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重点プロジェクト

ドキュメント内 第二次草加市環境基本計画(素案) (ページ 43-57)

第4章 重点プロジェクト

本計画に基づく環境施策のうち、特に重点的に取り組むべき施策を「重点プロジェクト」

として位置づけ、市民・事業者・市の協働による取り組みを推進していきます。

なお、本プロジェクトは、次回の中間見直しまでに短期的に推進する取り組みとし、環 境変化に合わせて見直しします。

重点プロジェクト1: 省エネ・緑化による低炭素化の推進

【草加市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)】

本プロジェクトを、「環境目標2 身近な自然の保全と創造」及び「環境目標3 低炭素社 会の推進」に示す取り組みとあわせて、「草加市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」 とします。

(1)プロジェクトの目的

東日本大震災の発生後、市民・事業者の省エネルギーに対する行動様式は大きく変化し、

節電等の取り組みは「日常的な習慣」として定着してきました。

このような背景をふまえて、温室効果ガス排出量のさらなる削減のために、これまで行 われてきた節電等の省エネ行動の実践から一歩進み、家庭においては冷暖房・給湯機器等 の高効率化や、事業所においては設備運転の大幅な見直しといった、削減効果の高い取り 組みを促進します。

また、まちの低炭素化のためには、緑化による温暖化対策が重要です。市民・事業者・

市による緑化を促進します。

(2)削減目標(案)

※COP21(気候変動枠組み条約第21回締約国会議)の会議結果をふまえて最終決定

① 基準年度・目標年度

基準年度は、日本の「約束草案」や「ストップ温暖化・埼玉ナビゲーション2050(埼 玉県地球温暖化対策実行計画(区域施策編))」と整合を図り、平成17年度(2005年)

とします。

目標年度については、本計画の中間見直し時期と整合を図り、平成35年度(2023年)

とします。

② 将来の電力のCO2排出係数

将来の電力のCO2排出係数については、将来のエネルギー需給構造が不確定であること、

電力需要側である市民や事業者などのCO2削減・省エネルギー化の努力に着目した計画で あることをふまえ、基準年次である平成17年度(2005年)の値(0.368 kg- CO2/kWh)

で固定します。

第4章 重点プロジェクト

519 558 549

408 439

368 194

244 274

294

348

277 120

158 168

144

167

136 219

314 280

282

282

262

39

36 40

49

47

38 38

35 35

40

44

31

0 500 1,000 1,500

平成2年度

(1990年度)

平成12年度

(2000年度)

平成17年度

(2005年度)

平成22年度

(2010年度)

平成24年度

(2012年度)

平成35年度

(2023年度)

千t-CO2

産業 家庭 業務 運輸 廃棄物 その他ガス

▲17.6%

1,129

1,345 1,346

1,215

1,327 1,111

6,489

7,871 7,838

5,879 5,739 5,385

2,423

3,281 3,381

3,594 3,380 3,404

1,539

2,100 2,151

1,780

1,746 1,718

3,200

4,613 4,101

4,111

4,091

3,778

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 20,000

平成2年度

(1990年度)

平成12年度

(2000年度)

平成17年度

(2005年度)

平成22年度

(2010年度)

平成24年度

(2012年度)

平成35年度

(2023年度)

TJ

産業 家庭 業務 運輸

▲18.2%

13,652

17,866 17,471

15,364

14,956 14,285

③ 草加市の温室効果ガス排出量の将来推計

草加市の平成35年度(2023年)の温室効果ガス排出量は、新たな対策を追加せずに 現状のまま推移すると仮定した場合、約1,111千t-CO2になると推定されます。

温室効果ガス排出量合計では、基準年次の平成17年度(2005年)に対して約17.6%

の減少となります。

【草加市の温室効果ガス排出量の将来推計】

④ 草加市のエネルギー消費量の将来推計

草加市の平成35年度(2023年)のエネルギー消費量は、新たな対策を追加せずに現 状のまま推移すると仮定した場合、約14,285TJになると推定されます。

温室効果ガス排出量合計では、基準年次の平成17年度(2005年)に対して約18.2%

の減少となります。

【草加市のエネルギー消費量の将来推計】

41

519 558 549

408 439

365 194

244 274

294

348

241 120

158 168

144

167

125 219

314 280

281

282

252

39

36 40

49

47

37 38

35 35

40

44

31

0 500 1,000 1,500

平成2年度

1990年度)

平成12年度

2000年度)

平成17年度

2005年度)

平成22年度

2010年度)

平成24年度

2012年度)

平成35年度

2023年度)

千t-CO2

産業 家庭 業務 運輸 廃棄物 その他

22%

1,129

1,345 1,346

1,215

1,327

1,050

⑤ 削減目標設定の考え方

「草加市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」では「平成32年度(2020年)ま でに平成2年度(1990年)比で、市内の温室効果ガス総排出量を10%削減(市民一人 当たりに換算すると25%削減)」することを削減目標に掲げ、市民・事業者・市の協働に より様々な地球温暖化対策に取り組んできました。

平成12年度(2000年)以降は、エネルギー消費量は減少傾向にありますが、東日本 大震災の発生は電力のCO2排出係数の増加を招き、平成23 年度(2011年)以降は、

CO2排出量が増加しています。

このように、CO2排出量の推移だけでは、市民・事業者の省エネ努力の効果がわかりに くい状況になっていることから省エネ・節電の成果が明確となるよう、CO2排出量の削減 目標とともに、エネルギー消費量そのものに着目した削減目標を掲げていくものとします。

⑥ 草加市の削減目標(案)

草加市の温室効果ガス排出量の削減目標は、以下のとおりとします。

【草加市の温室効果ガス排出量の削減目標】

※小数点以下を四捨五入しているため、各部門の小計と合計が一致しない年度がある。

平成 35 年度( 2023 年)までに平成 17 年度( 2005 年)比で 市内の温室効果ガス総排出量を 22 %削減する

(市民一人当たりに換算すると 24 %削減)

平成 35 年度( 2023 年)までに平成 17 年度( 2005 年)比で 市内のエネルギー総消費量を 24 %削減する

(市民一人当たりに換算すると 27 %削減)

第4章 重点プロジェクト

この削減目標を排出量に換算すると、平成35年度(2023年)の温室効果ガス総排出

量1,050千t-CO2、市民一人当たり排出量4.29 t-CO2となります。

また、削減量296千t-CO2は、「そうか公園」が1年で吸収できるCO2量に換算する

と約1,000年分、あるいはケヤキ約59万本のCO2吸収量に該当します。

この目標達成に向けて、これまでの対策を継続するとともに、家庭部門、業務部門、運 輸部門を中心に更なる省エネ行動の促進に向けた追加対策を実施します。

【草加市の温室効果ガス排出量の部門別削減率】

単位:千t-CO2

部 門 平成17年度

2005年度)

平成24年度

2012年度)

平成35年度

2023年度)

平成17年度

2005年度)

からの削減率

(参考)

平成24年度

2012年度)からの 追加対策 削減量 削減率 産 業 549 439 365 -34% 3 1%

家 庭 274 348 241 -12% 36 10%

業 務 168 167 125 -26% 11 7%

運 輸 280 282 252 -10% 10 4%

廃 棄 物 40 47 37 -7% 1 1%

そ の 他 35 44 31 -13% 1 2%

総排出量 1,346 1,327 1,050 -22% 61 5%

市民一人当たり 排出量

(t-CO2

5.67 5.43 4.29 -24% 0.25 5%

※小数点以下を四捨五入しているため、各部門の小計と合計が一致しない年度がある。

草加市から排出されるCO2の約3割 が、日常生活に伴う家庭からの排出であ り、人口の増加に伴って排出量も増加傾 向にあります。

草加市の平成24年(2012年)に お け る 家 庭 部 門 の 人 口 一 人 当 た り 排 出 量は、約1.42-CO2となっており、

埼玉県平均の約1.40-CO2を上回っ ています。

節 電 等 を は じ め 日 常 生 活 に お け る 省 エ ネ 行 動 は 生 活 習 慣 と し て 定 着 し つ つ ありますが、これまでの取り組みに加え、

よ り 削 減 効 果 の 高 い 取 り 組 み 行 動 を 実 施していくことが必要です。

資料:市町村における温室効果ガス排出量の状況(埼玉県)

■コラム:草加市の家庭部門からのCO2排出量

三郷市 さいたま 市 川口市

埼玉県平均

草加市

春日部市 戸田市

越谷市 八潮市 蕨市

吉川市

松伏町

1.25 1.40 1.55

1.98 2.38 2.78

平均世帯人員( 人/世帯)

一人当た排出量(-CO2

【家庭部門からのCO2排出量の比較】

43

(3)プロジェクトの活動指標

【中間見直しまでの活動指標】

指 標 目標値 現状値

家庭・事 業所における省エネ 診 断受診啓発件数

5回/年 ―

(4)プロジェクトの内容

・家庭における空調設備や照明等のエネルギー消費設備について、運転改善・運用改善に よる省エネ効果の測定の実施を促進します。省エネアドバイザー等による家庭向けの省 エネアドバイスや省エネ診断について市が周知活動を積極的に行い、これらの仕組みを 市民に活用して頂きます。

・家庭におけるエネルギー消費機器の高効率化・再生可能エネルギーの導入を促進します。

具体的には、地球温暖化防止活動補助金制度を継続して設置・周知し、高効率機器・次 世代自動車・太陽光発電システム等の再生可能エネルギー機器等の購入を促進します。

■家庭における省エネのための診断

地球温暖化や省エネ家電などに関する知識を持った専門家が各家庭のエネルギー使 用状況を診断し、実行性の高いアドバイスを行う制度を活用し、家庭における省エネ を促進します。本市では、これらの制度について周知を行い、家庭による受診を促進 します。

診断・アドバイスの流れ

活用できる制度・事業

・家庭エコ診断制度

プロジェクト方針1 家庭における省エネ行動の促進

申込み

各家庭から市、診断機関へ 申込み

アンケートの実施 各家庭の家族構成や 光熱費などの情報を提出

診断

診断士による対策の診断 省エネアドバイス提供

ご家庭のエネルギー消費状況や光熱費を「見 える化」し、他の世帯と比べて使いすぎてい ないかチェックできます。

給湯や暖房など、エネルギーを使いすぎてい る場所が分かります。

診断士による具体的な対策提案で、ご家庭の ライフスタイルに合わせたオーダーメイドの アドバイスが受けられ、光熱費やCO2がどれ くらい下がるのかが分かります。

うちエコ診断を 受診すると…

第4章 重点プロジェクト

・事業所における空調設備や照明等のエネルギー消費設備について、運転改善・運用改善 による省エネ効果の測定の実施を促進します。省エネルギー診断士等による事業所向け の省エネ診断について市が周知活動を積極的に行い、これらの仕組みを事業者に活用し て頂きます。

・事業所におけるエネルギー消費機器の高効率化・再生可能エネルギーの導入を促進しま す。具体的には、地球温暖化防止活動補助金制度を継続して設置・周知し、高効率機器・

次世代自動車・太陽光発電システム等の再生可能エネルギー機器等の購入を促進します。

■事業所における省エネのための診断

事業者が、適切に省エネを進められるように、省エネに関する専門家を事業所に派 遣する制度を活用します。

事業者はエネルギー使用状況に関する診断を受け、専門家のアドバイスのもと、省 エネをすることができます。

診断・アドバイスの流れ

活用できる制度・事業

・省エネルギー診断(一般財団法人 省エネルギーセンター)

・ESCO事業(一般社団法人 ESCO推進協議会)

・中小企業向け省エネ支援制度(埼玉県)

・埼玉県省エネナビゲーター事業(埼玉県)

事務局受診者

プロジェクト方針2 事業所における省エネ行動の促進

診断日程の 調整 申込み

申込み 受付

事前ヒアリング 準備資料の提出

現地診断

省エネ診断員が 1時間程度 事務所を訪問し、

診断を行います。

診断員派遣

県に登録された 省エネナビゲーター

(省エネ診断員)が 事業所を 訪問します。

提案に沿って、

運用改善

省エネレポート の送付

省エネナビゲーターが 診断レポートをまとめ、

既存施設の運用改善など、

効果的な省エネ対策を、

具体的に提案します。

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ドキュメント内 第二次草加市環境基本計画(素案) (ページ 43-57)

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