマラソン)には向かない。
(11)シューズの形状の標準化は、各メーカーが個々に検討している。例えば、最近の子 供の足は、外反母趾が多く、幅が狭く、甲が高くなってきて、欧米人の足型に近くなっ てきている。このような傾向に合わせていく必要がある。
(12)シューズの中敷きは、ウレタン系材料である。中敷き下は、保形性を持たせるため、
厚紙が使用されている。
(13)クレーム例として、つま先部分の縫い糸のほころびが指摘されたことがある。通常 はポリエステル糸が使用されているが、例えば、サッカーシューズなど使用条件が過酷 なものについては、アラミド糸が使用されている。
2. その他のシューズについて
(1)競艇用シューズは、落水時にシューズがプロペラで引き裂かれないよう、耐切創性 が要求され、アラミド糸が使用されている。アラミド糸は耐切創性が高いために、製造 時に取り扱いにくいという問題点がある。例えば、耐切創性が高いが、ある温度以上で は容易に切断できるような材料があれば便利である。
(2)高齢者や要介護者用のシューズの研究も別のグループで行っている。①靴の履脱が
3.野球用品(ボール、バット)における繊維材料の活用
(1)ボールの縫い糸は、通常はポリエステル糸が使用されているが、ピッチングマシン 用など耐久性が要求される場合は、アラミド糸が使われる。
(2)FRPバットは、炭素繊維(以下、CF)とガラス繊維(以下、GF)の複合構造 となっている。繊維材料への機能性向上に向けた要求は、特にないが、価格が1本2万 円程度と高いので、コストダウンしたいと考えている。軽量化のみを考えた場合、CF 100%にすることで、750g/本まで軽量化できるが、あまり軽すぎると、逆に使いに くくなり、またコストも高くなる。GFを使用してバットの重さを調整している。
4.その他の情報
(1)今後、人気の出るスポーツ
高齢化の点から、グランドゴルフがあげられる。また、ウォーキングやジョギング は、健康維持の為にも気軽に行えるスポーツとして、引き続き人気を維持するものと思 われる。
(2)環境対策の動向
A.廃棄物処理など環境問題に関しては、ISO14000 を取得しており、工程屑について はかなりの部分でリサイクルされている。ポストコンシューマーの屑については、F RPバットは、既にメーカーが使用済み品を回収し、リサイクルしているが、これを 除いた使用済み品のリサイクルはこれから検討される段階。どこか、一個所を取った らバラバラになるとか、ある温度以上でバラバラになるなど、易リサイクル設計が必 要となる。材料の分離については、特に、樹脂と繊維の分離が難しい。
B.スポーツ用製品は、既にハロゲンフリーで設計されており、焼却上の問題はない。
以前は、ヒールカウンターにPVCが使用されていたが、別の素材に代替した。
C.最近は、学校の体育館シューズなど、ISO14000 を取得していないと購入してもら えないケースもある。
(3)海外では使用されているが、日本では使用されていないもの
特にない。最近は、中国をはじめ、インドネシアやブラジルなど海外で製造される製 品が多くなったが、海外では材料が調達できないことがあり、「日本では使用されてい るが、海外では入手が難しい」ものはある。
以上
ヒアリング面談結果報告書(その9)
調査材料:安全・防護材料
(セキュリティシステムメーカー)
1. 繊維関連ニーズ情報
(1)防刃布、防刃索
A.防刃服(制服、作業着):セキュリティ業務従事者の生命維持
・現在同社では、ガードマンには、アラミド系防刃ベストを着せている。切り裂き 強度は十分であるが、鋭利な突起物対策が不十分で、やむを得ず金属板を挟んでい る。通気性や重量が問題になっている。現状の防刃布性能(刃物で切れない、裂け ない)に鋭利な突起物で刺せない(貫通しない)性能を加えられないか。軽量、通 気性、フレキシブル性も重視。戦国時代の鎖帷子の構造で軽量化したものが一つの イメージ。
・全国で警察官が約23万人、警備員が約42万人(警備会社 9,000社)いて警備員
の内約10%が、防刃服を必要としている。
・1個当たり数百g〜1kg程度使用
・期待価格は、通常の衣料用繊維の数倍程度以下
B.ショウケース用防刃保護カバー(Physical Protection)
・同社では、特殊な繊維による複合素材(6層)からなる柔軟性保護カバーを開発 して商品展開を開始している。形状は、ショーケースの設置状況に合わせてオーダ ーメードで作成
・現在、黒色しかないが白色はできないか。もっと簡易な設計にならないか C.現金輸送車のトランク内のアルミケース拘束用防刃索
・従来の金属繊維製を、最近合繊メーカーと共同開発してアラミド繊維を中心とす る軽量タイプに切り替えた
D.機能性(無線電波を遮断しない)防刃袋
・貴重品(現金、証書、宝石等)とともに「小型位置情報端末」を入れて、盗難時 の内容物保護と追跡性をもたせる防刃性・柔軟性のある袋
(注)「小型位置情報端末」とは、
最近同社が実用化した小型携帯端末で、GPS技術と携帯電話ネットワー 24時間、365