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適応化設計論に基づくメタヒューリスティクスの設計

ドキュメント内 論文要旨 (ページ 99-102)

6 適応化のフレームワーク に基づく メタヒューリスティクス

本章では,7章で適応化のフレームワークに基づき適応型メタヒューリスティクスを開 発することを踏まえ,適応化設計論に基づく新たなメタヒューリスティクスを設計する。

高い適応能力を有するように設計したメタヒューリスティクスを適応化すれば,優れた適 応能力・探索性能を有する適応型メタヒューリスティクスの構築が期待できる。

第6章 適応化のフレームワークに基づくメタヒューリスティクス 92

vi(k)=

xˆi(k)xi(k), f (ˆxi(k)) < f (xi(k))

0, otherwise (6.2)

xi(k+1)=xi(k)+vi(k) (6.3)

ただし,α, β≥ 0はパラメータ,ubetter = xbetter,i(k)xi(k)urandom =xrxixbetter,iは 式(2.17)で定義されるbetter,r, iは整数値一様分布UZ(1,m)に従う乱数,R,ϕ∈RN×N は対角行列であり,Rの対角要素は実数値一様分布UR(0,1)に従う乱数,ϕの対角要素は 実数値一様分布UR(−0.5,0.5)に従う乱数である。

図6.1に,提案手法の近傍生成について示す。式(6.1)で表されるように,提案手法では,

ˆ

xixiiが,探索点xiからランダムの探索点xrに向かう差分ベクトルurandomと,探索点xi からbetterxbetter,iに向かう差分ベクトルubetterの線形結合で表され,近傍解xˆiは基底ベク トルの係数の乱数R,ϕによる摂動に基づく近傍内に生成される。提案手法は改善移動で あるため,探索点xiは目的関数値が改善した場合,近傍解xˆiへ移動する。

この探索構造は,4.3節のADMの説明で述べた「優れた探索構造となる必要条件」に 基づいて構成されている。探索点間の差分ベクトルubetterurandomを用いることで,良い 解を活用しながら,特定の領域・方向に対する指向性を促進することが可能となる。そし て,基底ベクトルの係数に一様乱数を用いることで,摂動・探索点分布の縮小が可能とな る。また,一様乱数ϕの区間を[−0.5,0.5]とすることで,urandomとは逆の方向にも摂動を 生じさせ,一定以上の摂動の拡大が可能となる。さらに,これらの操作は探索過程で多様 化・集中化に対する影響が変化するため,有効な探索戦略が実現可能な構造である。以上 から,提案手法は,3章の解析に基づく優れた探索構造を有しているため,高い適応能力・

探索性能が期待できる。

以下に,本論文で提案した適応化のフレームワークに基づくメタヒューリスティクス(提 案手法)のアルゴリズムを示す。アルゴリズムの終了条件をk =kmaxとする。評価回数は T =m(kmax+1)となる。探索点の初期位置を初期配置領域IS = [a, c]N ⊂RN内に与える。

【提案手法のアルゴリズム】

Step 0:[準備]

探索点数m,パラメータα, β ≥ 0,最大反復回数kmaxを定め,反復回数をk = 1と する。

第6章 適応化のフレームワークに基づくメタヒューリスティクス 93

Step 1:[初期化]

探索点の初期位置xi(k)i= 1,2,· · · ,m)を初期配置領域IS内にランダムに与える。

Step 2:[近傍の生成]

各探索点xi(k)について,優良探索点群Betteri,近傍解xˆi(k)

Betteri = {x(k)| f (x(k))< f (xi(k)); ℓ =1,· · · ,m}

ˆ

xi(k) =

xi(k)Rubetterϕurandom, Betteri ,∅

xi(k)ϕurandom, otherwise

より,生成する。

ただし,ubetter =xi,better(k)xi(k)urandom= xr(k)xi(k)xi,better(k)Betteriは 優良探索点群Betteriからランダムに選ばれた探索点,∅は空集合,rは整数値一 様分布UZ(1,m)に従う乱数,R,ϕ∈RN×Nは対角行列であり,Rの対角要素は実数 値一様分布UR(0,1)に従う乱数,ϕの対角要素は実数値一様分布UR(−0.5,0.5)に従 う乱数である。

Step 3:[探索点の更新]

各探索点xi(k)について,

vi(k)=

xˆi(k)xi(k), f (ˆxi(k))< f (xi(k))

0, otherwise

xi(k+1)=xi(k)+vi(k)

より,更新する。

Step 4:[終了判定]

k=kmaxならば,探索を終了する。さもなければ,k :=k+1とし,Step 2へ戻る。

第6章 適応化のフレームワークに基づくメタヒューリスティクス 94

6.1: 提案手法の近傍の生成

6.2 適応化のフレームワークに基づくメタヒューリスティク

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