第3章 計画の基本的な考え方
3 重点項目
健康的な生活習慣を確立し,生活習慣病の発症と重症化を予防し,健康寿命の延 伸を実現するため,7つの分野を重点項目としました。
これまでの取組に基づく現状と課題,施策の方向性について明らかにしながら,
「市民一人ひとりが,心身ともに健康で,生きがいをもち,いつまでも自分らしく 生活できる社会の実現」に向けて,市民,地域,行政が一体となり健康づくりに取 り組みます。
1 栄養・食生活
~野菜は毎食たべよう!~
1日に必要な野菜の量は 350gです。バランスのとれた食事をとるためには,
1食あたり約 120gの野菜が必要です。普段から意識して野菜をとるようにする ことが大切です。
2 身体活動・運動
~あと 10 分,からだを動かそう!~
特別な運動をすることがむずかしい場合でも、日々の生活を工夫することに よって無理なく体を動かす機会をつくることができます。まずは今までの身体活 動・運動の時間に「あと10分」多く動くことを目標に,できることから始める ことが大切です。
3 喫 煙
~すすめよう,禁煙・分煙!~
「禁煙」は自身の健康を守ることができます。また,たばこの煙(受動喫煙)
は周囲の人の健康に影響を及ぼすことから,たばこを吸う人は喫煙マナーを守る ことが大切です。
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4 こころの健康
~上手に休養,こころの息抜き!~
こころの健康を保つためには,ストレスを解消することやストレスとうまく付 き合う力を持つことが不可欠です。余暇や趣味を楽しんだり,十分な睡眠・休養 をとるなどして「こころのゆとり」をもつことが大切です。
5 飲 酒
~休肝日をつくり,飲むなら適量まで!~
お酒と上手につきあうためにも,お酒を飲むときには食事バランスを考えなが ら適度な飲酒を守り,1週間に2日は飲酒をせず肝臓を休める“休肝日”をつく ることが大切です。
6 歯と口腔の健康
~健口(けんこう)はお口から,年に1度は歯科健診!~
生涯自分の歯を保ちおいしく食べつづけるために,歯と口腔の健康は欠かせま せん。毎日の歯みがき習慣を身につけてむし歯を予防するとともに,かかりつけ 歯科医を持ち定期的な歯科健診を受けることが大切です。
7 生活習慣病
~年に1度健診(検診)を受け,生活習慣を見直そう!~
定期的に健診を受けて自分の健康状態を確認することで,生活習慣の見直しや 健康づくりに役立てることができます。病気を早期に発見し,元気で長生きする ためにも,年に1度健診(検診)を受けることが大切です。
※「健診」とは健康であるかどうかを確かめる健康診査のことで、
「検診」とは特定の病気の有無を調べる診査のことをいいます。
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第4章
重点項目と施策の展開
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1 栄養・食生活
~野菜は毎食たべよう!~
食生活は,生命を維持し,人々が健康で幸福な生活を送るためには欠かせない営み であり,肥満や生活習慣病を予防する観点からも重要となっています。
生活習慣病の予防に関連があるものは,適正体重の維持,主食・主菜・副菜を組み 合わせたバランスのよい食事,食塩摂取量の減少や野菜の適正な摂取であることが明 らかになっていますが,本市では,3食ともバランスのとれた食事をしている人の割 合が低く,若い人ほど朝食を欠食している状況です。また,間食や甘い飲料をとる割 合が高く,塩分に気をつける割合が低い状況です。
食行動は,環境に大きく影響されることから,良好な食生活の実現のためには,個 人の行動変容とともに,健康づくりを支援する食環境整備を進めていくことが大切で す。
(1)食事バランス
○野菜不足により食事のバランスが乱れています
平成 28 年健康についてのアンケート結果によると,「3食ともバランスのとれた食事 をとっている」と回答した成人の割合が 53.3%と約半数程度でした。特に若い年代に バランスの崩れが多く,20~30 歳代で約3割,40~50 歳代で約4割となっています。
毎食野菜を摂取している方は 26.7%と4人に1人となっています。「3食ともバラン スよく食事をとっている」と感じている方が多い一方,野菜摂取割合は低い状況です。
また,3歳児健診の食事状況では,野菜不足が食事バランスを崩す原因となっており,
平成 27 年度の3歳児健康診査で3食とも主食・主菜・副菜がそろったバランスのとれ た食事をしている3歳児の割合は 18.8%という状況です。
現 状 と 課 題
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(資料)「3歳児健康診査」(平成
27
年度)21.8 32.6
42.1 44.4
57.1
72.3 76.6 57.4
26.8 31.4
35.9 40.3 52.7
65.7 73.2
50.3
0 20 40 60 80
(%)■3食ともバランスのとれた食事をしている割合
男性 女性
9.0 9.0
15.8 17.6 22.6
33.2 37.1 24.8 16.1 21.8 22.4 20.4 28.8
38.2 37.3 28.4
0 20 40 60 80
(%)■3食とも野菜を食べている人の割合
男性 女性
97.1 81.8
32.6 98.8
82.4 71.8
97.9 98.2 83.9
0 20 40 60 80 100
主食 主菜 副菜 主食 主菜 副菜 主食 主菜 副菜
朝 昼 夜
(%)
■3歳児の主食・主菜・副菜の摂取状況
(資料)平成 28 年健康についてのアンケート
(資料)平成 28 年健康についてのアンケート
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(2)朝食の欠食
○若い年代ほど朝食欠食率が高い状況です
朝食を食べない人の割合については,平成 28 年健康についてのアンケート結果によ ると,若い年代ほど欠食率が高い状況が見られます。
国や県との比較では,概ね下回っている状況ですが,大人の食習慣が子どもに与える 影響は大きいことから,さらなる改善が必要です。
(3)間食
○女性の7割が週3回以上間食をとっています
間食の頻度については,平成 28 年健康についてのアンケート結果によると,女性の 約7割が「ほぼ毎日」または「週3~5日」間食をとると回答しています。
(資料) 市:平成 28 年健康についてのアンケート 県:平成 26 年県民健康調査
国:平成 27 年国民健康・栄養調査
(資料)平成 28 年健康についてのアンケート
23.1
21.3
17.9
12.7
8.5
2.1
0.4
8.7
28.3
24.0 17.0
9.6 10.3
7.5
3.3
1.2 2.4
6.0
21.6
25.3
0 10 20 30 40
(%)
■朝食を食べない人の割合
男性 女性
50.0 57.3
43.2
31.7 38.2
48.5
59.7
47.1
65.2 71.8 72.4 70.4 70.4 69.7 61.2 68.9
0 20 40 60 80
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 80歳代
合計(%)
■間食を「週3日以上」とっている人の割合
男性 女性
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○約5割が週3回以上甘い飲み物をとっています
平成 28 年健康についてのアンケート結果によると,男女ともに約5割が「週3日以 上」甘い飲み物をとっており,特に,30 代男性では7割を超えています。
参考として,平成 26 年県民健康調査によると,間食や甘い飲み物をとる習慣のある 県民の割合について,男女合わせて約7割が「週2日以上とる」と回答しています。
61.5 73.0 60.0
53.5 50.0 48.1 54.8 54.6 58.0
53.8
47.4 45.7
37.9 40.9 45.5 45.5
0 20 40 60 80 100
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 80歳代
合計(%)
■甘い飲み物を「週3日以上」飲んでいる人の割合
男性 女性
77.4
69.0
60.4 57.9 64.1 71.7
65.7
82.7 82.6 84.0 79.8
74.7
70.4
77.9
0 20 40 60 80 100
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代
合計(%)
■間食や甘い飲み物をとる習慣のある人の割合(宮城県)
男性 女性
(資料)平成 28 年健康についてのアンケート
(資料)平成 26 年県民健康調査
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(4)塩分
○若い年代ほど塩分に気をつける割合が低い状況です
国では「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」において,高血圧予防の観点から塩分 摂取の目標量を男女別に設定し,男性は 1 日8g,女性は7gとしています。
平成 28 年健康についてのアンケート結果によると,塩分に気をつけている人の割合 は,若い年代ほど低い結果となりました。減塩は幼児の味覚形成期からの対策が重要で すが,本市の3歳児健康診査における薄味を心がけている家庭は6割という状況です。
(資料)平成 28 年健康についてのアンケート
19.2 34.8
44.2 47.9
63.7 71.1 79.0
59.4 45.5 47.4 53.8
69.9
79.8 83.1 82.8
69.8
0 20 40 60 80 100
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 80歳代
合計(%)
■塩分摂取に気を付けている人の割合
男性 女性
薄味を心 がけてい る, 63.0 気にして
いない,
31.1
どちらで
もない, 4.7 未記入, 1.2
■薄味を心がけている保護者の割合(%)
(資料)「3歳児健康診査」平成 27 年度
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【評価項目及び目標】
評価項目 現状値 目標値
(H35) 3食ともバランスのとれた食事をし
ている人の割合の増加
(3歳児) 18.8% 25.0%
(成 人) 53.3% 70.0%
朝食をとらない人の割合の増加 (20 歳代男性) 23.1% 15.0%
(20 歳代女性) 17.0% 10.0%
野菜を毎食たべる人の割合の増加 26.7% 35.0%
塩分に気をつけている人の割合の増加 (3歳児) 63.0% 70.0%
(成 人) 65.2% 80.0%
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目標●3食ともバランスのとれた食事をしましょう。
●毎日,朝食をたべましょう。
●毎食,野菜をたべましょう。
●塩分のとり過ぎに気をつけましょう。
●市民の取組
・朝食を欠かさずたべます。
・野菜は1日350gを目標に,毎食たべます。
・ごはんやパンなどの主食,魚・肉・卵・大豆製品などの主菜,野菜・海藻などの 副菜のそろった食事をたべます(地元産の食材を積極的に利用します)。
・幼児期から料理や食事の手伝いを通して,「食」に親しみます。
・食品表示を確認する習慣をつけ,塩分や糖分のとり過ぎに気をつけます。
・間食は,菓子や甘い飲料を避けて,果物や乳製品を中心にとります。
・食に関する講習会等に積極的に参加し,正しい知識を身につけます。
●地域,事業所,学校等の取組
・地域活動で,食育や生活習慣病予防のための食生活について学ぶ機会をつくります。
・公民館,PTA や子供会,学校等の行事の食生活に関する行事に地域ぐるみで積極的 に参加します。
・地域の催し(敬老会や芋煮会等)では,健康に配慮したメニューを提供します。
・企業や飲食店では健康に配慮した食を提供します。
◇復興・創生期を支える健康づくり◇
・自治会などが主催するコミュニティづくり等の事業に,食生活改善事業や生活習慣 病予防に関する視点をプラスします。