第4章 避難勧告・避難指示等
第2節 避難の準備情報・勧告・指示等
市(災害対策班、広報班、消防団、教育・避難所班、誘導・給水班、要配慮者支援班、
各施設所管の班)
関係機関(日野警察署、日野消防署 その他の機関)
〇 本部長(市長)は災害が発生し、又は発生のおそれがある場合、市民の身体・生命に危険が及ぶと認 められるときは、避難区域を定めて、当該地区の住民に対し、避難準備情報の通知等、避難の勧告又 は避難の指示(以下、「避難勧告等」という。)を行う。
〇 本部長(市長)が避難勧告等を行えない場合、都知事が避難勧告等を代行する。
〇 このほか、警察官、水防管理者、自衛官、消防署長又はその命を受けた職員が行うことができる。
○ 市は、避難勧告等を実施した場合、次のことを行う。
① 教育・避難所班は、指定避難所を開設する。(震災編 第3部 第 13 章「指定避難所の開設・運 営・閉鎖」参照)
② 誘導・給水班は、誘導及び指定避難所への受け入れ補助を行う。
(震災編 第3部 第 13 章「指定避難所の開設・運営・閉鎖」参照)
(震災編 第3部 第 15 章「帰宅困難者対策」参照)
③ 要配慮者支援班は、在宅要配慮者への情報発信を行うとともに要配慮者利用施設の被害状況等を集 約する。(震災編 第3部 第 14章「要配慮者対策」参照)
○ 近年のいわゆるゲリラ暴雨、集中豪雨、台風及び竜巻などにより被害が発生するおそれがある場合、
必要と認める地域の居住者、滞在者その他の者(以下「居住者等」という。)に対し、市長は、立退き のための準備の情報の通知又は警告、避難のための立ち退きを勧告し、及び避難のための立退きの指 示等をすることができる。(災害対策基本法第 56 条及び第 60 条第 1 項)
市民からの要請(もしくは直接の避難)
対策本部
学校長等に要請
学校等の開放
教育部長(企画部長)に指示
(教育部長(企画部長)に指示するいとまがない時)
(調整)
第4章 避難勧告・避難指示等
669
1.避難指示等に当たっての助言の活用(災害対策基本法第 61 条の2)
○ 市町村が避難勧告、指示等を発令する際、過去の災害対応の経験に乏しいことに加えて、河川、ダム 等の施設管理者が当該市町村以外の者であるため、当該施設の情報が十分に得られないこと、又は情 報を得られても十分に知見がないため活用ができないこと等により、避難勧告・指示等の発令を躊躇 したり、タイミングを逃したりする場合も少なくなかった。
そこで、専門的知見等を有する地方気象台、河川事務所等の国の機関や都道府県等から、災害に関 する情報等の必要な助言を得ることができる。
○ 本部長(市長)は、情報の提供、危険が生ずることが予想される地域、避難勧告・指示等を発令すべ き対象者、発令すべきタイミングに関して「助言」を求めることができ、求められた指定行政機関の 長等や都道府県知事は、その所管事務について技術的に可能な範囲で助言を行う。
○ 市は、平常時より都道府県、国の関係機関との間で連絡を密にし、ホットラインを構築する。
2.避難勧告等の種類
【三類型の避難勧告等一覧】
発令等時の状況 住民に求める行動 避難準備情報の通知
又は警告
(避難のための立退 きの準備その他の措 置についての通知又 は警告)
〔災害対策基本法第 56 条〕
○ 避難行動要支援者(避難行動に時間 を要する者)が避難行動を開始しな ければならない段階であり、人的被 害の発生する可能性が高まった状 況
○ 避難行動要支援者(避難行動に時 間を要する者)は計画された指定 緊急避難場所への避難行動を開 始(避難支援者は支援行動を開 始)
○ 上記以外の者は、家族等との連 絡、非常用持出品の用意等、避難 準備を開始
避難の勧告
〔災害対策基本法第 60 条〕
○ 通常の避難行動ができる者が避難 行動を開始しなければならない段 階であり、人的被害の発生する可能 性が明らかに高まった状況
○ 通常の避難行動ができる者は、計 画された指定緊急避難場所等へ の避難行動を開始
避難の指示
〔災害対策基本法第 60 条〕
〔水防法 第 29 条〕
○ 前兆現象の発生や現在の切迫した 状況から、人的被害の発生する危険 性が非常に高いと判断された状況
○ 堤防の隣接地等、地域の特性等から 人的被害の発生する危険性が高い と判断された状況
○ 人的被害の発生した状況
○ 避難勧告等の発令後で避難中の 住民は、確実な避難行動を直ちに 完了
○ 未だ避難していない対象住民は、
直ちに避難行動に移るとともに、
そのいとまがない場合は生命を 守る最低限の行動
(出典:避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン(平成 17 年)集中豪雨等における情報 伝達及び高齢者等の避難支援に関する検討会〈一部修正〉)
第4章 避難勧告・避難指示等
670
(1)避難の準備
(2)避難の勧告
実 施 者 災害種類 根 拠 法 備 考 市長 災害全般 災害対策基本法第 60 条
都知事 災害全般 災害対策基本法第 60 条 市長ができない場合に代行
(3)避難の指示
3.屋内での待避の指示等(平成 25 年 6 月の法改正により新設された)
〇 避難のための立退きを行うことによりかえって生命又は身体に危険が及ぶおそれがあると認められ るとき、本部長(市長)は、必要と認める地域の居住者等に対し、屋内での退避その他の屋内におけ る避難のための安全確保に関する措置を指示することができる。(災害対策基本法第 60 条第 3 項)
実 施 者 災害種類 根 拠 法 備 考 市長 災害全般 災害対策基本法
第 56 条
平成 25 年 6 月の災害対策基本法改正によ り新たに示されたもの。
避難のための立退きの準備その他の措置に ついて必要な通知又は警告をすることがで きる。
実 施 者 災害種類 根 拠 法 備 考 市 長 災害全般 災害対策基本法第 60 条
(水防管理者) 洪水 水防法第 29 条
知事 災害全般 災害対策基本法第 60 条 市長ができない場合の代行 知事
その命を受け た職員
洪水 水防法第 29 条
地すべり 地すべり等防止法第 25 条
警察官
災害全般 災害対策基本法第 61 条 市長から要請がある場合又は市長が避難の 指示をするいとまがないとき
警察官職務執行法第 4 条
自衛官 災害全般 自衛隊法第 94 条 警察官がその場にいないとき
第4章 避難勧告・避難指示等
671
【退避及び避難等安全確保行動】
行動 安全確保行動
(退避及び避難)
具体的な行動
屋内での退避その他 の屋内における避難
退避 自宅などの居場所や安全を確保できる場所に留まる。
垂直移動 屋内の2階以上の安全を確保できる高さに移動する。
水平移動(一時的) その場を立退いて、隣接の安全を確保できる場所に一 時的に移動する。
指定避難所への避難 水平移動(長期的) 住居地と異なる避難先などで一定期間仮の避難生活を 送る。
(出典:避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン(平成 17 年))
4.浸水想定区域における避難確保
○ 多摩川・浅川等の浸水想定区域における円滑かつ迅速な避難を確保するため、水防法第 15 条の規定 に基づき、以下の措置を実施する。
①洪水が想定される区域については、あらかじめ所在する高齢者施設、障害者施設等の避難行動に時 間を要する者が利用する施設を把握するとともに、大雨が降った際には、洪水予想を伝達するもの とし、平常時から電話、FAX、防災無線等による情報連絡訓練を実施する。
②洪水予報河川発表基準水位及び水防警報河川発表基準水位を基準に、避難に関する情報、勧告等を 実施する。
③程久保川、谷地川の浸水予想区域(浅川圏域、大栗川及び三沢川流域浸水予想区域図・東京都公表)
においても同様の措置を実施する。
(資料第 64「浸水想定区域内の要配慮者利用施設」参照)
第4章 避難勧告・避難指示等
672
【多摩川・浅川の洪水時における避難勧告等の一般的な基準】
名称 市民がとるべき行動 市のとるべき行動
水防団待機水位 ○ 川の水位が上昇し始めているので、一般の方々 は川に近づかないようにする。
○ テレビやラジオ等で気象情報を確認する。
水防団(消防団)が待機を始め るライン
氾濫注意水位 ○ 川の近くに住んでいる人は避難の準備をする。
○ 洪水ハザードマップで指定緊急避難場所の確 認や自治体から出される防災情報に注意する。
水防団(消防団)が出動するラ イン
避難判断水位 ○ このまま雨が降り続けると、川が氾濫する危険 がある。
○ 自治体から出される防災情報に注意し、避難勧告 が出されたら速やかに避難をする。
市町村長が避難を判断するラ イン
氾濫危険水位 ○ 河川が氾濫し大きな被害が発生するおそれが あるため、増水した川は大変危険であり、絶対 に近寄らない。
○ 川の近くに住んでいる人は避難勧告の有無に かかわらず自主的に避難する。
(出典:国土交通省 関東地方整備局 京浜河川事務所 ホームページ)
(例規・基準 第27「気象注意報・警報の種類・発表基準」参照)