《例2》長期要件の遺族厚生年金 民間会社(A)
(一般厚年) 国家公務員(B)
(国共済厚年) 私学教職員(C)
(私学共済厚年) 国民年金
← 5 年 → ← 5 年 → ← 10 年 → ← 7 年 → 老齢厚生年金と同様に、実施機関ごとに遺族厚生年金を計算・決定し、支払いを行います。
期間A(一般厚年)分は日本年金機構が、期間B(国共済厚年)分は国家公務員共済組合連合会が、
期間C(私学共済厚年)分は本事業団が決定、支払いを行います。
なお、請求手続きについては、いずれか一つの機関へ請求することで、すべての遺族厚生年金の 請求が行われたことになります。
【年金額】
老齢厚生年金のうち、報酬比例額の 3/4 に相当する額です。
【中高齢の加算について】40 歳~ 65 歳未満の妻の加算
18 歳到達年度の末日までの子がいないため遺族基礎年金が受けられず、遺族厚生年金だけが支給 される妻や、子が 18 歳到達年度の末日となって遺族基礎年金が失権した妻には、40 歳(40 歳以上 で遺族基礎年金が失権したとき)から 65 歳になるまでの間、中高齢寡婦加算額が加算されます。た だし、この加算が行われるのは、短期要件の遺族厚生年金又は長期要件の遺族厚生年金で厚生年金 保険の被保険者期間が 20 年以上の人が死亡した場合に限られ、長期要件の場合では、一番長い期間 の実施機関(上記《例2》の場合は私学事業団)の遺族厚生年金に加算されます。
【経過的寡婦加算について】65 歳以上の妻の加算
昭和 31 年4月1日以前に生まれた妻については、一般的に国民年金への加入期間が短いため老齢 基礎年金の額が低くなることから、妻の生年月日に応じた経過的寡婦加算額が加算されます。
65 歳以降の遺族厚生年金
遺30
【計算方法】
遺族厚生年金の受給権が配偶者の死亡に伴い生じた者であって、かつ、老齢厚生年金の受給権を 有する場合は、65 歳からの年金額は次のA又はBのいずれか高い金額に改定されます。
△ 死亡
(イ)の 2/3
(ア)の 1/2 遺族の給付の合計
(イ)
老齢・退職の 給付の合計
(ア)
A
比較B
【65 歳以上の遺族厚生年金と老齢厚生年金の受給方法】
65 歳以上で遺族厚生年金と老齢厚生年金を受ける権利がある人は、老齢厚生年金は全額支給とな り、遺族厚生年金は老齢厚生年金に相当する額の支給が停止となります。
【経過的職域加算額(遺族共済年金)】
平成 27 年 10 月 1 日前の加入期間がある人が平成 27 年 10 月 1 日以後に死亡した場合、条件によっ て、旧3階部分としての経過的職域加算額(遺族共済年金)が発生します。ただし、遺族共済年金 であっても、遺族厚生年金と同様に保険料納付要件があります。
【若年の妻に対する遺族厚生年金】
妻に支給する遺族厚生年金は以下の場合、5年間の有期給付となります。
①夫の死亡時に妻が 30 歳未満で、遺族基礎年金の受給権がない場合
② 夫の死亡時には遺族基礎年金の受給権があったが、妻が 30 歳に達する前に遺族基礎年金の受給権 が消滅した場合
上記②に該当し、遺族基礎年金の受給権が消滅したときにはご連絡ください。
日本政策金融公庫等から貸付けを受けたいとき
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年金を受ける権利を借入等の担保にしたり、他人に譲渡したりすることは法律で禁じられています。
しかし、例外として株式会社日本政策金融公庫及び沖縄振興開発金融公庫(以下「公庫」といい ます。)からは、年金を担保とした貸付けを受けることができます。ただし、この貸付けを受けた場 合は返済が完了するまでの間、担保設定した年金の支給額の全額が直接公庫に送金されます。
貸付けを希望する場合、公庫より「支給状態証明書」を受け取り、本事業団からの証明を受け、
その他必要な書類と併せ、公庫に申し込みをすることになります。
なお、貸付を受けることができない年金の種類があります。現在受給している年金額全額を担保 として貸付けを受けられない場合は、年金額の一部のみを担保とした貸付けを受けることとなります。
また、令和2年の年金制度の法律改正により、公庫に対し、新たに担保に供することができるのは 令和4年3月末までとなりました。
令和4年4月以降、家計に関する支援が必要な方はお住まいの地域の自立相談支援機関にご相談 ください。また、一定の審査要件を満たす方は社会福祉協議会が実施する「生活福祉資金貸付制度」
を利用することができます。
詳しくは、各機関にお問い合わせください。
遺族厚生年金【支給】
老齢厚生年金【支給】 遺族厚生年金【支給停止】
(老齢厚生年金に相当する額)
老齢基礎年金 老齢基礎年金
(老齢厚生年金) (遺族厚生年金)
令和4年3月末までの貸付については公庫に直接お問い合わせください。
問い合わせ先 電話番号
株式会社日本政策金融公庫 事業資金相談ダイヤル 0120(154)505
沖縄振興開発金融公庫 098(941)1798
年金の受け取りの辞退と再開
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年金は、受給権者の請求に基づき決定されますが、年金の決定後、自らの意思により年金を受給 しないという選択をすることができます。
年金の受け取りを辞退したいときや、辞退していた年金の受け取りを再開したいときは、本事業 団まで連絡してください。また、受け取りを辞退している受給権者が 65 歳になり、引き続き受け取 りの辞退を希望される場合は新たに届け出が必要になりますので、本事業団まで連絡してください。
この支給停止の申し出については、将来に向かって撤回することができますが、過去に辞退して いたものを、遡って受給することはできません。
また、厚生年金については、本事業団が支給する厚生年金のみならず、他実施機関から支給され る厚生年金についても一体的に停止となります。年金の受取を辞退する際は、慎重にご検討の上、
申し出てください。
離婚等に伴う標準報酬等の分割(年金分割制度)
老 障33
離婚等をした場合、年金額の計算の基礎になる標準報酬月額や標準賞与額を分割し、結果として 年金を分割することができます。
この年金分割制度には、「合意等に基づく年金分割制度」と「被扶養配偶者期間の年金分割制度」
があり、「被扶養配偶者期間の年金分割制度」は、国民年金の第3号被保険者になっていた期間を対 象として分割が行われるので、「3号分割」とも言われています。
両者には下表のような相違があります。
【合意等に基づく年金分割制度と被扶養配偶者期間の年金分割制度の比較】
合意等に基づく年金分割制度
(平成 19 年4月実施) 被扶養配偶者期間の年金分割制度
(平成 20 年4月実施)
対象になる期間
平成 19 年4月1日以後に成立した離 婚等が対象ですが、その婚姻期間中の 加入者期間すべてが分割の対象になり ます。
平成 20 年4月以降の第3号被保険者 期間のみ、分割の対象になります。
分割の割合 当事者間の合意もしくは裁判所の決 定により決められた按分割合(上限 50%)に基づき分割されます。
分割の割合は 50%に定められていま す。
請求手続き
請求には、当事者間の合意もしくは裁 判所の決定を示す書類の添付が必要で す。また、原則的に離婚等をしたとき から2年以内に請求することになって います。
第3号被保険者であった人からの請求 により分割できます。(当事者間の合 意は不要です。)
また、原則的に離婚等をしたときから 2年以内に請求することになっていま す。
本事業団では、加入者や被扶養者の健康の保持・増進及び日常生活の援助を目的として様々な福 祉事業を行っていますが、年金受給権者の皆さまにもご利用いただける事業があります。
福祉事業をご利用いただく場合、「年金者福祉施設等利用証」の提示をお願いしています。
※「年金者福祉施設等利用証」は、このしおりの末尾に添付されています。