3. 戦略的維持管理の方針
3.1 道路施設における維持管理方針
大阪府都市整備中期計画(案)の基本理念を果たすためには、以下の使命および取組方針に則 り、道路施設の維持管理の取組を行っていく。
(1) 基本理念
都市経営の視点に立ったインフラマネジメント
・道路施設の整備と維持管理や地域との連携・協働、ハードとソフト両面にわたるすべて の施策をトータルで捉え、効率的・効果的に推進する。
・限られた資源(財源・人材)を有効に活用し、最大の効果を生み出すために、建設事業 と維持管理をトータルでマネジメントする「アセットマネジメント」を推進する。
(2) 維持管理の使命
実効性のある維持管理を継続的に実施していく。
①府民が‘安全’に‘安心’して暮らせるようにする。
②良好な施設を‘次世代に継承’する。
③より多くの府民とともに‘協働’の取り組みを大切にしていく。
(3) 道路施設の取組方針
① 日常的な維持管理を着実に実践するとともに、予防保全を中心とした計画的な維持管 理により、道路施設を可能な限り使い続けることを基本としつつ、施設の更新につい ても的確に見極めていく等、効率的・効果的な維持管理を推進する。
② 将来にわたり的確に維持管理を実践するため、人材の育成と確保、技術力の向上と継 承に加え、市町村など多様な主体と連携しながら地域単位で道路施設を守り活かして いく持続可能な仕組みを構築する。
③ 様々な維持管理業務を行うにあたり、限られた資源(財源・人材)を最大限に活用し、
府民ニーズや施設の実態把握に努め、何をすべきかを明確にした上で、実施可能なも のから実践し、検証・改善を図るとともに、府民に対し取組の効果をわかりやすく説 明できるよう継続的なPDCAサイクルによるマネジメントを推進する。
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1) 予防保全対策の強化
橋梁の予防保全による長寿命化等
・ 交通量や架橋位置などの社会的影響度に応じ て目標管理水準(健全度)を設定し、実際の健 全度との乖離値が大きい橋梁から対策を実施 する。
・ また、全橋梁 5 年に一度、近接目視による定 期点検に加え、橋梁の状況(経過観察・補修後 等)に応じて中間点検の導入や直営点検を実施 し、長寿命化を図る。
・ 今後 10 年間で目標管理水準の達成を目指す。
・ 長寿命化を基本としつつ、現行機能の水準や健全度、および更新時の社会的影響度等 を総合的に考慮し、新たに更新の検討を実施する。
舗装の予防保全(安全な走行環境をめざして)
・ 交通量などの社会的影響度に応じてサービス レベルを設定し、実際のレベルとの乖離値が大 きい路線(区間)から優先的に実施する。
・ 安全な走行環境を提供するため、道路パトロー ルを重要路線では週 2 回、その他の路線でも 週 1 回実施する。
・ 新たに安全の視点を踏まえ、道路路面下の空洞 調査を実施し、道路陥没を未然に防ぐ。
写真 3.1-1 交通量の多い橋梁
写真 3.1-2 舗装パトロール
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2) 防災施設の確実な機能確保 道路法面等防災対策の強化
・ H22 道路防災総点検結果を踏まえ、広域緊急交 通路沿いの要対策箇所を最優先に実施する。次に、
発災した場合の被害の大きさや災害履歴の有無と バス路線・府県間道路などの路線の重要度を考慮 して、優先順位を設定し、順次実施する。
・ 要対策箇所に関わらず災害の発生箇所や落石など の災害発生の予兆がみられる箇所については、優 先順位を見直し対策を実施する。
・ 今後、10 年間で要対策箇所の概成を目指す。
・ また、万一に備え、異常気象時に災害発生の危険 性が高まる路線(区間)については、一定の基準 雨量を超過すれば通行規制(通行止め)を行う。
・ 要対策箇所の多い路線への落石等警戒標識等の設 置や、崖守制度等府民協働による道路防災点検を 実施する。
広域緊急交通路に架かる橋梁とモノレール橋梁の耐震強化
・ 広域緊急交通路(その他路線)に架かる橋梁につ いて、南海トラフ巨大地震や耐震化済道路のネッ ワークを考慮し、耐震強化を効果的に実施する。
(平成 32 年完了目標)
・ モノレール橋梁の耐震強化を着実に進める。(平成 26 年完了予定)
写真 3.1-4 対策済箇所
写真 3.1-6 耐震補強(橋脚) 写真 3.1-3 法面崩壊状況
写真 3.1-5 阪神淡路大震災での 橋梁倒壊事例
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3) 日常的な維持管理の徹底
劣化を抑制し、長寿命化に資するきめ細やかな維持管理作業の推進
・ 橋梁排水施設の清掃、橋梁支承の塗装やグリスア ップ、舗装面クラック部への補修材注入等につい ても日常的に実施する。
・ 冬期に凍結防止剤を散布する橋梁について、雪寒 期間終了後に桁端部や支承周り等路面排水が集 まりやすい箇所の洗浄の実施を検討する。
・ 「早期発見・即対応」をさらに徹底するため、
パトロール・点検体制を強化する。併せて、要
望苦情や不具合のデータを共有・分析することで、管理瑕疵ゼロ、府民満足度の向上 を目指す。また、道路利用者などに不具合を通報してもらうなど、日常管理への府民 参加の取り組みも進める。
・ 徒歩による道路パトロールを充実強化する。
4) 施設の適正管理と有効利用
道路空間の有効活用により維持管理財源の確保に努めます。
・ アドプトライト、歩道橋ネーミングライツ 等の資産有効活用(自主財源確保)に取り 組んでいる。
・ 新たに、橋梁・トンネルについてネーミン グライツ事業を検討する。
写真 3.1-7 支承のグリスアップ
写真 3.1-8 歩道橋ネーミングライツ事例
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