避難、救援及び武力攻撃災害への対処に関する平素からの備えに関して必要な事 項について、以下のとおり定める(通信の確保、情報収集・提供体制など既に記載 しているものを除く。)。なお、武力攻撃事態等における避難については、全住民 の島外避難を基本として対処する。
1 避難に関する基本的事項
(1) 基礎的資料の収集
町は、都と連携し、全住民の島外避難(以下「全島避難」という。)を基本とし、
迅速に避難住民の誘導を行うことができるよう、住宅地図、道路網のリスト、避難施 設のリスト、船舶等の運送事業者の輸送力データ等必要な基礎的資料を準備する。
【町対策本部において集約・整理すべき基礎的資料】
○ 住宅地図
○ 区域内の道路網のリスト
○ 輸送力のリスト
○ 一時避難施設のリスト ○ 港湾施設のリスト
○ 備蓄物資、調達可能物資のリスト
○ 生活関連等施設等のリスト
○ 関係機関の連絡先一覧、協定
○ 自治会、自主防災組織等の連絡先等一覧
○ 消防機関のリスト
○ 災害時要援護者の避難支援プラン
(2) 高齢者、障害者等要援護者への配慮
町は、避難住民の誘導に当たっては、高齢者、障害者等自ら避難することが困難な 要援護者の避難について、避難対策を講じる。
その際、避難誘導時において、健康課を中心とした横断的な「災害時要援護者対 策班」を迅速に設置し、都の災害要援護者対策総括部との連携した対応ができるよ う職員の配置に留意する。
(3) 民間事業者の協力
町は、避難住民の誘導時における地域の民間事業者の協力の重要性にかんがみ、平 素から都と連携し、これら事業者の協力が得られるよう、連携・協力関係の構築に努
める。
特に、突発的に事案が発生し、建物外にいる人々が緊急に屋内に避難せざるを得 ない場合における受入等について、都と連携し、その協力の確保に努める。
(4) 学校や事業所との連携
町は、学校や事業所における避難に関して、事業所等の単位により集団で避難する ことを踏まえて、平素から、各事業所等における避難の在り方について、意見交換や 避難訓練等を通じて、対応を確認する。
《 全島避難の基本的な流れ 》
2 避難実施要領のパターンの作成
町は、都による支援を受け、全島避難を基本とした避難実施要領のパターンをあら かじめ作成する。避難実施要領の作成にあたっては、関係機関(教育委員会など町の 各執行機関、消防本部、警視庁、海上保安部等、自衛隊等)と緊密な意見交換を行い つつ、総務省消防庁が作成するマニュアルを参考に、島の特性を考慮し、観光客、高 齢者、障害者、乳幼児、妊産婦等の避難方法等について配慮する。
○
避難措置の指示︵国︶ ○
現地対策本部の設置︵都︶
○
避難の指示︵都︶
○
全島避難に関する方針の策定
陸 上 運 送
○
島
内
各
港・ ○
() 本土都内の各港・空港 ○ 都 営 住 宅
・親類縁者等
○
各
避
難
所
避難の誘導は町
住 民
長期化の可能性
要援護者(病人等)は 航空機・ヘリ等により運送
状況に応じて関東運
輸局に調達斡旋要請 原則都、状況により他の道府県
陸 上 運 送 海 上
運 送
【避難パターン】
住 民 住 居
徒歩(車)
一時集結所
徒歩・バス(車) 車 港 湾
船
港 湾〔本土〕
バス 避 難 所
要援護者 住 居
車
空 港
航空機・ヘリ 空 港〔本土〕
バス 避 難 所
3 救援に関する基本的事項
(1) 都との調整
町は、都国民保護計画及び本計画において定める町と都との役割分担等に基づき、
また、自然災害時における町の活動状況等を踏まえ、救援事務についてあらかじめ都 と調整しておく。
(2) 基礎的資料の準備等
町は、都と連携して、救援に関する事務を行うために必要な資料を準備するととも に、避難に関する平素の取組みと並行して、関係機関との連携体制を確保する。
【収集・管理する資料】
情 報 内 容
収 容 施 設
・長期の収容施設として活用できる土地・建物等のリスト
・高齢者、障害者その他特に配慮を要する者を収容できる社会福祉施設、
宿泊施設、長期避難住宅、賃貸住宅等のリスト 備 蓄 物 資
調達可能物資
・大量の食料や飲料水等の生活必需品の備蓄・調達先のリスト、調達経路
・仮設住宅建設用、応急修理用の資材の調達方法、建設業協会のリスト等 関係医療機関 ・病院の所在、病床数等の対応能力についてのデータ
救 護 班 ・派遣元、班編成、活動内容等についてのデータ 火 葬 場 等 ・火葬場等の所在及び対応可能数等についてのデータ 関係機関等協定 ・協定書
関係機関連絡先 ・国、都、区市町村、民間事業者等一覧
(3) 救援センター運営の準備
町は、町が運営する避難所おいて避難住民の生活を支援するために設置する「救 援センター」に関する運営マニュアルを、都の指針に基づき整備する。
4 運送事業者の輸送力・輸送施設の把握等
町は、都と連携して、運送事業者の輸送力及び輸送施設に関する情報の把握等を行う とともに、避難住民や緊急物資の運送を実施する体制を整備するよう努める。
(1) 運送事業者の輸送力及び輸送施設に関する情報の把握
町は、都が保有する町に係る運送事業者の輸送力及び輸送施設に関する情報を把握 する。
(2) 運送経路の把握等
町は、武力攻撃事態等における全島避難する住民や緊急物資の運送を円滑に行うた め、都が保有する、町内の運送経路の情報を把握する。
(3) 避難住民等の運送体制の整備
町は、都と連携し、運送事業者との協議の上、全島避難する住民の運送及び緊急 物資等の運送を実施する体制を整備する。
(4) 緊急物資等の運送体制の把握・整備
町は、都等からの緊急物資等の配送を受けるための拠点等の設定、各避難所等へ の運送など、緊急物資等の運送体制を把握し、整備する。
≪緊急物資等の配送の概要≫(都国民保護計画より)
区市町村 運送 区市町村
都 地域内輸送
拠 点
( 区市町村庁舎
、体育館等)
食 品等 集 積 地
(交通・連絡に便 利 な 避 場 所 、 避 難 所 、 公 施 設 、 広 場 等 )
都備蓄倉庫 他道府県
応援物資
外国 応援物資
国 応援物資 調達物資 事業者
調達(収用) 物資
空港・港湾
広域 輸 送 拠 点
( ト ラ ッ ク ターミナル、
駅、 空 港 ・ 港湾 等 )
避難場所 避難所
(救援センター)
都運送
都運送 難
共
区市町村備蓄倉庫 (都事前配置備蓄
物資を含む。) 都運送
都運送 国運送 他県等運送
配送
配送
配送
5 避難施設の指定への協力
町は、都が行う避難施設の指定に際しては、以下の区分に応じて必要な情報を提供す るなど都に協力する。
町は、都が指定した避難施設に関する情報を避難施設データベース等により、都と共 有するとともに、都と連携して、住民に対して、避難施設の場所、連絡先等住民が迅速 に避難を行うために必要な情報を周知する。
【避難施設の区分】
区 分 用 途 施 設(例示)
一時避難所 ○ 避難住民が、一時的に避難する場所 ・小、中、高等学校
・公民館 ・体育館 二次避難所
○ 自宅、避難所での生活が困難で、介護などのサー ビスを必要とする高齢者や障害者その他特に配慮 を要する者を一時的に受け入れ、保護する場所
・社会福祉施設 等
避 難 場 所 ○ 特に、武力攻撃災害等により発生した大規模な火 災等からの一時的に避難するオープンスペース
・小、中、高等学校の校庭
6 生活関連等施設の把握等 (1) 生活関連等施設の把握等
町は、町内に所在する生活関連等施設について、都を通じて把握するとともに、都 との連絡態勢を整備する。
また、町は、「生活関連等施設の安全確保の留意点について」(平成17年8月2 9日閣副安危第364号内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付内閣参事官 通知)に基づき、その管理に係る生活関連等施設の安全確保措置の実施のあり方につ いて定める。
《 収集すべき情報 》
・施設の種類 ・名称 ・所在地 ・管理者名
・連絡先 ・危険物質等の内容物 ・施設の規模 【生活関連等施設の種類及び所管省庁】
国民保護
法施行令 各号 施設・物質の種類 所管省庁名
1号 発電所、変電所 経済産業省 2号 ガス工作物 経済産業省 3号 取水施設、貯水施設、浄水施設、
配水池 厚生労働省
4号 鉄道施設、軌道施設 国土交通省 第27条
5号 電気通信事業用交換設備 総務省
6号 放送用無線設備 総務省 7号 水域施設、係留施設 国土交通省 8号 滑走路等、旅客ターミナル施設、航
空保安施設 国土交通省
9号 ダム 国土交通省
10号 危険物質等(国民保護法施行令第28条)の取扱所
1号 危険物 総務省消防庁
2号 毒物・劇物(毒物及び劇物取締法) 厚生労働省
3号 火薬類 経済産業省
4号 高圧ガス 経済産業省
5号 核燃料物質(汚染物質を含む。) 文部科学省、経済産業省 6号 核原料物質 文部科学省、経済産業省 7号 放射性同位元素(汚染物質を含
む。) 文部科学省
8号 毒薬・劇薬(薬事法) 厚生労働省、農林水産省 9号 電気工作物内の高圧ガス 経済産業省
10号 生物剤、毒素 各省庁(主務大臣)
第28条
11号 毒性物質 経済産業省