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4.5 道路関連以外の地物に関する地物型別定義

4.5.20 桟 橋

桟橋作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 河川等の渡河部に設置された桟橋を面形状で表示する。

② 面データは右回り(時計回り)で取得する。

図 60 桟橋のデータイメージ(例)

斜面の部分は「法面(人口斜 面)」で取得

ダムの頂部は「ダム」で取得

4.5.21

水制作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 流水の制御または河岸の洗掘防止を目的として設置された工作物を線形状により表示する。

② 原典資料の外周を取得する。

③ 極小(記号)表示するものは、せきの位置をCD_HOJYO=11で取得する。

④ 図郭線上で図形データの不一致(ズレ)があるときは、接合処理を行う。

⑤ CD_KUBUNにより水制の区分を入力する。

⑥ 水制単位にIDを発行する。

⑦ 水制は複数の線分で構成されるが、その複数の線分をひとつのラインデータとして取得す る。シェープファイルの場合、Polyline形式で複数線分(パート)を扱える。

4.5.22 護岸(被覆)

護岸(被覆)作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 河川などに面する水際部、岸で浸食を防ぐために、水際を固めたものを線形状で表示 する。

② 入力方法等にかかる遵守事項は地物型「法面」に準ずる。

③ 道路兼用工作物、その他道路付帯工事等で設置された工作物は地物型「法面」で表示 する。

4.5.23 坑口とトンネル

炭口、トンネル作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 水路が地下に出入りする部分を面形状で表示する。

② 原典資料より水路の開口部を取得する。

③ 水面下を取得し、隠線処理により表示する。

4.5.24 滝

滝作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 地形的段差により流水が急激に落下するところを線形状で表示する。

② 上端線と下端線を取得。上端線は低いほうを右に、下端線は高い方を右に取得する。

③ 極小(記号)表示するものは、頂部のみの線を上端線として取得する。

④ 滝を表現するための小円形(上端線の下流側)は補助線で与える。

⑤ 滝単位にIDを発行する。

⑥ 記号は複数の線分で構成されるが、その複数の線分をひとつのラインデータとして取得す る。シェープファイルの場合、Polyline形式で複数線分(パート)を扱える。

⑦ 記号は、原典図面をトレースして入力することを想定していない。上端線、下端線から自 動作成する。

⑧ 上端線、下端線、補助線はCD_HOJYOの値がそれぞれ異なるので、別々のラインデータとな る。その場合でも、同じ滝を構成するものは、同一のIDとする。

⑨ 図郭線上で図形データの不一致(ズレ)があるときは、接合処理を行う。

図 61 滝のデータイメージ(例)

4.5.25 せ き

せき作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 流水の制御や河床の保護を目的として設けられた工作物または揚水の取水等のため河川を 横断して設けられた工作物を線形状により表示する。

② 非越流部(常時水面にある部分)の構造物の外周と越流部の実線表示部は CD_HOJYO=11で 取得する。

③ 越流部(常時水面下にある部分)で破線表示部はCD_HJYO=99で取得する。

④ 極小(記号)表示するものは、せきの位置をCD_HOJYO=11で取得する。

⑤ 図郭線上で図形データの不一致(ズレ)があるときは、接合処理を行う。

⑥ せき単位にIDを発行する。

⑦ せきは複数の線分で構成されるが、その複数の線分をひとつのラインデータとして取得す る。シェープファイルの場合、Polyline形式で複数線分(パート)を扱える。

⑧ 上端線、補助線はCD_HOJYOの値がそれぞれ異なるので、別々のラインデータとなる。その 場合でも、同じせきを構成するものは、同一のIDとする。

図 62 せきのデータイメージ(例)

4.5.26 水 門

水門作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 取排水、水量調節等のために設けられた工作物を線形状で表示する。

② 構造物の外周を取得する。

③ 極小(記号)表示するものは、水門の位置を取得する。

④ ドックは入り口に水門記号を取得する。

⑤ 図郭線上で図形データの不一致(ズレ)があるときは、接合処理を行う。

⑥ 水門単位にIDを発行する。

:上端線、下端線の入力方向

上端線(CD_HOJYO=11)

下端線(CD_HOJYO=12)

河川

表現図形である小円形は、補

助線(CD_HOJYO=99)

(上流側)

越 流 部 を 表 現 す る 破 線 は 、 補 助 線

(CD_HOJYO=99)で取得する。

実線表現部は、CD_HOJYO=11 で取 得する。

図 63 水門のデータイメージ(例)

4.5.27 蛇篭

蛇篭作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 河川内に設置されたかごを線形状で表示する。

② 延長の長いものは、中間を省略することができる。

③ 注記により「ジャカゴ」等の注記を入力する。

4.5.28 渡船発着所

渡船発着所作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 水部において、定期的に人または車両等を運搬する船舶、遊覧船等で常設されたものの位 置を表示する。

② 注記により「渡船発着所」等の注記を入力する。

4.5.29 船揚場

船揚場作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 船の陸揚げを行うための構造物の位置を表示する。

② 注記により「船揚場」等の注記を入力する。

4.5.30 流水方向

流水方向作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 流水方向は地物とせず、作図補助線で作図する。

② 河川が分岐する区間には、最低1箇所以上を記載すること。

4.5.31 さ く

さく作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 建物の周辺および敷地の周辺を区画するための生け垣、鉄柵等を線形状で表示する。

② 原典資料から一定の群を取得するものとし、原典資料においてさくの区分が判読できない 場合は、CD_KUBUNの6130(さく(未分類))の定義を行う。

③ さくの区分が可能な場合は、CD_KUBUNにおいて区分を入力する。

④ 図郭線上で図形データの不一致(ズレ)があるときは、接合処理を行う。

4.5.32 へ い

へい作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 建物の周辺および敷地の周辺を区画するたに設置された囲壁を線形状で表示する。

② 原典資料から一定の群を取得するものとし、原典資料においてへいの区分が判読できない 場合は、CD_KUBUNの6140(へい(未分類))の定義を行う。

③ へいの区分が可能な場合は、CD_KUBUNにおいて区分を入力する。

④ 図郭線上で図形データの不一致(ズレ)があるときは、接合処理を行う。

4.5.33 植生と場地

植生と場地作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 植生、場地の面形状の図形は、原典資料に表現されている界線(非耕地、公園等の公共用 地、宅地、植生、既耕地)と地図記号(植生と場地の種別をあらわす地図記号)を判読し て、データ作成する。

② 原典資料は、優先度を考慮し採用するとともに、地物データは、CD_KUBUN2(細分類)の単 位で独立した面図形として作成する。

③ 面データは右回り(時計回り)で取得するものとする。

④ 「植生と場地」と、道路縁、法面、等高線との整合についても、作成時に十分配慮する。

図 64 植生と場地のデータ取得イメージ(例)

その他の 樹木畑

参考にする国土基本図

背景表示する画像情報

画像情報上で入力する「植生と場地」

4.5.34 等高線(DEM_2500レベル)

等高線(DEM_2500レベル)作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 2mピッチの間隔で作成するDEMデータより自動生成した等高線データを編集・加工して作 成する。

② 図郭線上で図形データの不一致(ズレ)があるときは、接合処理を行う。

③ 標高値などの注記で間断しないように、等高線の線図形を入力する。

④ 主曲線の標高間隔は2m、計曲線の標高間隔は10m、補助曲線の標高間隔は、1mである。

⑤ IFLAG=0は、通常の等高線部分。露岩、被覆、垂直段差があって等高線を表示しない部分は、

IFLAG=1とする。

⑥ 垂直段差があるところでは、等高線が重なるないようにずらして入力することとし、その 上で、IFLAG=1を与える。

⑦ 位相一貫性については、IFLAG=1は対象外とする。

⑧ 完全性については、DEMから変換して作成した等高線において、DEMデータの範囲内で変換 漏れや・過剰に生成されていないことを求めている。過剰とは、同じ場所に等高線が重複 して存在していることを想定している。

⑨ 既知の座標値との乖離については、DEMの検査に用いた検査地点を利用して、標準偏差がΔ h/2 を充たすかを評価することを想定している。DEMの検査に用いた検査地点を利用する ことを想定する理由は、座標の乖離が大きい場合にその原因が原典資料の DEM にあるのか DEMから等高線に変換する方法に問題があるかの調査に有利であるためである。

4.5.35 等高線(DEM_5000レベル)

等高線(DEM_5000レベル)作成時における遵守事項は以下のとおり。

① 2mピッチ間隔のDEM、5mピッチ間隔のDEMの両方をあわせた全てのDEMを原典資料として 使用する。

② 2mピッチ間隔のDEMから別項で定める等高線(DEM_2500)とは、整備エリアが重複するこ とになる。

③ 図郭線上で図形データの不一致(ズレ)があるときは、接合処理を行う。これは、等高線

(DEM_2500)との接合は含めない。

④ 標高値などの注記で間断しないように、等高線の線図形を入力する。

⑤ 主曲線の標高間隔は5m、計曲線の標高間隔は25m、補助曲線の標高間隔は、2.5mである。

⑥ IFLAG=0は、通常の等高線部分。露岩、被覆、垂直段差があって等高線を表示しない部分は、

IFLAG=1とする。

⑦ 垂直段差があるところでは、等高線が重なるないようにずらして入力することとし、その 上で、IFLAG=1を与える。

⑧ 位相一貫性については、IFLAG=1は対象外とする。

⑨ 完全性については、DEMから変換して作成した等高線において、DEMデータの範囲内で変換 漏れや・過剰に生成されていないことを求めている。過剰とは、同じ場所に等高線が重複 して存在していることを想定している。

⑩ 既知の座標値との乖離については、DEMの検査に用いた検査点を利用して、標準偏差がΔh /2 を充たすかを評価することを想定している。DEMの検査に用いた検査点を利用すること を想定する理由は、座標の乖離が大きい場合にその原因が原典資料の DEM にあるのか DEM から等高線に変換する方法に問題があるかの調査に有利であるためである。

ドキュメント内 岐阜県共有空間データ 基本仕様書 (ページ 58-69)

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